剣道の歴史

  • 1895(明治28)年4月17日-大日本武徳会が創立され、剣術を含む各種伝統武術の振興がなされる。
  • 1911(明治44)年-旧制中学校で撃剣が正課として採用可能となる。
  • 1920(大正8)年-大日本武徳会が「剣術」から「剣道」へと名称を改める。

以後、敗戦に至るまで剣道は国民に広く浸透し、活性化していく。また、全国大会・天覧試合(天皇が観戦する試合)も3回行われ、多くの集客がある。

  • 1929(昭和4)年5月-第一回剣道天覧試合開催(優勝:指定・持田、府県・横山)
  • 1934(昭和9)年5月-第二回剣道天覧試合開催(優勝:指定・山本、府県・野間)
  • 1940(昭和15)年6月-皇紀2600年剣道天覧試合開催(優勝:指定・増田、府県・望月)

日本が大日本帝国として欧米列強に力で対抗しようと国民皆兵を進めていくとき、古来の剣術の習得を簡便にしたものとしての剣道が旧士族の武士ではない旧制中学生に習得され広まったことが、国民の精神に影響を与える。

一方で、剣道の戦闘方法に精神美を求め至上の価値を置く「復興された武士道」思想が、日本人が近代戦を本質的に理解する事を妨げる。これは第二次世界大戦時においての「万歳突撃」・「玉砕」等に見られる幾つかの悲劇を招く遠因ともなる。

  • 1945(昭和20)年11月6日-連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が学校の剣道を禁止する。
  • 1946(昭和21)年8月25日-社会体育の剣道を制限する。
  • 1946~7(昭和21~2)年-大日本武徳会が解散する。
  • 1950(昭和25)年3月5日-全日本剣道競技連盟が設立される。後に改称し、全日本撓(しない)競技連盟へ。
  • 1951(昭和26)年5月4日-東京・日比谷公園で第一回全国撓競技大会開催。
  • 1952(昭和27)年10月14日-全日本剣道連盟が結成される。連合国軍の占領が撤退し、剣道禁令が解除される。
  • 1953(昭和28)年1月23日-毎日新聞に新学期から学校で撓競技を実施するとの記事が掲載される。
  • 1953(昭和28)年11月3日-第一回全日本剣道選手権が開催される。
  • 1953(昭和28)年5月19日-文部省が剣道に対し社会体育の制限を解除する。
  • 1954(昭和29)年3月14日-全日本剣道連盟が全日本撓競技連盟を吸収。
  • 1957(昭和32)年5月20日-撓競技と剣道を統合し、中学校・高等学校で正課体育が可能に。
  • 1970(昭和45)年-国際剣道連盟設立。第一回世界剣道選手権大会が開催される。(優勝は団体・個人共に日本)
  • 1990(平成2)年11月3日-第三十八回全日本剣道選手権が開催され、宮崎 正裕(当時錬士六段)が28歳にして不可能とされてきた連覇を初達成。
  • 2006(平成18)年-第十三回世界剣道選手権大会が開催され、日本は団体の部・準決勝でアメリカ合衆国に2-3で敗れたため3位に終わり、第一回大会からの連続優勝記録が12回で途切れる。(個人の部では優勝しているため、連続優勝記録は13回に伸びる。)

現在、国際剣道連盟には44ヶ国が加盟している。

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最終更新:2006年12月16日 17:15
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