手を伸ばす。
奈落に堕ちようとしていく彼に。
三発もらった、意識が朦朧とする、息も荒い。
口や鼻から鉄臭い血の味や匂いばかりがこみ上げる。
視界が徐々に暗くなっていく。
自分はもうすぐ死ぬんだと、今まで歩んできた旅が終わるのだと。
それでも。
だとしても。
何度繰り返しても、救われなかった■■■■だけは、助けたかった。
■■■■だけが、何度過去に戻っても、何度悲劇を阻止しても、オマエだけが不幸のまま、孤独のまま。
――タケミっち オレを…もう楽にさせてくれ……
■■■■が、そうつぶやいた。
何処までも黒い眼で、どこまでも悲しい顔で。
全てに蹴りを付けたくて、自分を撃ったというのに。
だから。
「うるせぇぇぇ!!」
今にも黒に落ちそうな自分の意識でも、■■■■の唖然とした顔がはっきり見えた。
そうだ、■■■■は何でもかんでも一人で背負い込んで、みんなに迷惑かけまいと独りになって。
俺たちにとっての最良の未来を作って、それで自分だけ不幸のままになって。
「アンタはいつもそうだ。なんでもかんでも、一人で背負いやがって!!」
なぁ、マイキー。お前はそれで良かったんだろう。
みんなはそれぞれの未来を歩み始めた、俺もヒナタを救うことが出来た。
けれども、お前だけ救われないままでいいのかよ。
「オイ万次郎!! 一度だけでいい!!」
だから、叫ぶ。
心の限り、力の限り。地上に群がる有象無象も、自分の命すら気に留めず。
「"助けてください"って言えやぁあああ゛!!」
ずるり、と掴んだ手が滑り落ちそうになる。
流石に限界だと、理解させられるように。
でも、この手だけは離したくはない。
「オマエを絶ッ対ェ助けてやる!!!」
離さない。離す訳にはいかない。
今度こそ、今度こそ君を助けるために。
俺も、みんなも、君のお陰で救われた。だから。
「万次郎」
今度はお前を救う番だと。
だが、力が抜ける。命の灯火が消えていく。
もう意識すら保てなくなりそうな時に。
うっすらと、彼が泣いているのをこの目に焼き付けて。
――助けてくれ、タケミっち
握りしめられる熱い感覚が、胸のうちにこもった後に。
俺の意識は、再び―――
★★★★★★★★★★★★★★★★
すべてが幸せに、あるいはせめて正義が行われて終わる物語が聞きたい。
そのような話をしっておるか?
―――タニス・リー、闇の公子
★★★★★★★★★★★★★★★★
朝日の輝きが部屋を照らし、目を覚ます。
今となっては懐かしく思う、あの時の夢が。
そして思い返す、この世界が偽物で、聖杯戦争という抗争の舞台であることを。
聖杯、というものさえ手に入れられればどんな願いでも叶えることが出来るという。
最初に考えたのは、マイキーや「救うことの出来なかった」皆を救えるかもしれない、という事だ。
馬地圭介、佐野エマ、そしてドラケン。
過去に遡っても、それでも助けることも出来なかった二人と、自分が戻って来てしまったせいで結果的に命を落とした一人。
救うために動こうと考えて、結局そのために他の誰かを犠牲にするなんてやり方が出来るはずもなくて、止めた。
それこそ、本当に稀咲のような外道に落ちてしまいかねないと思ったから。
運命の悪戯なのか、それとも宿命なのか、この異界にも関東卍會が存在していた。
自分が知っている関東卍會よりも、余りにも不自然に、遥かに強くなって。
比喩でもなく、現在の関東卍會は東京都最強のチームであろう。
俺がやるべきことなんて最初から決まっている。
聖杯になんて頼らない、もしも、この異界東京都に本物のマイキーがいるなら尚の事。
最初はヒナを救うためだけに我武者羅にやってきた、そんな事していたらいつの間にか守りたい人はだんだんと増えていった。
そんな守りたいモノ全部を、マイキーは守ってくれた。
だから尚更、あんな未来は認めない。マイキーだけが不幸なままなんて決して認めない。
いつもと変わらない。みんなを頼って、巻き込んで、仲間と一緒にマイキーを助ける。
と、言いたい所なのだが、今回に限ってはわけが違う。
なにせ聖杯戦争。参加しているが魔術師とかいうそこんそこらの札付き不良じゃ全く歯が立たない。
更に生半可な手段では傷一つつけられない英霊と来た。
原型をとどめたまま死ねるのなら幸運だった言えてしまうほどにこの聖杯戦争は苛烈なものだ。
それこそ喧嘩や抗争程度では収まらない、文字通りの戦争。
実を言ってしまえば、俺も一度襲われてボコボコにされた。
これでもある程度強くなった感覚はあったのだが、魔術とやらには手も足も出ずという体たらく。
だがそれでも諦める訳にはいかなかった、どれだけ非力でも、諦めない事だけが自分の唯一とも言うべき長所だから。
そんな俺の魂の叫びに答えたのか、"英霊(それ)"は姿を表した。右手に宿った、熱く滾る令呪の感覚と共に。
言い表すならば、それは焔そのもの。
心に熱さが有り余る、そんな突き抜けるような輝きが。
眼前に迫る英霊の巨躯を盛大に殴り飛ばしたのだ。
大きく見えた、その身体が。自分よりも小さい女の子の背が。
白い衣装と、暖かくも熱く燃え滾る焔を纏ったその女の子が。
ちっぽけな自分を包み込んでくれるような、暖かさが。
もしも、もしもこの世界に、この現実に、超常のヒーローというのが存在するというのなら。
それこそ、彼女の事、なのかもしれない。
「マスっさん、おはよう!」
そして今、俺に対し朝の挨拶をしに部屋にやってきたこの少女が。
俺が呼び出したらしいサーヴァント、セイバーである。
☆
「マスっさんがそのマイキーって人を助けたいっていうのは、ようわかった!」
気圧されるような大声に、思わず転びそうになった。
花垣武道が改めて眺めれば、セイバーの背丈は中学校頃の自分と凡そ対して変わらない。
何ら穢れのない、それこそ純度百パーセントな紫水晶のような瞳の奥には燃え滾る焔の恒星が見える。
無垢な子供、と言い表せば良いのか顔立ちは幼い方。
こんな少女が、異世界で名を刻む英霊だというのだから、世界はあまりにも広いのだとタケミチは実感させられざる得なかった。
そして、彼女はタケミチから一通りの事情を聞き、断言した。
タイムリープに、黒い衝動。ランサーにとっては余りわからないことばかりであったが。
それでも、自分のマスターが、助けたいと思っている人がいることは、はっきりと理解できた。
「今まで頑張ってたんじゃな。」
「ああ。そういう事だから、余り事情を周りには話せなくてさ。タイムリープの事知ってるのは、今だと千冬とヒナと、あとはマイキーぐらい。……それに。」
「それに?」
「こんな事に巻き込まれてなかったら、仲間集めて俺たちのチーム作って関東卍會に挑むつもり、だったんだけれど……。」
そう、本来なら、みんなに声をかけて自分たちのチームを、第二の東京卍會を立ち上げてマイキーたちに挑むはずだった。
が、聖杯戦争。抗争なんて甘っちょろいと切り捨てられるほどに、過酷な戦場。
ほんの少しだけ、たじろいでしまった。これにみんなを巻き込む、というその意味を理解してしまったから。
もっともこの世界にいる千冬たちが本物であるかどうかなんて関係はなく、例え異界東京都のNPCであろうと間違いなく話は聞いてくれるであろう。けれども、NPCだからと言ってむざむざ死が確定されているような戦場に送ってしまうことに。
「……情けないよな、俺。……でもさ、だからってやっぱ諦めたくはねぇよ。」
だが、そうだとしても。あいつらは自分が声を上げれば応えてしまうだろう。
そうだ、そんなみんなに支えられて、こんな所にいるのだから。
例えここが、全てが偽りの世界だとしても。
もしも、『本物』のマイキーがいるなら、やることなんて、一つだけ。
「だから、俺はこんなくだらねぇ戦争ぶっ壊して、その上でマイキーに勝つ!」
無敵のマイキー。最高のチーム東京卍會の元リーダーにして、現在における最強のチーム関東卍會のトップ。
証拠もなにもないけれど、この世界にいるマイキーは恐らく本物だと、確信する。
そしてマイキーは、この戦争を勝つ気だろう。全てを文字通り蹂躙してでも。
――そんな事させない。
黒い泥の、その深い深淵に飲み込まれているであろうマイキーを。
そんな誰にも立ち寄れない闇の中で、心の内で泣きたいと思ってるであろうダチを、今度こそ救い出すために。
「よく言ったマスっさん!」
即答だった。一切の迷いもなく、「信じている」と言わんばかりの視線で、ランサーは断言した。
「友達助けたいんだったら、ボクは最後までマスっさんの力になるよ。そして絶対に、マイキっさんを助けてあげないと。」
「ありがとう、セイバー。」
輝かしい笑顔で、ランサーはそう言ってくれた。
疑念も裏表も一切なく、それが当たり前だと言わんばかりに。
「困ってる人がいるのなら助けるのが、ヒーローだからね。」
そう言ったセイバーの顔は、今度は年相応の笑みを向ける。
今は彼女が、この小さな英霊が、誰よりも頼れるように思えた。
セイバーの顔を見ていると、悩みとかモヤモヤとかそういうのが晴れてきそうで。
一応、みんなには声は掛けようとは思っている。
勿論断られる可能性もなくはないが、その時は別の方法を考える。
自分だけでは非力なのはわかっているから、散々巻き込んで、散々頼って、最後に自分が一番頑張る。
「っと、そうだマスっさん、これ!」
ふと、何かを思い出したかのようにランサーが机に視線を向ける。
同じく視線を向ければ、皿に乗せられた、いかにも焼きたてのピザがそこにあった。
香ばしいチーズとパンの匂いに、その上にたくさん乗せられたペパロニが思わず食欲をそそる。
「ええっと、セイバー?」
「これは店長の勤めてるエリュマのペパロニピザ、ボクの好物なんだ。英霊になったせいなのかな、こっちまで届くらしいよ!」
「どゆこと???」
「……まったくわからん!!! でも、美味しいから食べてみて。」
エリュマという単語の響きを聞くにコンビニのようなものなのだろうと思う。
のだがそこのピザがここまで届くなんて、どういう仕組みなのか理解不能だ。
というよりも当のセイバー本人が分かってないのだからこの疑問は忘れることにした。
多分考えすぎても徒労に終わりそう。
でも、やはり美味しい匂いには堪えきれずに手を出して、切り取って口に入れる。
「……うめぇ。すげぇうめぇ!」
……美味しかった。セイバーが推しているのも頷ける話だ。
最近ピザなんて食べてなかったから、尚の事だ。
甘いチーズとペパロニのピリっとした辛さが口に広がる。
「でしょ?」
そう尋ね、同じくピザに手を付けるセイバーの笑顔を見つめながら。
「……これからよろしくな、セイバー!」
「うんっ!」
開いている片手を拳にしてお互いに重ね合い、月並みな口上文句を告げる。
一度叩きのめされて、絶望したけれど、それでもここにいる。
巻き込まれたのは誰の思惑かなんて知らない。
誰が何を望んでこの異界を用意したのか分からない。
だったら、やるだけやってやる。
やるだけやって、聖杯戦争を勝ち抜いて、マイキーに勝つ。
そんな矜持に、願いに、聖杯なんて必要ない。
今度こそ、この手を届かせる。
その闇の中から、引きずりあげてやる。
勝って、目を覚まさせてやる。
これはオレの、オレたちの――リベンジだ。
★
微睡む程に深い闇の中で、ボクは彼の声を聞いた。
『それでも、絶ッ対ェ譲れない願いのために戦ってんだ!』
ボロボロで、今にも倒れそうで、今にも泣きそうな顔をした彼の声を。
その背後に人の形をした光を幻視した。
彼は、色んな人の思いに背中を押されて立っているように見えた。
神話還り(ミュータント)でも、ボクのような生まれ変わりでもない。
かといって黒猫さんみたいな特殊な力はない。
相手からは諦めろ、無意味だと嘲笑と侮蔑だけが吐き捨てられる。
それでも彼は諦めない。
信じたものの為に、背負っているものの為に、救いたい誰かの為に。
挑んで、抗って、やられて、何度倒れても立ち上がる。
泣き虫のヒーロー。あの時のマスっさんを評するならばこの言葉が一番似合う。
エウさんに100戦100敗だった頃を思い出して、珍しく懐かしさを感じていた。
どれだけ負けても、どれだけ挫けそうになっても、その諦めの悪さだけで突き進んで。
時に迷惑をかけたりするけれど、周りはそんな彼に惹かれて、揺れ動かされて、次第に大きなものとなって周囲を、世界を変えていく。
どれだけ頑張っても、それでも取り零してしまうのは出てしまう。
それでも、自分を曲げず、見失わない事が大切なんだと。
キミも、そうなんだね。
キミも、その為に、戦っているんだね。
たった一つ、絶対に譲れないものの為に、曲げたくないその思いを背負って。
ねぇ、タケミっさん。そんな泣き虫のヒーローだから、ボクはキミの願いに応えたんだ。
キミだから、ボクはやって来たんだ。
だから、最後までボクは付き合う。死んでも、諦めない。
でも、もしキミが死んじゃったらキミの大切な人も、ボクだって悲しむよ。
だから、絶対に守る。守って、一緒にマイっさんを救おう。
だって、ボクは、一人で泣いてる誰かを、見捨てたりなんてしないから。
一緒に、助けよう。手を伸ばして、届かせよう。
――ヒーローは、ここにいるって。
【クラス】
セイバー
【真名】
アレイシア
【属性】
秩序・善・人
【ステータス】
筋力:B 耐久:A 敏捷:C+ 魔力:EX 幸運:B 宝具:EX
【クラススキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【保有スキル】
不屈の闘志:C+
あらゆる苦痛、絶望、状況に絶対に屈しない極めて強固な意思。
100戦100敗、幾多の敗北を刻まれようと彼女はヒーローになることを諦めなかった。
アレス零:A+
ある異界において、オリュンポス十二神の一席に数えられながらも、ゼウスに追放され存在を抹消された戦神アレス。
そしてセイバーはそのアレスの生まれ変わり――転生体である。
神の力を宿し、人として生まれた者。正しく人神合一。その力で変身したのがヒーロー・アレス零である。
アレス含むオリュンポス十二神は神紋と呼ばれる魔力の門を通じ、無限の力の根源、零と呼ばれる場所よりその力を供給している。
……と言いたい所なのだが、紋を開く、という場合に関しては話が違う。
一度紋さえ開ければ無尽蔵の魔力の恩恵こそ受けられるものの、紋を開く事自体が馬鹿みたいにマスターの魔力を使う。例えれば蛇口が硬すぎてそれ以上回せないとかそういう類のやつ。
つまり、物凄く燃費が悪いのである。魔力切れこそ起こさないにしても、思った以上に魔力を引き出すことが出来ない。理論上令呪を切ることで更に開ける事が可能であるが、労力を考えた場合割が合わない。
余談であるが、アレス零の基本戦闘スタイルは具現化した焔の槍を使用してのインファイトであるが、セイバークラスで召喚されたせいで更に魔力燃費が悪くなっていたり。
終焉を封せし楔:EX
かつて神界を除く全て異界を支配した終焉の龍帝、その分かたれた破片を打倒する力を持った存在。
戦神アレスは生きながらにしてその『楔』であったが為に終焉の欠片を追い払うことが出来た。
その力は、同じくアレスの力を引き継いだランサーにも引き継がれている。
人類の脅威、及び『獣』の特性を持ちうる相手による魔術の影響をカットし、尚且つそれらに対する特攻を付与される。
セイバーの場合、楔としての力を得た過程が特殊中の特殊であることからそのクラスは規格外。
店長(バイト)からの差し入れ:E+++
数日か数週間に一度、エリュシオンマート特製のペパロニピザがセイバーとマスターの元に届けられる。
というよりも、このスキルはセイバー推しのとある元神様なバイトが居てもいられず、ちょっとズルしてこんな形で支援できないかと四苦八苦して出した結論がこのピザ配達である。
ちなみにこのピザ、神の残滓とかは変なのは入っていないのでマスターが食べても問題はない(多分)。
【宝具】
『神剣ザグレウス』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大補足:1
オリュンポス最強のヒーロー、デュオニソスⅫの所持する神器(パンドラ)
神酒(ネクタル)の力がこれでもかと詰め込まれたこの剣は、かつてデュオニソスⅫが一度死んだ際にランサーに託した事から、セイバーの宝具の一つとして昇華されている。
本来の持ち主でない都合、ランクは下がっているものの、魔力消費の激しいセイバーが魔力を節約して戦うことの出来る貴重な武器。
『英雄アルティメット・アレスちゃん』
ランク:EX 種別:対『終焉』宝具 レンジ:1~100 最大補足:100
終焉の欠片12の集合体、龍帝ゼウスとの戦いで、デュオニソスⅫに託された神剣ザグレウスに、他のヒーローから託された神器の力を集結させたセイバーの逸話から生まれた宝具。
ハデス、ポセイドン、アポロン、アフロディテ、アルテミス、ヘラ、デメテル、アテナ、ヘパイストス、ヘルメス、ゼウス、そして――ディオニソス。
彼ら彼女らの神器の力を剣に集わせ、みんなの声援を受け、それに応え変身したのがこの英雄アルティメット・アレスちゃんである。
その権能は、上記の12名の神の名を冠したヒーローたちの神器を呼び出しその力を使用出来るというもの。
神器それぞれがAランク以上を誇る代物ばかりであり、それを全て操作し行使する。これだけでもシンプルに強力無比な代物であるが、更に特筆すべきは、ヒーローらしく「人々の声援を受ける事で更に強化される」という事。
ヒーローは人々を守る。ヒーローは皆の応援があるから頑張れる。何の見返りも求めず戦うのもヒーローの在り方であるが、やはり声援や応援あってのヒーロー。それがある限り魔力は無尽蔵だし、その力も青天井に上がり続ける。
欠点を上げるとすれば、発動自体が非常に困難だということ。理論上は令呪全角を使って、それで発動できるかどうか。ただ発動さえしてしまえば前述の言葉通りあらゆる理不尽や悲劇をぶち壊す、最高のヒーローが降臨することとなるだろう。
【人物背景】
みんなのヒーロー、アレスちゃん。
どこかでだれかが泣くかぎり、ヒーローは駆けつける。
【サーヴァントとしての願い】
マスターを助ける。
マスターの助けたい人を救う。
一人で泣いている子を、見捨てたりなんて出来ないから。
【マスター】
花垣武道@東京卍リベンジャーズ
【マスターとしての願い】
マイキーに勝つ。今度こそマイキーを救う。聖杯になんて頼らない。
【能力・技能】
『タイムリープ』
特定の人物に手を繋ぐことで過去と現在を行き来する力。
だが、今の彼は現在へ戻ることは許されない。
たった一人、未だ救われない"彼"を救うまでは。
『未来視』
ランダムなタイミングで、未来が見える。
発動条件は不明。
『諦めの悪さ』
彼には皆のような才能はない。
だったら彼が誇れるのはどんな事でも諦めない事。
【人物背景】
皆にとっての、泣き虫のヒーロー。
始まりは、たった1つの偶然から。
逃げてばかりの青年の人生は、覚悟を決めた事で一変した。
龍が死ぬ運命を覆し。
悲劇より袂を分かたれた友は赦され。
聖夜の夜に歪んだ家族の絆を叩き直し。
歪んだ天竺の、妄執の兄との決着は着き。
未来を黒く染める悪の道化は力尽きた。
そして、再び過去に彼は戻ってきた。
みんなが救われた中で、たった一人未だ救われないダチを救うため。
最終更新:2022年08月16日 17:00