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 (終わりました、次は何をしましょうか?)
 そんな質問するはずが無い…そんな自発的な行動をとるはずがない。
 命令が終われば、ただ停止しているだけ。
 私は機械人形(アルムート)だから。

 (ただ言われた通りに動けば良い)
 そんな陳腐な存在ではない…操り糸に繰られた通りに踊るだけのはずがない。
 人の魂を核(コア)に持つのは、豊かな反応をみせるため。
 私は人造生物(アルムート)だから。

 (賢しい事を考える、アルムートは賢さとは無縁な、知識と肉の塊)
 そう自嘲する…だが、その自嘲すら不自然なもの。
 アルムートが、アルムートらしい立ち振る舞いについて思索するわけが無い。
 自然ならざる存在(アルムート)は、アルムートを自然に演じている。


 思考の歯車がまた一周する、そして永遠の空回り。


 事故で蛎崎の“息子”でなくなった自分。
 蛎崎の“子供”にはなれなかった自分。
 そんな自分に、ヤソガミ居場所を与えてくれた。
 ゴオンハ イツカ カエサナケレバ イケナイ。

 ヤソガミは自分をアルムートだと認定し、そして居場所を与えてくれた。
 命題:[広子はアムルートである] ⇒ 居場所を与える。
 対偶:居場所を与えない ⇒ [広子はアルムートでない]。
 ウルボーデンの“アルムート”になれなければ…
 ヤソガミ カラ イバショヲ トリアゲ ラレル。

 カウンセラーは、アルムートではなく輪楔者を受け入れたのだと、言っていた。
 輪楔者である事は覆らない、はず。
 ヤソガミ ノ イバショハ トリアゲ ラレナイ。

 今は庇護される立場だが、いずれ庇護する立場になる。
 それがコミュニティーの存在理由だから。
 ヤソガミ ノ オヤクニ タタナケレバ イケナイ。

 でも本当に、“アルムート”になれなくても、大丈夫なのですか?
 それでもヤソガミは居場所を与えてくれるのですか?

 歯車がもう一枚、そして永遠の空回り。

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 どうして、ブリキの樵は、心なんか望んだの?
 何も考えずに木を切っていれば、平穏だったでしょうに。
 動けなくなる事とも、捨てられる事も、役立たずな事も、何も悩まないですむのに。
 無いものをねだって苦しまないですむのに。
最終更新:2007年08月04日 12:04