信用取引があるから、一見さんをお断りをしているわけで、万が一支払いがない時は、お茶屋さんや紹介者が責任をもって支払います。
「一見さんお断り」と言われると、なかには何とかお金や権力でこじ開けようとする人がいますが、京都の花街ではそれは通じません。
また、自分が馴染みにするお茶屋さんはひとつの花街では一軒にし、あちこちのお茶屋さんに顔を出さないことです。
人に連れられていくのはかまいませんが、馴染みの店を何軒ももつのはとても野暮といわれてしまいます。
同じ花街(京都の花街は、祇園、先斗町、上七軒、宮川町などがある)の中であれば、贔屓は一花街一軒。
たとえ、馴染みのお客であっても、このことは同じで、花街で粋に遊ぶための作法になっています。
高橋ナツコ
最終更新:2014年08月04日 11:57