トランザクション (transaction) とは、分けることのできない一連の情報処理の単位である。
トランザクション内では、ユーザインタフェース、アプリケーションプログラム、永続性記憶資源、各種I/Oが実行される。
例えば、資金の移動を情報システムで処理する場合、「出金処理は完了したが入金処理には失敗した」状態で処理を終了することは許されない。このような場合に、入出金処理全体を一つのトランザクションとしてまとめて管理し、いずれかの処理が失敗したら残りも取り消して、すべて成功したときに初めて全体を完了とする。
ユーザインタフェースには、トランザクション実行の有無を明確に表示する必要がある。
永続性記憶資源には、自分自身のローカルトランザクションを管理するトランザクショナルなファイルやデータベースが使われる。 その理由は、複数の不揮発性データが更新の途中で処理が中断した場合に不揮発性データ値が中途半端な状態で残ってしまい、データを正常値に戻すことが出来なくなるためである。
永続性記憶資源の管理には、複数のデータ項目の更新操作列をすべて実行するかまったく実行しないように制御する必要がある。これをアトミック(Atomic)実行と言う。
ユーザインターフェイス端末、各種処理サーバ、永続性記憶資源、I/O装置を複数の遠隔装置として構成する処理
形態である。 論理的な狭義では、複数の永続性記憶資源の管理を使うトランザクション処理の事を指す。 ユーザインターフェイス端末が永続性記憶域を分担しないで集中処理サーバにつながっている形態は、単にオンライントランザクション処理(OLTP)と呼ぶ。
トランザクション処理とは、関連する複数の処理や操作を一つの処理単位にまとめて管理する方式。複数の処理を連結した処理単位をトランザクション(transaction)という。
トランザクション処理では関連付けられた複数の処理が「すべて成功」か「すべて失敗」のどちらかであることを保証し、途中で処理が停止・失敗した場合にはすでに完了済みの処理を取り消して、トランザクション開始前の状態に戻すようになっている。
最終更新:2016年06月22日 16:09