E102・シオリ増強小隊(シオネ様が見てるリターンズ部隊) 降下


部隊評価値

【降下】(耐久+敏捷)÷2
強制のみ:11(燃料0)

作戦


軌道降下の手順
1、あらかじめ、機体には大気との摩擦や断熱圧縮による空力加熱などの高温に耐えられるよう耐熱シールドを施しておく。
2、不必要な燃料槽や装備を大気圏突入前にパージする
3、軌道降下する機体を地球周回軌道から大気圏突入の楕円軌道へ突入させる
4、適切な軌道離脱タイミングと降下角で大気圏に突入する
5、大気圏内では空気抵抗やパラシュートによって減速し、地上への着陸や水上への着水を行う。

空挺降下の手順
1、先行する部隊が降着地点周辺に降下する
2、航空機による対地攻撃や、降下した先行部隊兵による降着地点の制圧と確保を行う。
3、後続の部隊を先行部隊が援護し、部隊の降下を安全に行う。
4、降下した部隊は直ちに体勢を整えて地上での行動を行う。

【地形】
<宇宙空間>
  • 宇宙空間では空気抵抗等の妨害がなく、加速時や機体速度を保持するのに有利となる。
  • 腕や脚を高速で動かしその反作用によって機体全体の姿勢を変化させ、推進剤の消費を抑えられる。
  • 宇宙空間に浮かぶ物体を機体の足で蹴ったり腕で押すことで移動や加速を行える。
  • 地上とは違って、宇宙空間では視界を遮る物がないので遠距離から敵機を見つけられる。

<高高度>
  • 高空で雲の上の為視界を遮るものがない。
  • 地上に比べ空気が薄いので空気による揺らぎが少ない。
  • 高高度のため、地上へ音や姿が届かずに地上から捕捉されにくい。

【装備】
軌道降下用
  • 耐熱シールド

空挺降下用
<生身>
服装
  • 防寒服:降下時に凍傷にならないよう防寒性のある物を、重ねて着用。着地行為の妨げにならない程度で着地後はすぐ着脱できるもの。 
  • 軍装のポケットや袖口は、長方形のスナップボタン留めとする。(完全装備の航空機内部では、カーゴポケットは使用困難な為。)
  • 上衣は、内側をファスナー、外側をボタン留めとして風の侵入を防止し、腰部を絞り込んだり緩める為の紐をつけておく。
  • 降下時に耳栓を修めるポケットは、左腕肩部に小ポケットを設ける。
  • 着地時の衝撃を吸収緩和する為に、臀部の着地を二重としポケットは設けない。代りに、裾にポケットを設ける。
  • 隊長が携帯する降下編成表、隊員が装備する嘔吐時の袋や手袋、防水収納された嗜好品などは胸ポケットや脹脛のポケットに収納する。

  • 主パラシュート・予備パラシュート:落下傘は、主傘だけでなく予備傘も必須。
  • 衝撃緩衝材
  • 酸素呼吸器
  • ヘルメット
  • 降下用装備コンテナ

<I=D>
バルーン・パラシュート:I=D用のバックパックパラシュート

【体術】
<事前準備>
  • あらかじめ着陸する地点にいると予測される敵の位置や規模に関して調べておく。
  • 敵の地対空攻撃で攻撃されないように移動ルートを選択する
  • 着陸地点を一箇所にする場合、戦力を集中させることができる
  • 着陸地点を複数にする場合、相互に連携することで敵をかく乱しやすくなる。
  • パニックにならないよう視界が極端に悪い分厚い雲はさけるように降下ルートを設定する
  • 格闘系のアイドレスのため、体は柔軟

<着陸地点の選択>
  • できるだけ敵の攻撃が少なく、降下部隊が接近しやすい場所を選択する。
  • ビルなどの高い建物がない場所を選ぶ。
  • 戦闘地帯に直接下りる場合は、援護射撃を十分に行ってからにする
  • 再集合地点として部隊の集結に都合のよい場所を選択する。
  • 着地した者が怪我したりしないように、障害物がない場所を選ぶ。
  • 川や森などは降着地点としては危険なので避ける。
  • なるべく平らな場所を選択し、岩石やでこぼこの多い地形は避ける。

<HALO(高高度降下低開傘)による降下>
特徴:
  • 一万km近い高高度で行われ、地上からは捕捉されにくくなる。
  • 高度500m近くまでは自由落下し、それからパラシュートを開く。
  • 高度が高いので地上には航空機の音などの騒音が届かず、目立たない。
  • 正確に着陸地点に向かうため、風向きを考慮に入れる。
  • 高高度であるため気温が低くて風速も強く酸素も少ないので防寒、酸素供給用の装備をしっかりしておく

<HAHO(高高度降下高開傘)による降下>
特徴:
  • HALOと同様に、一万km近い高高度で行われ、地上からは捕捉されにくくなる。
  • 少し自由落下したあとにパラシュートを開き、その後はパラシュートを操縦して遠く離れた降着地点まで飛んでいく。
  • 正確に着陸地点に向かうため、風向きを考慮に入れる。
  • 高度計やGPSを駆使して距離や方向、高度を確認する。
  • 地上からのレーダーに捉えられにくい。
  • 高高度であるため気温が低くて風速も強く酸素も少ないので防寒、酸素供給用の装備をしっかりしておく

<自動開傘索によるパラシュート降下>
特徴:
  • パラシュートについているコードを航空機内部のケーブルに取り付けておき、外へ飛び出すときにそのコードが引っ張られてパラシュートをパックから引き出す。
  • 高度が150m~300m程度で行われ、落下時間が短くいので敵の対空射撃にさらされる時間を減らせる
  • 多数のものが迅速に降下しバラけることなく降着地点に着陸できる。
  • 制空権が確保されている場合において大部隊を展開することができる。
  • 装備はコンテナなどに詰めてともに降下する。
  • 車両や重い荷物は保護用のプラットフォームの上に投下し、それ以外はコンテナや荷物の耐久力に応じて投下する。
  • 降着地点から離れて兵が分散してしまった場合に備えて、再集合地点の確認を行う。

<着陸>
  • 着陸した部隊は速やかに付近の状況や敵を調べて情報を送る。
  • 敵がいる場合は航空機や先行降下部隊で着陸地点の敵を無力化し安全を確保しつつ着陸を行う。
  • 補給用の集合地点を確保する。
  • 輸送機が攻撃されるよりも早く降下する。
  • 五接地転回法で着地時の衝撃を分散、緩和させる。
  • 体を垂直にして速度を上げる
  • 1kmまでパラシュートを開かないようにして、超低空着地
  • 舌を噛まないように気をつける
  • 刀剣を装備する者は、背負うのは危険なので避ける。着地の衝撃を緩和る為に転がるのに差し障らないよう、幅広で尺が短めの刀剣を左腰に差す。

SS ・イラスト


「降下訓練なんて、初めてですよー」
「私もだよ、と言うか、皆、初めてではないかな?」
その言葉に頷く周りの人間。
今回、訓練に参加しているのは10人。
龍の使い、全員である。

「それにしても、何で全員で訓練を?
今回の作戦には3人の参加の予定。
多くて5人という話でしたが」
「あぁ、そうなんだが我々には降下の経験が殆ど無い。
そして、今回時間も少ない。
で、単純に訓練だけなら参加者だけで良いのだが、経験が少ないと言うことで出来れば多くの情報が欲しいのだ。
どんな飛び降り方をしたら、我々に向いているのか。
元々、身体能力では他の人たちより上なんだから、色々試して一番良い方法を探したいと思ってね」
隣に、座った同僚の言葉に、今回の訓練の発案者が答える。
「確かに、個々の能力差は少しはありますけど、皆同じ、龍の使いですからね」
「了解です、少しでも出撃する皆の助けになるというなら」
今回出撃予定の無い人間の表情も真剣さが増す。
「それに、うちには国所有の航空機ないからなー。
藩王様がお願いして、民間の飛行機借りてるけどそんなに回数飛べないし。
一回の飛行で多くの成果、欲しいから」
発案者のぶっちゃけた発言に、苦笑いを浮かべる一同。
「さぁ、そろそろ降下ポイントだ。
行くぞ、皆!」

「そろそろ、降下ポイントのようだね」
隣の、同僚の声に頷く。
「あぁ、しかし、こうしてると訓練の時のこと思い出すなー」
「そうだね、あれだけ頑張ってくれた皆のためにも、絶対この作戦、成功させような!」
頷きあうメンバー。
「たけきの藩国の方、降下ポイントです」
パイロットの声に応えてから、3人は白く染まった世界に飛び出して行った。
(SS:ひわみ)

(イラスト:モモ)

よもやこんな事を生身でさせられるとは思わなかった龍の使いは何度も参謀や藩国から配布されたマニュアルに目を通した。藩国でギリギリまでパラシュートの使い方、着地方法などの訓練はしたが、宇宙からの訓練はぶっつけ本番となる。
背中に背負った装備品の確認し、互いに何度もシュミレーションを行う。

「…これ成功したら俺達人間扱いされないよな」
「成功しなきゃ戦場に行けないんですよ」
「いや、もういっそ青森に旗立てて呼んでくれれば良かったのに…」
シオネアダラの守り手という特殊な能力を持った彼等は生身での降下作戦という無茶を通り越して無謀な作戦に挑む。コンピューターのはじき出した計算では可能性的には不可能とは言わない数値をなまじたたき出してしまったのが問題だったのだ。体術において俊敏さに特化した彼等は空中での連携・作戦に沿った行動が可能だという結果が出たのだ。確かに連携には自信はあるし、身体も鍛えている。
 配布されたマニュアルどおりちゃんとやれば成功するのだ。そう己自信に言い聞かせて命綱のパラシュートを再度確認する。着地方法も、もしもばらけてしまった時の集合方法も頭に叩き込んでいる。一応現地の気候・風向きも事前に連絡はきているのでそれに沿った方法をチームで確認もした。後は腹を括ってシオネアダラに祈るしかない。
 作戦決行の連絡が来たとき彼等は少し困った顔をしながらそれぞれ拳を突き出し前もって決めていた言葉を同時につむぐ。

――――シオネアダラ様の加護があらん事を。

 そういって彼等はその身を遥か地上へ投げ出した。
(SS:砂神時雨)

(イラスト:モモ)
……どう考えたって高い。高すぎる。
あの野郎。いや、藩王め。
いくらなんでも高すぎるじゃないか!
しかもなんだ、高度500m地点までは決してパラシュート開くなだと!
死ぬから!いくら守り手でも死ぬから!!

もう降下開始?
いや、いーーーーーやーーーーーぁーーーーー!!!
あ゛ーーーーーッ!!!!

  ―――降下中―――

って、ちょ、おまえら、二人してこっちくんな!
パラシュート開けないだろ!
い、痛ッ
ばかっ、怖いからって俺に抱きつくなーっ
(あ、高度が

開いたパラシュートは一つのみ。
着陸に適した速度までは決して落ちないであろう落ち方である。

しばらくして、地上では粉塵が巻き起こった。
もうもうと立ち込める煙が晴れると、静かに立ち上がる黒い影が三つ。
「あー、死ぬかと思った」
彼らはやってのけたのだ、
高高度からのパラシュート展開に失敗したが、着地には成功すると言う荒業を。

(イラスト:モモ)

三人は思う。俺たちコレだけ運がいいなら、なんとかなるんじゃね?と…

(SS:志水高末)

参戦RP


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最終更新:2008年01月26日 22:27