動物に対する偏見や、逆に保護を強調するあまりに犬が人間に利用されるのを嫌うといった風潮を、ひとつひとつクリアーし、現在に至っています。
これらの協会の中でも、とくに、盲導犬協会と、介護犬協会は深い関係をもっています。
このふたつの協会は同じ敷地内にあります。
以前は、盲導犬に向かない「ちょっと元気すぎる子」や、「好奇心の強い子」は、コンパニオン・アニマルとして一般家庭に譲られていました。
しかし、これらの能動的な性格が、ある程度の判断を自分でして、身体障害者の手助けをする介護犬にはふさわしい資質であることがわかり、現在は、介護犬協会へ年間三〇頭以上の犬が盲導犬協会から提供されています。
三〇年以上にわたる科学的な遺伝子配合で生まれた盲導犬予備群たちは、身体的にも知能の面でも優れている犬たちです。
高橋ナツコ
最終更新:2014年11月04日 10:32