ファッションが進化して来て、ブランドを着ていればいい、という"モノ"だけの時代は終わりつつあります。
現代は、"着る"という"着方"までが問題にされるようになりました。
そこが流行になり、そこがステキでないとダメという、複雑さも出て来ました。
そしてそれを"着こなし"と呼んでいます。
冗談のような話ですが、ひと頃、トレーナーを腰にまくのが流行しました。
ある男性がデパートに、ああいうベルトのようなものがあるのかと、腰にまくものを買いに来たというのです。
説明をうけて、やっばりトレーナーでしたかと言っておられましたが、それでも、あんなに大勢の人がやっているのだから、もう何かそれ用のものが売られているのかと思った、ということでした。
確かにおっしゃる通りで、その頃、トレーナーというのは、着るよりもむしろ腰にまくために売れていたと言っても言い過ぎではないほどでした。
高橋ナツコ
最終更新:2015年09月25日 12:26