HAクラスタ(High availability cluster=ハイアベイラビリティクラスタ)とは、コンピュータシステムの可用性(アベイラビリティ)を高めることを目的とした、複数台のコンピュータによる連携構成(クラスタ)のことである。主にサーバーを対象として構築される。

HAクラスタでは、複数台のサーバーが相互接続され、システムの冗長化が図られる。現在稼動している(稼動系)サーバーに障害が発生した場合、待機系として用意されていたサーバーに処理が引き継がれるため、クラスタ全体としては異常なく稼動し続けていることができる。これによってシステムの停止時間を最小限に抑え、可用性の向上を図ることができる。

なお、処理を稼動系サーバーから待機系サーバーへと引き継がせる機能は、フェイルオーバーと呼ばれる。フェイルオーバーの後、障害から復旧したサーバーへと再び切り替え、元の稼動系・待機系の構成へと戻す処理は、フェイルバックと呼ばれている。
最終更新:2013年12月04日 21:08