古い情報を分析することは、今日のビジネス社会、言葉を換えれば、なかなか新規事業を見つけだすことのできない状況にあっては、貴重な情報収集法なのです。

商品を「製品」「市場環境」「販売戦略」の三つに分けて観察しました。

要素に「差異」が見つかったとしたら、その点についてより詳しく検討し、戦略の立て直しを考えるというものです。

製品の「もし~だったら」、販売時期における市場の状態、競争相手を評価し「もし~だったら」、販売戦略を評価し「もし~だったら」です。

こうした分析は、対象が失敗戦略であれば、再挑戦の可能性を、成功戦略であれば、失敗転落の落とし穴を認識することができます。

オールズ(古い情報)をニューズに代える手法として、こうした「差異分析表」を使えば、同時に思いこみや直感で判断する危険を、比較的容易に回避することができます。

高橋ナツコ
最終更新:2014年02月24日 12:58