ダウンロード

今回は安定版の19.07
以下のページから"rpi-3-ext4-factory.img.gz"をダウンロード
Index of (root) / releases / 19.07.8 / targets / brcm2708 / bcm2710 /

※raspberry pi 4Bの場合、公式配布イメージは21.02のRC版のみなので、以下から取得
Index of (root) / releases / 21.02.0-rc4 / targets / bcm27xx / bcm2711 /

インストール

イメージファイルは圧縮ファイルになっているので、これを展開してからSDカードに焼く
方法はいくつかあるが、Windows機を利用しているなら、Win32 Disk Imagerなどのソフトを使えばよい

起動

まず、手元のPCの無線LANをオフにしたり、LANケーブルを外すなど、宅内のLANなどから切り離されたスタンドアロンのPCを用意する
これと、OpenWrtのSDカードを刺したラズパイとを直接LANケーブルで接続し、ラズパイをパワーオンする
手元のPCでブラウザを起動し、アドレスに"http://192.168.1.1"と入力すればLuciというWebインターフェースに繋がる

初期のネットワーク設定

LANに参加できるように設定する

まず、メニューから、system>administrationと進み、パスワードを設定する
次に、ネットワークを設定をするが、 シンプルなアクセスポイントの設定なら

  • network>interfaceと進み、"LAN"と書かれた項目の"Edit"に進む
  • 固定IP(上位のDHCPサーバと被らないアドレスを)を指定。あるいは、特に必要がなければDHCPクライアントを指定。その他の項目は適宜
  • 加えて、[Advanced Settingタブの[User custom DNSの欄にgoogoleの8.8.8.8を指定しておいたほうが良いかもしれない
  • DHCP Serverタブのignore interfaceにチェックを入れる(この設定でOpenWrtのDHCPサーバを停止する)
 ここまで設定しておけば有線でLANに繋いでローカルから操作できるだろう|

ついでに
  • System>General>HostNameと進み、ホスト名を設定したりする
  • 一旦シャットダウン

各種設定

  • 設定に利用したPCとの接続を外し、OpenWrtをインストールしたラズパイをLANに繋ぐ
  • LAN内の他の端末から、ブラウザでIPアドレスを指定してアクセスすれば、先ほど初期設定をしたラズパイのOpenWrtのLuci画面が表示される
  • ここからは無線の設定やWebインターフェースの日本語化など、各種設定を行う
  • ネットワーク設定は各環境に応じたものになるであろうから、以降は省略する

メモ

パッケージのインストール

 webインターフェースの日本語化など、追加パッケージのインストールが必要な場合
 System>Softwareと進み、Update Listを押す
 OpenWrtではパッケージリストのデータベースはramdisk上に作成されるので、再起動のたびにこの作業が必要になる
  ※ここでエラーが出てリストが取得出来ない場合があるが、その場合はNetWork>interface>Edit>Generalと進み
  User Custom DNS Serverに8.8.8.8(googleのDNS)などと設定してやると解決する
  • リストが取得されたら、フィルターに目的のパッケージのそれっぽいキーワードを入力すると、該当するパッケージがヒットしたりする
 luciの日本語化パッケージであれば、luci-i18n-なんちゃらの中からそれっぽいものが見つかるはず

設定ファイル

  • 基本的な設定ファイルは/etc/config/の中にある
 ただ、少し弄ろうとすると、他のファイルの編集も必要な場合が多い
  • デーモンの有効無効化などは/etc/init.d/以下のスクリプトで行う
  • OpenWrtはUCIというシステムで管理されており、その設定内容は公式のページを/etc/config/***と検索すれば出てくる
  • 設定追加や削除、反映にはUCIのコマンドを使う
uci commit (/etc/config/以下のファイル名)
手修正+再起動でも事は足りる

パッケージ管理

opkg update
opkg + subcommandというaptと似た使い方
updateの他、install remove list list-installed depends files辺りをよく使うと思う

サーバーやツールなど

  • OpenWrtはリソースに制限のあるデバイスでの利用が前提とされているため、デフォルトでは非常に簡易化されたシステムとなっている
サーバーの機能も限定されたものや、軽量化されたものが使われていることが多い
基本的なコマンドはbusyboxで提供されており、通常使いなれたコマンドとは異なる
例えば、dateコマンドもbusyboxのものとなるため通常の書式では通じない
manもないので調べるのもひと手間














最終更新:2022年05月26日 16:29