&br()よって少しでもナトリーは女を守るために &br()守る対象を少なくした &br()それは2人を守りきれることに確信が持てないのと &br()少しでも女に危害が加わる可能性を減らすためであった &br()とっさの判断のため、まだ方法があったかもしれないが &br()女の安全を一番に考えた方法だった &br() &br()魔族1「娘を生かすために自分を犠牲にするたぁ…ギギギッ」 &br() &br()ナトリーは貯蔵していた薪を手に取った &br() &br()魔族2「それで戦うのか、なめんじゃねぇぞ」 &br() &br()女「お母さん…!ダメだよ!そんなのやだよ!!」 &br() &br()ナトリー「早く!いまのうちに外へ出なさい!!裏口から出てそのまま止まらず走って!!」 &br() &br()女「………ヤダ…!ヤダぁっ!!」 &br() &br()ナトリー「お母さんは大丈夫だから早く!!」 &br() &br()温厚なお母さんが今まで見せたことないほど顔が怒っていた &br()このまま出て行ったらどうなるんだろう &br()お母さんがいなくなっちゃう… &br()そんなのヤダ…! &br()でも…恐い!逃げたい! &br() &br()いつの間にか足は階段をかけあがっていた &br()つまずくことなく… &br() &br()ナトリー(……ヘリュウ…ごめんなさい…) &br() &br()ナトリーは薪をその場に捨て立ち尽くした… &br()闇の中に押し倒され &br()服を引き裂かれ、辱められた &br()声を出すわけにはいかない &br()女が振り返らないために… &br()}