目的と目標の明確化

「あなたは目的と目標の違いがきちんと説明できますか?」

例えば、「ボートに乗って、三日以内にある島へ到着しなくてはならない」としましょう。
押し寄せる荒波をなんとかしのぎ、懸命にオールを漕いで、もう少しで島へたどり着くというところで、突然の嵐に見舞われ、スタート地点まで戻されてしまいました。
さて、あなたはどう思いますか?ほとんどの人が、「もう、こんなことやってられない」「面倒くさいから、やめてしまおう」と思うのではありませんか?
そう思うのも当然です。なぜなら、この場合、目標はあっても、目的がないのです。目的とは「何のために、なぜやるのか」という行動の理由であり、目標とは「いつまでに、何を、どうする」という手法のことです。
つまり、この場合、「三日以内に島へ着く」という目標だけがあって、「何のために島へ向かうのか」という目的が欠けているのです。
では、こんな目的があったらどうでしょう。たとえば、「残虐な男に、妻や子供が捕らえられていて、三日以内に島へ行かないと殺されてします」。
「妻や子どもを救う」という目的が生まれ、「三日以内に島へたどり着く」という目標もあります。そうなると、たとえ嵐で押し戻されたとしても、最後まであきらめずに行動するでしょう。あなたはもう一度、ボートを漕ぎ出すはずです。
人は目的と目標が揃ったとき、初めて自主的に、かつねばり強く行動するようになります。


















最終更新:2007年01月03日 16:25
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