ゆかたがけというのは、くつろいだ姿の代名詞で、ゆかたは夏の家庭着として欠かせません。

本格的なゆかたの染色方法には、長板本染あと注染中形とがあります。

本染めは正藍染めで、民芸的な味わいが深く、中形は手拭いと同じ方法で染めるので手中とも呼ばれ、洗いにも日光にも丈夫です。

ゆかたの味は、なんといっても藍と白にあります。

柄はパッチリと単純で派手めなものが夏の宵の開放的な雰囲気に合います。

素肌に着るものですから、足元も素足に黒ぬり下駄が最高です。

儒衿の衿を出したり、足袋をはいたりはヤボの骨頂です。

帯は博多か麻や木綿のひとえ帯に限ります。

あくまでも涼しげにスッキリと着こなしてください。

高橋ナツコ
最終更新:2016年10月29日 16:47