その日は雲ひとつないごきげんな晴れ模様で、こんな日はなにか良い事がありそうだって思いました。
真っ赤に燃えるお日さまが、冬の寒さを吹き飛ばしてくれる、そんなワクワクするような一日。
もうすぐクリスマス、その後は冬休み。
今のうちに小学校でできること、いっぱい楽しんでおこうって。
だから、下校中にちょっと頭がぼんやりしてきたのは、はしゃぎすぎて疲れちゃったのかもしれません。
今日はレッスンもお休みだし、しっかり休んで明日もまた楽しくがんばろう。
そう思いながら、あたしはぼんやり歩いていました。
ぼんやり――ぼんやり――。
おかしいな、と思ったのは、いつの間にか歩くのをやめて、地べたに座り込んでいることに気づいた時です。
ついさっきまで明るかったはずなのに、あたりはすっかり真っ暗で、どう見たってもう夜でした。
あたしこんな時間に何をしてるんだろう、お父さんとお母さんとマメ丸が心配しちゃう、早く帰らなくちゃ。
不思議とうつむいていた視線を上げると、そこには沢山の人がいました。
その人たちは、今のあたしと同じように、地べたに座り込んでうつむいてしまっています。
何人も、何十人もの子供と大人の人たちが。
「あっ、あの……大丈夫ですか?」
近くにいた人に声をかけても、うんともすんとも言いません。
寝てるわけじゃないのに、目も開いているのに、あたし以外の人たちはまるで夢を見ているかのようにぼんやり、ぼんやり。
「あの、あのっ、ここはどこですか。どこか悪いんですか?」
誰も、何も言ってくれません。
起きているのはあたしだけ。
ぼんやりしていた頭はすっきりしてきて、代わりに大きな不安が風船みたいにふくらんでいきます。
こんなのまるで、悪の組織に捕まってしまったかのような――

「おや? 目が覚めてしまった子がいますね」
「わっ、え……?」
誰かが、声をかけてくれました。
けれどその時あたしが感じたのは、起きている人がいたって安心じゃなくて。
その言葉を聞いて、あたしの体はまるで雨の中冷え切ったみたいに冷たくなってしまったんです。
いつの間にかそこにいた魔法使いみたいな姿のお兄さんは、あたしのことを見下ろして、首を傾げています。
「あ、あのっ……この人たち、返事がなくって」
「当然です。キャスターである私が暗示をかけてこの場に集めたのですから、意識など残りようがない」
「え?」
「むしろ、少女一人が私の暗示を破るとは……魔術師ではないようですが」
キャスター、あんじ、まじゅつし。
いくつかの言葉の意味は分からなかったけど、分かったことがありました。
それは、この人があたしと、周りのぼんやりしているみんなをここに連れてきたということで。
「あ、あたしたちを……ゆうかいしたんですか!?」
「はい。聖杯戦争も未だ選定段階。今のうちに資源を集め、準備を整えなければ。
これだけの人数を秘密裏に、痕跡を残さず集めるにはそこそこの時間がかかりましたが」
「そんな……どうして、こんなこと」
ズキリ、と頭が痛みました。
せいはい、せんそう。
その言葉を聞いて、頭のすみっこがズキズキとします。
「無論、魂食いのために。本戦が始まるまでに魔力はあるだけあれば良い。
といっても……お嬢さんには分かりませんか」
それがどんなことなのか、あたしには分かりません。
けれどなんでもない顔でこんなにたくさんの人をさらって、これ以上の何かをしようとしている。
ああ、この人は悪い人なんだ。
あたしは今ニチアサの悪者みたいなひどいことをする人と、現実で向かい合っているんだ。
ズキリ、ズキリと頭痛は酷くなっていって。
けど不思議と、頭のぼんやりはスーッと消えていって、みんなの顔がよく見えます。

あたしに手を伸ばしてくる、悪い人(キャスターのサーヴァント)。
ぼんやりと、どこを向いてもいないうつむいた人たち(暗示によって意識を奪われた一般人)。
ズキズキする頭と、ちりつく右手(新たなマスターを選定中、聖杯戦争の知識をインストール中)。

分かんない、なにも分かんないよ。
けど、そんな分かんないって気持ちとは別に、あたしはあたしのやらないといけないことが分かりました。

「起きてくださいっ! ここから、逃げてくださいっ!」
「何を――」
冷え切った手足を動かして、立ち上がり、声を上げます。
今、起きているのはあたしだけ。
だから、みんなを起こしてあげられるのもあたしだけ。
あたしはヒーローアイドルになりたくて、ヒーローに憧れてて。
あたしには、ヒーローみたいに悪者を倒せる力なんてないけれど。
『正義のヒーローに必要なのは、体の強さじゃなく、心の強さだ』。
そうだよね、ジャスティスレッド!
「起きてくださいっ! ここから、逃げてくださいっ!」
何度も、何度でも呼びかける。
うつむいていたみんなの顔が上がる。
ぼんやりしていたどこも見ていない目が、あたしを見てくれている。
もう少し、もう少しで、みんな起きてくれる。
あたしの元気を、あたしの勇気を、もっともっと、みんなに――
「そこまでだ、お嬢さん」
「起きて――あ、かっ……!?」
もうちょっとなのに、あたしの声は止まってしまいます。
首を押さえられて、喉が狭くなって、息ができない。
頭のズキズキが、どんどん酷くなって。
「まさか、言葉に込められた力のみで暗示を破ろうとするとは……最早、常人と思うには危険ですね。
お嬢さん、その蛮勇を後悔しなさい。大人しくしておけば、死の寸前まで魔力を搾り取るだけで済んだものを」
「あ、う……」
「では、死んでください」
ダメ、なんでしょうか。
ヒーローに憧れて、ヒーローみたいになりたくて。
みんなを笑顔にできるヒーローアイドルになりたくて。
だから、ニチアサのヒーローみたいに戦う力がなくたって、さらわれたみんなに笑顔を取り戻してあげられれば。
けど現実は、大人の力で首を絞められて、声一つ上げられなくなって。
あたし、ヒーローになりたいんです。
けど、こんなあたしじゃ、ヒーローになれないんでしょうか。
「か、あっ……!」
それでも、あきらめたくない。
大好きなジャスティスV(ファイブ)のジャスティスレッドなら、きっとあきらめない!
声が出なくたって、声を上げようとすることをやめない。
正義の味方は、最後まで正義の味方をやめない!
そうしたら、頭のズキズキが火花みたいに飛び散って、右手のちりつきがあったかい何かになって――

「――ああ、聞こえたよ。マスター、きみの声が!」

――あったかい。
あたしは、あったかい何かに包まれていました。
あたしの喉を締め付ける悪い人の手はいつの間にかなくなっていて。
それは太陽みたいにあったかくて、大好きなジャスティスレッドみたいに赤い。
炎が、あたしを包み込んで、守っていたんです。
「ごほっ、ごほっ……ジャスティス、レッド……?」
「ジャスティスレッド、というのはよく分からないが。俺は、君の味方だ。
明日を知れぬ人々を救い、虐げる者を討つ。立ち塞がる壁を壊すために、俺は来た。
誰かのために立ち上がる心を持つ、きみの声を聞いて」
そのお兄さんは、ファンタジーの戦士のような姿をしていました。
重たそうな鎧をなんでもなさそうに着こなして、その手には燃え盛る剣を……燃え盛る……燃え……
手が、燃えてる!?
「え。えっ、えっ、あ、あの……!? あのあのあの、燃えてます! 手が燃えちゃってますよ!?」
「ああ、これ。大丈夫だ。いや、大丈夫ではないんだが……困ったな。そりゃ、子供には痛々しく見えるよな」
お兄さんは苦笑いしながら剣の炎を消すと、背中に背負いました。
けど今も両手が真っ黒に、炭みたいになっています、大惨事です。
「救急車……いやおまわりさん!? えっと、えっと……ごほっ、ごほっ」
「マスター、無理に声を出しちゃダメだ。サーヴァントの力で首を絞められていたんだぞ。
それに、俺の腕も大丈夫だ――『シオン』!」
「ええ、分かってるわ。マスター、そのまま動かないで」
お兄さんが、誰かの名前を呼びます。
すると、もう一人。
白いドレスの綺麗なお姉さんがそこにいました。
お姉さんはあたしの首に優しく触れると、触れたところが光みたいに輝いて。
あたしの首の痛みも、息のつらさも、魔法みたいになくなってしまいました。
「貴方も」
「ありがとう」
お姉さんは次に、お兄さんの真っ黒な手に光を当てます。
すると、炭になってしまった手がみるみる肌の色を取り戻していきます。
「マスター、話すべきことは沢山あるんだが。ひとまず、下がっていて欲しい」
「どうするんですか?」
「奴を、倒す」
視線を向けた先には、お兄さんの炎の剣によって片腕をなくした悪者が、こっちを睨んでいました。
さっきまで悲鳴をあげながらのたうち回っていた気がしますが、元気を取り戻してしまったようです。

「おのれ……! よもやマスターの資格を……更には土壇場で『セイバー』の召喚だと!?
それも『二体』! どうなっている、一人のマスターが二体のサーヴァントを召喚するなど、あり得ない!」
「『二体』じゃない。『二人』だ」
悪者の糾弾するような態度に鼻を鳴らし、お兄さんが踏み出します。
お姉さんはどこからか大きな銃を取り出し、あたしの前へと立ってくれます。
「俺とシオンは二人で一人。それが俺たちのサーヴァントとしての特性、ってやつらしいな」
「対にて一体のサーヴァント! そのような存在が、魔術師でもない子供に……!」
「あんたは」
お兄さんが剣を構えます。
さっきの、腕ごと燃えちゃってた剣とは別の、鋼の剣です。
「許されないことをした。人を浚い、意思を奪い、食い物にしようとした。
それは、『奴隷を虐げるもの』の振る舞いだ。俺たちの敵だ」
「正道を謳いますか、いかにもなセイバーだ。だが所詮私も貴様も、聖杯に願いをかけるサーヴァント!」
悪者が魔法の球をお兄さんにぶつけます。
傷はありませんが、お兄さんはその勢いに一歩後ずさってしまいます。
「ランクC相当の対魔力、といったところですか。そのランクであれば私の魔術も通る!
素人のマスターに召喚されたことを後悔しろ!」
悪者が手を空に向けると、大きな大きな炎の球が作られます。
あんなものが投げられたら、ここにいるみんなが焼けてしまいます!
しろうとのますたー、というのはきっとあたしのことです。
あたしは今、足手まといになってしまっているのでしょうか?
「あの、あたしのことは……!」
「マスター」
お姉さんが、あたしのほっぺに触れます。
落ち着いて、という気持ちが指先から伝わってきて、あたしはお姉さんの綺麗な輝く目を見つめます。
「貴方を守る、それが私達の役目よ。ううん、役目なんかなくたってそう。
私たちは、貴方のような子たちを守るためにここにいる」
「それだけじゃない。ここにいるみんなを守る。見てくれ、マスター。
マスターの呼びかけと俺達の召喚の衝撃で、拐われた人たちの暗示が解けかかってる。
あのキャスターはこれ以上みんなを留めておけず、魔力を利用できない。
君の声が、この状況を作り上げた」
「あたしの声が、届いた?」
「ああ、下手をすれば人質を操られて盾にされるところだったんだ。スゴいぞ、マスター」
分かりません、今頭の中をぐるぐる回ってるおかしな知識も含めて何も分からなかったけど。
けど、二人はあたしの声がみんなに届いたんだって言ってくれました。
あたしにも何かができたんだと思うと、それが無性に嬉しくて。
「マスターがこれだけ頑張ったんだ。次は、俺たちの番だ。任せてくれるか?」
「……はい! 頑張ってください、ヒーローさん!」

あたしはお兄さんの言う通り数歩下がって、お兄さんとお姉さんが大きな火球に向かっていきます。
二人は火球を前に、こんなことは慣れたかのように会話をしています。
「暗示によるラインが切れたとはいえ、身動きの取れない人質が多数。
中遠距離からの炎の剣(フラムエッジ)は禁止よ、至近距離のみ」
「だが時間をかけるのも論外だ、あの大火球を投げつけられる前に接近しないと。
大星霊石(レナス=アルマ)を用いた招霊の儀による魔力の取り出しも無しだな。
あの大火球を耐久力のみで凌ぎ、人質に手を出させることなく速攻で決める」
「なら、使うべき宝具は決まったわね。『ブーストアタック』を使い切って決めるわよ。
マスターの子には、なるべく負担をかけないように」
「言うまでもないさ。回復は頼んだぞ、シオン!」
そして、お兄さんがものすごい速さで飛び出します。
それはまるでたった一歩で悪者の目前まで迫ったかのような速さでした。
「血迷いましたか! この大魔術を前にCランク程度の対魔力でぶつかろうとするとは!」
悪者は上げていた腕を振り下ろして、火球をお兄さんにぶつけます。
一軒家をまるまる飲み込んでしまうような火球が、お兄さんを飲み込んでしまいました。
「うお、おおおおおおおおおっ!!!」
全身が燃えながらも、お兄さんは火球をせき止めています。
後ろにいるあたしたち、拐われたみんなに火がいかないように。
「けれど、これじゃお兄さんが!」
「そうね、けれど私がいるのよ」
お姉さんが、前で頑張っているお兄さんへと手を向けます。
お姉さんの光がお兄さんを包んで、お兄さんの火傷がどんどん消えていきます!
「私がいる限り、彼に傷を残しはしない」 
「馬鹿なっ、火球の威力をも上回る回復速度だと!? ならば……!」
「ならば、火球を割いて改めて後方に撃ち込むか? やらせないぞ――『ロウ』!」
お兄さんが、また誰かの名前を呼びました。
すると、誰かが悪者の背後から飛びかかります。
それは狼の肩当てをした、拳を振り上げる男の子の姿!
「なっ、どこから……私の魔力障壁が、割れた!?」
パリィとガラスの割れるような音がして、悪者を守っていた壁のようなものが消えました!
「この……ならば次弾を……!」
悪者はたまらず、別の魔法を唱えようとします。
「『リンウェル』!」
「な、あ!? 詠唱が!?」
続いて現れたのは、大きな本を持った魔法使いの女の子!
女の子が魔法をぶつけると、悪者の呪文が途切れてしまいます!
「今だ、『キサラ』!」
その次は、大きな盾を持った騎士のお姉さん!
お兄さんを守るように火球にぶつかり、火球の勢いを止めてしまいます!
「馬鹿な……馬鹿な! まずい、撤退を――」
「『テュオハリム』!」
そして、長い棍棒を持った貴族みたいなお兄さん!
たまらず後ずさった悪者の足に、植物のツタのようなものが絡みついて動きを止めてしまいます!
「何だ、何なんだ貴様らは――!」
「――シオン!」
「ええ!」
まるで戦隊ヒーローのように、四人の仲間の力を借りて。
身動きの取れない悪者に、火球を抜け出したお兄さんが。
いつの間にか追いついていたお姉さんの回復の魔法を受けながら、赤い炎の剣を振り上げて!

「これで――」
「終わり、だぁ――!!!」

そして炎の一振りが、悪者を焼き尽くしました。
もう体を冷えさせる恐ろしい気配はそこにはなくて。
ただ、炎がそこにあります。
悪者を焼き尽くした炎、けれどそれは怖いものではなくて。
太陽のようにあったかい、みんなを助けてくれる炎。
まるで、ヒーローが現実に現れたみたいな。
ちょっとずつ意識を取り戻した、さらわれたみんなも、おんなじことを思ってるみたいです。
腕を焼いてしまうような炎の剣を何の躊躇いもなく人助けのために振るうお兄さんと、
そんなお兄さんの傷を治してあげられるお姉さん。
「大丈夫か、マスター」
「あ、あのっ!」
聞きたいことは、たくさんありました。
今頭の中にある、たくさんの知識。
聖杯戦争っていう何か。
サーヴァントっていう何か。
令呪っていう、不思議な模様。
けど、けど、今はそれよりも、何よりも、言いたいことがあって、聞きたいことがあって。
「あたし、小宮果穂! 12歳! 小学6年生です!
お名前を教えてください、ヒーローさん!」
あんなに危ない目にあっていたのに、あたしの目はきっとこれ以上なく輝いていて。
お兄さんとお姉さんはそんな様子をどう思ったでしょうか、けど。
二人とも、あたしに優しく笑いかけてくれて、

「果穂、か。いい名前だ。俺はアルフェン」
「私はシオン」
「「君(貴方)を守り、ともに戦うセイバーのサーヴァントだ(よ)」」

その日は雲ひとつないごきげんな晴れ模様で、こんな日はなにか良い事がありそうだって思いました。
真っ赤に燃えるお日さまが、冬の寒さを吹き飛ばしてくれる、そんなワクワクするような一日。

その日あたしは、青いマフラーに黒い鎧の、赤い剣を背負ったヒーローと、
宝石のようなピンク色の髪に白いドレスを纏ったヒーローに出会ったんです。


【クラス】
セイバー

【真名】
アルフェン&シオン・アイメリス@テイルズオブアライズ

【パラメーター】
筋力B 耐久B+ 敏捷C 魔力C+ 幸運D 宝具B

【属性】
中立・善

【クラススキル】
対魔力:C+
魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。
大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。
ただし後述のスキル『召霊の儀』による儀式と併用することにより一時的にAランク相当の守護を発揮できる。

騎乗:C
セイバークラスによる補正。
生前に騎乗の逸話はないが正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。

【保有スキル】
運命の開放者:A
奴隷解放の英雄としての称号であり、双世界救世の英雄の称号。
あらゆる苦痛、絶望、状況にも絶対に屈しないという極めて強固な意志。
肉体的、精神的なダメージへの耐性に加え、運命、因果、支配等『何かを強制する効果』への耐性を持つ。

招霊の儀:B+
アルフェンの持つ『王』の力とシオンの持つ『巫女』の力。
これらは莫大な星霊力を操作、制御するために人体改造で付与された後天的な素養である。
自身の容量を超える魔力量を一時的に制御することが可能。
また二人で儀式を行うことにより外部の魔力に対しても制御が可能となる。
後述する宝具『大星霊石』と組み合わせることによりこのスキルは真価を発揮する。

この痛みは、君の心に触れたから:B
二人を象徴し繋ぎ止める絆。心に触れる痛みを、その痛みを超えて触れることの意味を、彼らは知っている。
アルフェンはシオンを守る時に限り、耐久を1ランク向上させる。
シオンはアルフェンを回復する時に限り、その回復力を向上させる。
この効果は絆を結ぶことによってマスターも効果範囲に含めることができる。

【宝具】
『炎の剣(フラムエッジ)』
ランク:B+ 種別:対人~対壁宝具 レンジ:1~50 最大補足:500人
炎の星霊力が剣の形を成した武装。
その力の膨大さは炎属性でありながら属性相性を貫通し敵をねじ伏せる。
所有者はシオンだが使い手はアルフェンであり、シオンが発動許可を出しアルフェンが武器として振るう。
この性質上どちらが欠けても運用することはできず、この性質故二人は一人のサーヴァントとして扱われる。
魔力を込めるほど任意で威力と規模を増し、最大で国境にそびえ立つ大壁を破壊する程の規模となる。
その威力の見返りとしてこの剣は力を発揮している間常に燃え盛り、対魔力を無視し使い手の腕を焼き続ける。
その自傷ダメージは威力を上げるほど蓄積されるが、逆説的に自身の耐久力の持つ限り威力を上げ続けられる。

『心の黎明を告げる者たち(テイルズオブアライズ)』
ランク:C++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~5 最大補足:不明
ダナとレナ、双界を結び平和を齎すために共に戦った仲間たちを召喚する。
召喚可能な対象はリンウェル、ロウ、キサラ、テュオハリムの四人。
消耗する魔力量に応じ宝具運用が変化し、その運用法は主に三種類。
小規模の魔力量で一瞬のみ召喚し連携攻撃を行う『ブーストアタック』。
中規模の魔力量で体勢を崩した敵に大技を叩き込む『ブーストストライク』。
そして大規模の魔力量で行う『サーヴァントとしての一時的パーティ召喚』。
汎用から決戦まで幅広い用途を持つ戦闘の基幹となる宝具である。

『大星霊石(レナス=アルマ)』
ランク:EX 種別:対星霊宝具 レンジ:1 最大補足:不明
星霊力を貯蔵、制御する器。地水火風光闇の星霊力が凝縮された触媒。
貯蔵されている魔力の総量は『惑星の地表から生成する魔力三百年分』に相当する。
この魔力はスキル『招霊の儀』によって任意に使用が可能だが、一度に行使可能な魔力量はスキルに依存する。
この宝具の本質は魔力タンクではなく、貯蔵した星霊力の意志を霧散させることにある。
スキル『招霊の儀』によって外部の魔力を蓄積し、更に蓄積された魔力から意思、指向性を剥奪する。
即ちいかなる意思、属性を帯びた魔力であろうとも純粋魔力へと還すことが可能な封印具である。
『一つの世界を支配する意思』さえも理論上は封印可能なものであり、宝具ランクとしては破格のEXを誇る。
封印する対象が強大であればあるほどスキル『招霊の儀』による長時間の儀式を必要とするが……
逆に言えば、詠唱時間と集中するための安全さえ確保できればサーヴァントだろうと封印が可能。

【weapon】
アルフェン:常用の剣と炎の剣を戦況に応じ使い分ける
シオン:特殊弾を用いるライフル銃、星霊力爆弾、攻撃と回復の星霊術

【人物背景】
奴隷階級であるダナ人の男性と、支配階級であるレナ人の女性。
二人は数奇な出会いによって行動を共にし、仲間を得て、三百年間に及ぶ支配を打破し、双世界を救うに至った。
物語終了後、ダナとレナの橋渡しに奔走しながらも平穏な生活を手に入れた精神性での召喚。
シオンは茨の呪いを持たず、アルフェンも記憶の欠けは存在しない。

【サーヴァントとしての願い】
マスターを守る。
虐げられるもの、善き人のために戦う。

【備考】
ステータスにおいては耐久に秀でたセイバー。コンセプトは『守護』と『継戦能力』。
二人で一人のサーヴァントという特性により一陣営で高度の連携を行う。
宝具『大星霊石』が魔力を賄うためマスターの資質を選ばない、求められるのは善良であることのみ。
マスターは守るべき善良な子供だが、確かな勇気を胸に戦いへと向かうのならその意志を否定はしない。
宝具『フラムエッジ』は非常に強力かつ常に自傷ダメージを発生させる諸刃の剣だが、シオンの回復術がそれを補う。
スキル『この痛みは、君の心に触れたから』の効果により、アルフェンに対しては欠損レベルの負傷さえも治癒可能。
宝具『心の黎明を告げる者たち』の『ブーストアタック』は良燃費で速攻発動が可能。
召喚する仲間一人につきクールタイムが存在するが、要所での追撃やいざという時のマスターの護衛に秀でる。
宝具『大星霊石』によるサーヴァント封印の儀式は強力な味方の存在が大前提であり、使用難易度が非常に高い決戦兵器。
自力では打ち倒せない強大な敵を前に無防備な状態で長時間の儀式を行う必要があるため、
実行には一部工程省略のための令呪行使が現実的。


【マスター】
小宮 果穂@アイドルマスター シャイニーカラーズ

【マスターとしての願い】
聖杯については、まだよく分からない。
聖杯戦争が人を傷つけるなら、傷つく人を守るために、みんなの笑顔のために戦う。

【能力・技能】
ボーカル、ダンス、ビジュアル等アイドルとして人々を魅了する技術。
加えてヒーロー志望としての持ち前の正義感、快活さ、善良な心。
あと特撮ヒーローの名台詞の暗記、引用。

【人物背景】
283プロダクションに所属する特撮が大好きなアイドル。『放課後クライマックスガールズ』に所属。
ヒーローに憧れる小学六年生で、何にでも興味津々の子犬みたいに純粋な性格。
お気に入りのヒーローは「ジャスティスV(ファイブ)」の「ジャスティスレッド」。
163cmの恵体から初対面だと高校生にも間違われがちだが、話してみれば幼気で威勢の良い快活さが目立つ。
小学生なので、ちょっと難しい言葉は鋭意勉強中。鋭意ってなんですか?
笑顔、元気、勇気を大切にするヒーローアイドルを目指している。
口癖は「スゴいですっ!」

【方針】
アイドルとして、二人のマスターとして、かっこいいヒーローとして活動する。

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最終更新:2022年07月10日 00:25