もし、私たちが偽札を手にしてしまったら、どうすればいいのだろうか。

昔は、それを警察に届け出ると、偽札は証拠物件として押収され、真札とは交換してくれなかった。

つまり、正直者が損をするということであったのだ。

しかし、これでは誰も偽札を届け出なくなってしまう。

そこで1977年に、「偽造通貨発見届け出者に対する協力謝金制度」というのが設けられ、相当する額を「謝礼」としてもらえるようになった。

ただし、銀行から届けられた場合は、お金のプロのくせに見破れないとは嘆かわしいということで、協力謝金はもらえないそうだ。

また、捜査協力に対する謝礼であるので、すでに解決した事件に関わる偽札に対しては謝礼金は支払われないので、届ける際には注意したいものだ。

高橋ナツコ
最終更新:2013年11月05日 11:08