MBO…「マネジメントバイアウト」とは、子会社または事業部門の経営陣が、事業の継続を前提に株主(現在のオーナー、親会社など)から株式及び経営権を買い取り、企業のオーナーとなる手法です。
買収資金は、新経営陣の個人的な資産、譲り受ける事業の資産などを担保とした金融機関からの借入、あるいは、ベンチャーキャピタルからの出資などがあります。
マネジメントバイアウトは、機関投資家などに対するIRコストの高騰、あるいは、敵対的買収からの回避策として活用される場合があります。また上場企業などが、短期的なマーケットの期待などの影響を受けずに事業再編などを行う場合に活用されるケースが多く、この場合には上場を廃止して非公開化する場合もあります。

【メリット】
(企業側)
  • 株主の短期的な利益志向に惑わされることなく、中長期の視点で経営できる。
  • 上場廃止する場合、リスク軽減やコストの抑制が図れる。
(社員側)
  • 旧経営陣の経営方針が踏襲される可能性が高い。

【デメリット】
(企業側)
  • MBOにより上場廃止する場合、経営監視機能の低下、企業知名度の低下を招く可能性がある。
  • 株式公開買い付けによる場合、買収価格が低く設定され、既存株主の利益を侵害する可能性がある。
最終更新:2014年12月04日 12:00