将来、ビジネスが発生するかもしれない会社のスタッフに会社の愚痴を言っているところをみられたら、自社の発展を妨げることにだってなりかねない。
「グチ商事から取引の申し込みがきているんだが、どうかね、あそこは?」
「業績はまあ、悪くはないようですが……、待ってください。グチ商事でしたよね。あそこは社員がちょっと問題ありですね。以前、居酒屋で隣り合わせたことがあったんですが、出る話題といったら上司の悪口やら待遇の不満やら、愚痴ばっかりでしたね。あんな社員ばかりじゃ、先が思いやられますよ」
「そうか。じゃあ、この話は白紙ということにするか」
せっかく、ビジネス相手になりそうだった会社の内部で、そんな決定がなされるかもしれないのである。
高橋ナツコ
最終更新:2014年02月05日 09:30