きみがいつか見た物語は、終わらない旅の途中だったんだ。



 水の中を揺蕩っている。
 こぽり、と呼吸が泡となって外に出ていくのを認識する。
 英霊の座、或いは異世界の座。
 そこから零れ落ちた一騎の英霊は、その仮初めの命の脈動を感じ取り、重い瞼を開ける。

『くすくすくす……』

 子供のような無邪気な笑い声が耳を打った。
 英霊の少年は意識も定まらぬ中、状況を確認する。
 彼は未だ召喚による現世への招待を承諾しておらず、即ちここは現世ではない。
 例えるならそう、夢の狭間。
 このような場所にあることについて、彼には少しばかり経験があった。
 誰かの意志と意志が繋がり合うことによって生じる心象世界。
 片方の意志は、無論自分だ。
 なら、もう片方とは誰なのか。

『やあ、おはよう。英霊さん』

 意識は未だ定まらない。
 この場所が夢であるせいか、瞼も半分以上は開かない。
 それでも、英霊の少年はそこにあるものを見上げ、認識した。

 それは、白い鯨だった。
 途方もなく巨大な、目の大きさ一つをとっても自分の背丈よりも大きい。
 生命という規格を逸脱した上位存在。
 そう、そこにいたのは『神』だった。

『くすくすくす……やっぱり、君にはぼくが見えるんだ。聖杯戦争って、面白いね。招待されて良かったよ。
君はきっとそんな小さな姿なのに、ぼくに似た存在なんだ。ねえ、ぼくの召喚を受けてくれる?』

 英霊の少年は困惑した。
 この巨大な白鯨は、己のことをマスターだというのか。
 未だ召喚が成されぬ中、微かな縁を辿り、召喚される『予定』の自分に夢の狭間から語りかけている。
 無垢にして無邪気、それ故の残酷さを感じた。
 静かな海の中、英霊の少年はそれを雨を齎す嵐であると直感する。
 気まぐれに全てを破壊し、気まぐれに恵みを与えるもの。
 彼の知る『神』とは『守護者』の側面の強い神格者が多かったが、この白鯨から感じるのは『生まれたばかりの子供』のような危うさだった。
 果たして、この召喚を受けることが正しいことなのか。

 英霊の少年は胸に手を当て、思案する。
 自分がぶつけるべき言葉は、最も大切なこととは何か。
 この存在を前に、多くの事柄をぶつけるべきではないと思った。
 聖杯にかける願い? 違う。
 世界をどうするつもりなのか? 違う。
 一番大切なことは、その一時のみの感情や目的ではなく、危険を顧みることでもない。
 意を決して、口を開く。

『君は、何をしたいんだ?』

 危うくとも、無邪気で残酷であろうとも。
 少年は、先ず彼を信じるための言葉を選んだ。
 自分がどうするべきかではなく、聖杯の行方という大義でもなく。
 そうだ、まだ自分たちはこうして出会ったばかりだ。
 何かをしたわけではなく、何かを語り合ったわけでもない。
 たとえそれが途方もなく大きな力でも、引き金を引くのはいつだって小さな意志の力に他ならない。
 それを恐れ、排斥することは、自分の信じた道を裏切ることだ。

 英霊の少年がまっすぐに白鯨の瞳を見つめる。
 その在り方は大海に灯る一筋の篝火のようで。
 ややぼんやりとした間あって、白鯨は言葉を返した。

『冒険が、したいなあ』

 そこに、危うさはなかった。
 昨日の出来事をまるで遠い昔のように思い返す、懐旧の心があった。
 貴い思い出に身を浸すその姿からは、僅かばかりに無邪気さが薄まっているように見えた。

『あの時みたいに、最高に楽しくて、最高にスリリングな、何より夢中になれる冒険。
みんなと一緒に大きなものと戦って、たくさんのものを得て、時には失って……それでも取り返して。
そんな冒険があることを、ぼくは彼女に教えて貰ったんだ。くすくすくす……』

 きっとそれは、たまたま今は天秤が良い方向に傾いているだけなのだろう。
 何か悪しききっかけがあれば容易く反転するのだろう。
 それでも、それは無垢な魂に芽生えた善心だった。
 信じるべき光だと、彼は思い、頷いた。

『分かった。一緒に行こう』

 英霊の少年がそっと白鯨に触れる。
 そこに、遠くとも確かな繋がりが生じたことを認めて。
 ゆっくりと浮上し、白鯨から離れていく。
 座という深海から、縁を手繰り地上へと。
 そして、白鯨の現身である『少女』を見つけ――そこに手を伸ばした。



 欠けた夢を見ていた。
 都内のインターナショナルスクールの学生である茶髪の少女は突っ伏していた机から頭を離し起き上がる。
 どうやら今日の授業は終わったようで、友人たちは呆れたように少女を見やると一人、また一人と帰宅していった。
 少女はとても気分屋で、優等生な時もあれば問題児な時もある不思議な子であると認識されていた。
 ある宗教国家から母とともに日本にやってきて、もうどれくらい経つだろうか。
 異国の学生生活は新鮮で、毎日が楽しかった。
 しかし、最近は何だか物足りなさを感じていた。
 その答えを自分は知っているはずなのに、どうにも思い出せない。

 そんなモヤモヤを抱えて数日。
 今何か、欠けた夢を見ていた気がする。
 夢の内容は思い出せないが、それが今の自分に欠けた何かだと、そう思えてならなかった。
 だから少女は手を伸ばす。
 手の届かない思考の先、夢の先へを手を伸ばし、そして。

 そして、少女は思い出した。

「……あーッ!」

 叫びながら勢いよく椅子から立ち上がる。
 周囲が何だ何だ、いやいつものことかと反応するが、意にも介さない。

「そっか! ボクは『エール・モフス』だ!」

 そして高らかに自分の名前を叫ぶ。
 今更こいつは何を言ってるんだ、いやいつものことかという視線を受けるが、やはり意にも介さない。

「とうッ」

 エールは教室の窓枠に足をかけると、そこから豪快に飛び降りをかます。
 ここでようやくいつものことじゃねー! と周囲が慌てるが、エールは2階の高さから満点の着地をした。
 およそ、13歳の少女の身体能力ではなく教室がざわめくが、やがてまあエールだし……ということで終息していった。

「がははははー!」

 走る、走る、尋常ではない速さで走る。
 目指すは母の待つ自宅、チャリを追い抜き不良を轢き殺しサラリーマンを踏み台に、途中でちょっと占い屋に寄ったりしつつエールは走った。
 そして、自宅の扉を開け放つ。

「お母さん!」

「おや、お帰りなさいエール。どうしましたか?」

「ボク、聖杯戦争に行ってくる! 冒険の時間だ!」

「はあ」

 エールは何の躊躇いもなく今しがた脳裏に刻まれた情報をぶちまけ、エールの母は小首を傾げつつもエールをテーブルにつかせるのだった。



「なるほど分かりました。学校の方には休学届を出しておきましょう」

 エールの語る与太話としか思えない内容を、母はあっさりと信じた。
 一体どういう神経をしているのだろうか、この子にしてこの母ありというものである。

「では、これからどうしますか。エール」

「仲間を増やす! サーヴァントを呼ぶ!」

「なるほど、貴方の相棒というわけですか。で、どうやって呼ぶのです?」

 この母は本当の母ではない、NPCというものらしい。
 しかし本当の母そっくりの寛容さでエールの行いを許してくれた。
 エールの方はというと、サーヴァントの召喚についての知識を頭から捻り出そうとしているが、やがて面倒くさくなったのか。
 まるでこの指とまれと言わんばかりに右手の人差し指を前方に突き出した。風情もへったくれもない。
 しかし、エールにとってはそれで十分だった。

「おや……」

 エールの母は、何処からか風が吹いてくるのを感じた。
 窓を締め切った屋内に、風など吹くはずがない。
 しかし、風はそこにあった。
 それは希望を象徴する西方より来る風。
 その風はエールの指に優しく絡みつき、その場で光となっていく。
 英霊という一種の怪物の顕現にしては、どこまでも優しい『この指とまれ』。
 そしてその指に、一つの手がとまる。

「初めまして。僕はサーヴァント・アーチャー」

 現れたのは、エールより少しばかり年上の、あどけない青髪の少年だった。
 ウエスタン風の軽装と装備に身を包んだそれはきっと、エールと同じ腕利きの『冒険者』。
 エールの求める仲間が、そこにいた。

「真名は、『ロディ・ラグナイト』です。よろしく、僕のマスター」

「よろしく、アーチャー。エール・モフスです。一緒に冒険してくれますか?」

「勿論。一緒に行こう」

「やったぜ!」

 キラキラとした視線を向けてくるエールに、ロディは苦笑いする。
 ああ、この子は本当に冒険が好きなんだ。
 この戦争の先に待つものが楽しいことばかりではなく、苦しい決断や選択を繰り返すであろうことは言うまでもなく承知のことで。
 その上で、この冒険を精一杯楽しみたいと思っている。
 救えるものも、救えないものもあるだろう。けれど人生はそういうもの。
 それらすべてを楽しむことを、この子は知っている。
 それはきっと稀有で素晴らしい素質だと、ロディは思う。
 そう思っていると、エールがロディの頭に蜜柑を乗せてきた。ロディは困惑した。

「あの、これは何?」

「よし、仲良く話せたな!」

「えっと……マスター??」

「では、エール」

 そんなことをしていると、エールの母がなにか小包を持ってくる。
 テーブルの上に中身を広げると、そこにあったのは通帳だった。

「折角の冒険なので、終わるまで帰ってこないように。この通帳の資金は好きに使いなさい。
数ヶ月分のホテル宿泊費には足りるでしょう」

「わーいやったー。ありがとうお母さん」

「え、ええ!? いいんですか? 心配じゃ……」

「子はいつか冒険に出るものです」

「すごい親子だ……」

 そんなこんなで、エールの新たな冒険が始まりを迎えた。
 異世界でのロール如きではエールはおろか、NPCであるはずのエールの母すら縛り付けることはできなかったのである。
 異なる世界の異なる自由の形を目の当たりにし、ロディは若干苦悶の表情を浮かべた。



 区をいつくかまたいだ先のホテルに宿泊すると、エールは着の身着のままベッドへと飛び込んだ。
 上質なスプリングにより勢いのついたエールの体がよく弾む。
 霊体化してようかとロディは提案したが、エールはそれじゃ一緒に冒険する意味ないじゃんとぶーたれたのでロディも一緒だ。

「アーチャーの冒険の話、聞かせて」

「僕の話? そうだな……」

 2人は異なる世界で異なる冒険をしていた同業者だ。年齡もほど近い。
 エールはルドラサウム大陸を、ロディはファルガイアを旅して回っていた。
 ロディにとって、『渡り鳥』として世界を流離うきっかけとなったのは、祖父の死だった。
 唯一自分を受け入れてくれた祖父を失ったことにより世界に一人ぼっちになったロディは、自分を受け入れてくれる場所を求めて旅に出る。
 培った力を誰かのために使うことができればと、各地で仕事を受けて回った。
 時には排他的な地域で、恐ろしい力の持ち主として忌まれたことも少なくはなかった。
 けれど、ある国で古代遺跡の発掘の仕事を請け負った際、運命の出会いを果たす。
 復讐のためにその牙を研ぎ澄ませてきたトレジャーハンターの剣士と出会った。
 10以上も年の離れた大人である彼は、気さくにロディを仲間として扱ってくれた。
 姫という身分を隠した修道女の魔法使いと出会った。
 世情に疎いものの上品で頑張り屋な少女は、ロディの知らないたくさんのことを教えてくれた。
 そして起こったのは古の存在『魔族』の復活。
 ロディは2人とともに世界を救うための旅に出て、そして……。

「アーチャーも世界を救う旅をしてたんだ。おそろいだ」

「マスターもそうなのかい?」

「うん、ボクはね……」

 エールのきっかけは、13歳の誕生日。
 突如母からカミングアウトされた、自分が『魔王の子』であるという事実。
 『魔王の子』は世界各地に存在し、まだ見ぬ兄妹たちと出会い魔王を倒すのですと突然家から放り出されたという。
 実のところそこにはとてつもなく複雑な事情が絡んでいるのだが、エールはそのことを知る由も無い。
 慣れ親しんだ村を出て、荒野を歩いた。
 道中でおかしなハニー『長田君』と出会い、友達となった。
 魔物をしばき倒し、盗賊をしばき倒し、様々な国を巡り、兄と出会い、姉と出会った。
 たくさんの冒険を重ね、たくさんの夜を経て、たくさんの仲間と経験を得た。
 吹雪の中で遭難してしまった時は、独りであることの寂しさに気づいてしまい泣きそうになった。
 魔王と戦った時は手も足も出ず、自分が死ぬことよりもみんなが死んでしまうことが怖かった。
 そして、冒険が終わって。
 寂しいけれど、兄妹のみんなと笑顔で『またね』をして、家に帰った。
 帰ったら母が『お帰りなさい』をしてくれたから、エールは『楽しかった!』と返した。
 冒険は終わったけれど、きっとまた、冒険に行こう。
 そうして今、エールは次なる冒険へのチケットを手に取ったのだ。

「だから、帰るのは『この冒険が終わったら』でいいんだ」

「帰り道が、なかったとしても? 帰るためには悪いことをする必要があるとしたら、どうする?」

「うーん。その時考える。今はとにかくいっぱい観光して、いっぱい戦って、いっぱい食べて、いっぱい話して、いっぱい寝る!」

「そうか……うん、そうだね。じゃあ、僕もそうしようか」

 先行きが見えないことへの不安はない。
 荒野の先は常に未知の世界であり、自分こそが最初の一歩を踏み出すもの。
 無明の闇の中、灯火を手に進むことこそが『冒険』であるのだから。

 希望は、いつだって胸の中にある。
 それは何処にいようとも失われることはなく、今も西風は変わらず吹いていた。

【クラス】
アーチャー

【真名】
ロディ・ラグナイト@ワイルドアームズ アルターコード:F

【パラメーター】
筋力A 耐久A 敏捷E 魔力E 幸運-(A+) 宝具A

【属性】
中立・善

【クラススキル】
対魔力:-
その生まれの所以からロディは魔力に対する抵抗力を一切有さない。
クラス補正であろうと、これを覆すことはない。

単独行動:A
マスターとの繋がりを解除しても長時間現界していられる能力。
依り代や要石、魔力供給がない事による、現世に留まれない「世界からの強制力」を緩和させるスキル。
Aランクであればマスターが不在でも7日間は現界可能。
ロディはファルガイアの冒険者、『渡り鳥』として若くから一人旅を続けていた。

道具作成:C
渡り鳥は冒険を補助する様々な固有アイテムを持つことから、ロディは限定的な道具作成スキルを持つ。
魔力を消費し、旅に必要な道具やかつて使用していた便利なグッズを作成できる。
野外活動の道具やサブウエポンとして使用できる剣、設置型の爆弾(セットボム)、宝物や隠し通路を探知するセンサー(ディテクター)、
筋力を増強し巨大な障害物を動かせるようになる手袋(マイトグローブ)、投擲型の爆弾(グレネード)などが作成可能。

【保有スキル】
精神同調:A++
『生きた金属』と心を通わせる特殊な精神感応能力。
『心ある機械』に類する存在に対しロディは破格の同調能力を持ちそれに干渉、操作、分析することができる。
A++ランクともなれば、鋼鉄の肉体を持つという魔族と同等のランク。人間業ではなく、人間ではありえない。
このランクの精神同調の持ち主は『人類の脅威』属性を付与される。

ロックオン:A
高ランクの精神同調から派生する、ARMを用いた射撃に対する必中効果付与。
魔力を消費することで敏捷の差に関係なく弾丸及びカートリッジによる射撃の命中率を100%に引き上げる。
特殊な回避の加護を持つ相手にはスキルランク差に応じた幸運判定が発生する。
後述の宝具『銀の左腕』と併用することによって更に威力の向上、消費した弾丸の自動補給、クリティカル率の上昇効果が付与される。

造られし希望の心:EX
本来は『希望のかけら(ファンタズムハート)』という宝具であり、スキルとして発揮されるのはそのごく一部の効果。
ロディはその生まれの所以から幸運ステータスを持たないが、このスキルが擬似的な『A+ランクの幸運ステータス』を発生させる。
人造生命体、それも人類と敵対する魔族を模して作られた存在でありながら、ロディは人と共にあった。
極めて危険な心無き兵器であったはずのそれはしかし、祖父ゼペット・ラグナイトから教わった他者の痛みに共感する優しさを持ち続けた。
造られた心は遂に『愛』と『勇気』に認められ、『希望』を甦らせるに至った。
これはただそこに『希望の少年』が存在している、その事実を示すもの。
その生まれにどれだけの悪性、どれだけの相容れぬ理があろうと、希望となりうることを示すもの。

【宝具】
『Alte Ratselhaft Machine(アルテ・レーツェルハフト・マシーネ)』
ランク:A- 種別:対人~対軍宝具 レンジ:1~5 最大補足:50人
大戦時、鹵獲した魔族から得た『生きた金属』を用いて作成されたARMと呼ばれる超兵器。
名ARMマイスターであったゼペット・ラグナイトが孫であるロディに合わせて調整・改造を施した銃型ARM。
用途に合わせたカートリッジを装填することにより、個人携行兵器としては不釣り合いなほどに幅広い攻撃手段を展開できる。
カートリッジは威力に秀でたもの、範囲に拡散するもの、規格外の連射を行うものなど様々。
しかし、それ故に並み居るARMの中でも群を抜いて複雑な構造であり、おおよそ人間に扱える構造ではない。
ARMと極めて高い精神感応性を示すロディだからこそ性能をフルに発揮することが可能となっている。
なお、銘は『古く謎めいた機械』を意味し、頭文字を繋げるとARMとなる。

『銀の左腕(ガーディアンブレード・アガートラーム)』
ランク:EX 種別:対人宝具(自身) レンジ:1 最大補足:1人
ロディの左腕と一体化したガントレット。
一度左腕を失ったロディに与えられた、『生きた金属』を素材とした新たな腕。
発動することによりARMの出力が暴走レベルで上昇し、それを制御することができる。
この宝具のランクがEXである所以は素材となった『生きた金属』が最上級のものであること。
そして『ロディの左腕』が数多の未来、可能性に波及し新たな存在を生み出したことにある。
それは特に具体的な宝具効果を持つ訳ではないが……少なくともこの左腕は決して砕けることはないだろう。

【weapon】
ARM

【人物背景】
祖父ゼペット・ラグナイトに拾われ養育を受けた孤児の少年。
ARMへの高い同調能力、同世代にはない怪力などから迫害を受けたが、絶望することなく優しい祖父の下で育つ。
祖父の死後ファルガイアを旅する『渡り鳥』として独り立ちし、15才ながら険しい荒野を渡る腕利きとして活動する。
その後仲間と運命の出会いを果たし、復活した『魔族』との戦いに身を投じる。
戦いの中左腕を失う重傷を負い、自らの禁じられし出生、大戦期に製造された鹵獲した魔族をベースとした人造生命体であることが明らかになる。
しかし自らの出生が人類の敵であろうと、手を差し伸べてくれた仲間のため、愛する祖父と世界のため戦い続けた。
造られた心はやがて人に並ぶどころか凌駕し、荒廃した世界から失われた概念の一つ『希望』を宿すに至った。
尚『ロディの左腕』はシリーズを通し特別な意味を持つこととなり、失われたロディの左腕が次回作で聖剣の素材になったとか、
ロディは『未来を司る守護獣』として昇華されたとか、いろんな裏話が語られている。
「造られた存在でありながら『希望』に至ったロディの在り方を何らかの形で『次』に繋げたい」という製作者の想いは、
後発のナンバリングタイトルは勿論作品の枠組みを超えシンフォギア世界にも届いている。
一人称は確定的ではないが、今回は公式小説に則り『僕』とする。
仲間でもひとまわり年上の者には敬語を使うが、年が近い相手にはフランクに話す。

【サーヴァントとしての願い】
特に無い。渡り鳥として困っている人に手を差し伸べる。
最優先の仕事は、マスターを守ること。


【マスター】
エール・モフス(茶・女)@ランス10

【マスターとしての願い】
特に無い。未知の世界を冒険する。

【能力・技能】
神魔法Lv2、剣Lv1、魔法Lv1。
原作終了後、帰宅して父親の如くレベルが下がった状態からの再スタートを想定。
魔王と戦っていた頃の限界突破したレベルは溶けてしまいました。
現在の想定レベルは72。AL魔法剣、上級ヒーリングまでの神魔法を使用可能。
サーヴァントにも匹敵するであろうレベル252の力は失っているが、それでもマスターとしては優秀。
ヒーリング、側面排除、状態回復などのサポートからAL魔法剣による強力な攻撃まで一通りをこなす神官剣士。

【人物背景】
みんな大好き茶エールちゃん。鯨も見てるよ。
時には丁寧で、時には天然で、時には暴走するランス10第2部の主人公。
公式曰く『プレイヤーの数だけエールが存在する』無限の可能性を秘めた器。
聖杯戦争については良くも悪くも現状は冒険感覚。
召喚された相方に色んな意味でシンパシーを感じ表も裏も興奮している。

君も無口で雄弁なんだね!(きみも心を知らなかったんだね)
それでいて冒険者なんだ!(それなのに今は希望と未来の力を持ってるんだ)
ボクたちって、なんだか似てるね!(ぼくもね、教えてもらったんだ。人間の楽しさを)

ちなみに茶エールちゃんは13歳で146cm、ロディは15歳で158cmである。

【方針】
聖杯戦争に参加する。どうするかは流れで決める。

【備考】
中距離戦闘で絶大な威力を叩き込む銃系アーチャー。遅い行動速度を火力とタフネスで補う固定砲台。
ロックオンによる必中効果は特殊な回避や無敵効果を持たない限り確実に敵にダメージを与えるため、物理消耗戦に秀でる。
問題はこっちも遅いのでダメージを食らうことと、魔術攻撃への抵抗力がカスなところ。エールちゃんのサポートで補おう。
ロディとエール、どちらも原作において『喋らない系主人公』。地の文や動き、戦闘ボイスで雄弁になるタイプ。
そしてどちらも『心無い怪物が母(祖父)を得て人の心を学び、世界を救うに至った少年少女』である。
流石に地の文だけで動かすスタイルは無理があるので台詞は普通に。

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最終更新:2022年08月23日 02:10