第1波フェミニズムを特徴づける男性と平等な参政権の獲得運動をいう。

近代国家の理念に照らせば、国家を構成する国民である以上、参政権の獲得と行使は当然の権利であり義務でもある。

だが、女性は長くこの権利から排除されてきた。

欧米でも、自由で平等な人権を認められた市民とは男性を意味し、女性は運動を通じて男性と平等の処遇や機会を獲得しなければならなかった。

19世紀後半から1920年頃の初期女性運動を「第1波フェミニズム」と呼ぶが、その最重要課題が女性の参政権獲得であった。

参政権運動は、自由主義の理論に支えられた英米で活発に行われたが、世界で最も早く女性が参政権を獲得したのは1893年のニュージーランドである。

高橋ナツコ
最終更新:2015年05月30日 13:20