【バズワード】
一見、説得力のある言葉のように見えて、実は定義や意味があいまいなキーワードのこと。主にコンピューターの世界で多用されているが、政治や一般生活の中でもバズワードが生まれている。
コンピューター分野でのバズワードとして有名なのは、「ユビキタス」、「クラウドコンピューティング」、「Web2.0」など。こうした言葉を耳にすると、ITの新時代がやってきたという壮大な感覚を抱くが、具体的に何を指し示すのか特定されていない上、思い描くイメージも人によってまちまちだ。たとえば最近注目を集めている「クラウドコンピューティング」は、ウェブやネットワークを雲(クラウド)に見立てた、新しいIT利用のあり方を示すが、どんな形のものを、どの範囲まで入れるのか定義づけされておらず、統一した見解もない。こうした「何だかすごそうだけれど、ぼんやりとしていてよく分からない」という言葉がバズワードだとされており、時代を的確に表現する新しい造語や、商品やサービスの特徴を表すキャッチコピーとは違い、しばしば社会を混乱させるワードとして否定的にとらえられている。この他、コンピューター分野以外では、「人間力」、「複雑系」、「マルチメディア」などもバズワードだと言われている。
最終更新:2011年08月26日 14:57