近代的なドッグ・ショーは、今から約150年前、イギリスのニューカッスルで行われたのが最初です。
この成功により、多くの都市や欧米の各国でもドッグ・ショーが開かれるようになりました。
しかし当時はまだ、ドッグ・ショーをコントロールするケネル・クラブが設立されておらず、したがって犬籍登録制度や血統書もなく、不法な出陳がまかり通っていました。
たとえば、出陳するたびにちがう犬名を用いたり(有名犬を騙る)所有者をいつわったり(好ましからざる人物であることを隠蔽するため)する行為が目立ち、ドッグ・サークルの正常な発展をさまたげていたのです。
その反省からケネル・クラブが設立されてショー・ルールが定められ、犬籍登録がおこなわれるようになりました。
その犬籍登録にもとついて発行されたのが血統書なのです。
戸籍謄本が戸籍簿の「写し」であるように、血統証明書は犬籍簿の「写し」であり、犬籍登録証明書と呼ばれることがあるのはそういう理由です。
最終更新:2013年07月05日 09:33