「やだやだ!オラ月の石見たいよ!」
「ひろし、おめえもわかんねぇ奴だな~、三時間も並んで石ころ見たってしょうがなかっぺ?」
オラはどうしても月の石が見たくてとーちゃんとかーちゃんにぐずってた
でもとーちゃんは三時間も並んで月の石を見てもしょうがないと言って並ぼうとはしなかったしかーちゃんも乗り気じゃなかった
「ただの石じゃないもん…本物の月だもん…アポロがとってきたんだもん…」
オラは涙を流してとーちゃんとかーちゃんにいった、だってずっと夢にまで見てた月の石がすぐ近くにある、なのにそれを見ずに帰るのなんて絶対嫌だった…その時…
「とーちゃん、オラ迎えに来たよ?おうち帰ろうよ」
オラと同い年ぐらいの赤い服に黄色いズボンを着た子がそう言ってきた、オラは当然困惑した
「オラに言ってんの…?あんた誰?」
「オラだよとーちゃん!」
「とーちゃん変な子だよ!」
「変じゃないゾ!オラ■■■■■だゾ!」
この子は何を言ってるんだろう…オラはお前と会ったこともないし、■■■■■なんて名前も知らない…
すると突然とーちゃんとかーちゃんがオラに背を向けて歩きだしてしまった…
「とーちゃんかーちゃんどこいくんだ!」
「とーちゃんは自分でしょ!」
「離せよ!!何でオラがお前のとーちゃんなんだよ!!」
オラがとーちゃん達を追いかけようとすると■■■■■って子がオラの服を掴んで引き止めた
これはひょっとしたら神様からの天罰なのかもしれない…確かにオラは月の石を見らずに帰るのは嫌だってわがままを言った…でもとーちゃんとかーちゃんと…"家族"と離れるのはもっと嫌なんだよ…
だから離してくれよ…このままじゃとーちゃん達に置いていかれちゃう…!
そう思って必死に足に力を入れて引き剥がそうとしたら突然その子が手を離した、そのせいでオラは転んでしまった…
その隙にその子がオラの靴を脱がせて嗅がせてきた
「とーちゃんはとーちゃんなんだよ?この臭い分かるでしょ?」
オラの靴は確かに臭かった…でも、何故か懐かしい臭いにも思えた…その瞬間、見覚えのない記憶がオラの中に流れてきた…
◆◆◆
頭のなかで一つの映像が映し出されていた
自分とそっくりな一人の少年が父親が漕いでいる自転車の後ろに乗っている…
その少年は小学生、中学生、高校生とだんだん歳を重ねていった
そして社会人になり会社に入社、上司の教えに焦りながらもこなしたり部長に怒鳴られる日もあった
しかしそんな嫌な日々だけじゃなく自分の最愛の人と巡り会うこともできた
そしてその最愛の人と結婚し一人目の子供もできた、とても可愛らしい顔だった
その後も家を建てたり車を買ったりと充実に暮らしていた、ローンはだいぶ長いけど
相変わらず仕事は大変だ、部下に色々教えたり夜遅くまで残業して急にデータが消えるのだって稀じゃなかった
帰りの電車や帰り道ではいつもクタクタになって帰っていた
しかしそれでも頑張れる理由があった
それは最愛の"家族"がいるからだった
家族と一緒に遊んだり笑ったり、時には喧嘩をすることもあるけどそれでも家族といる時間は本当に幸せだった
そうだオラは……"俺"は……みさえとひまわりとシロ……そして…
「とーちゃん…オラが分かる…?」
「あぁ……あぁ……」
"しんのすけ"のとーちゃんだ…
◆◆◆
「どうしてこんなことに巻き込まれちまったのかな…」
俺は高台で街並みを眺めながらそう呟いた
折角自分の子供達が勇気をふりしぼって俺とみさえの洗脳を解いてくれて過去に戻りたいという気持ちが少しはあったものの家族と未来を生きると決めたというのに俺は突然『聖杯戦争』というのに巻き込まれてしまった
「セイバー、いるか?」
「はい、いますよ野原さん」
聖杯戦争はマスターとサーヴァントの二人一組構成になっているらしい
そして俺がマスターでこのセイバーが俺のサーヴァントらしい
金髪で長い髪の綺麗な顔立ちをした女性だった、こんな美人な人がサーヴァントとは驚きだな…しんのすけがセイバーを見たら絶対喜ぶだろうな、なんて考えたりもした
セイバーは最初俺のことをマスターと呼んでいたが何だか堅苦しく思ったから名前で呼んでもらうことにした
「この聖杯戦争って最後の一組になるまで続くのかな…?」
「分かりませんが…恐らくは…」
「…そうか…」
「野原さんはこの聖杯戦争どう動きますか?私は野原さんのサーヴァントである以上従うつもりです」
「そうだな……」
聖杯戦争…聞けば最後の一組になればどんな願いも叶うという
もちろん俺にも願いは色々ある、32年のローンを失くしてほしいだとか大金が欲しいとか…でもそれよりも、今は家族の元に帰りたいというのが一番の願いだった
「俺は確かに願いがある、家族の元に帰りたいって願いがな…でも、誰かを殺してまで叶えたい願いかと言われるとそうじゃないんだよな…自分の願望のために他人を巻き込むのは間違いだと俺は思う、だから今は一先ず様子見、かな…」
「…分かりました、野原さんの気持ち、しかと受け取りました、ですがもし相手から仕掛けてきた場合はどうしますか…?」
「その場合は………やっぱり戦うしかねぇのかな…」
俺は他人を巻き込んでまで願いを叶えたいとは思わなかった、でもセイバーから言われた相手から仕掛けてきた場合、確かに聖杯で願いを叶えようとするやつもいるかもしれない、今までだって魔神だの魔女だのと世界を征服しようと企んでるやつがいたからな、だが今回はひょっとしたら善意な者が誰かのために願いを叶えたいという者もいるかもしれない、それを考えると戦うのにためらってしまい頭を悩ませてしまった
「まぁ、とりあえず今は様子見で動こう」
「はい、分かりました」
こうして行動方針もまともに決まらないまま俺の聖杯戦争は始まった
けど待ってろよ、みさえ、しんのすけ、ひまわり、シロ…俺は必ず、お前らの元に帰るからな…
【クラス】
セイバー
【真名】
フェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはstrikers
【性別】
女性
【属性】
秩序・善
【ステータス】
筋力B 耐久C 敏捷A+ 魔力A++ 幸運D 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【保有スキル】
魔力放出(雷):A
武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。魔力によるジェット噴射。
絶大な能力向上を得られる反面、魔力消費は通常の比ではないため、非常に燃費が悪くなる。常に雷を帯びているが、雷の性質を抑えることで飛行が可能になる。
変化:C
文字通り、「変身」する。
服装とステータスの一部が変化する。
【宝具】
『雷神大剣・音速斬刃(ジェットザンバー)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1人
「バルディッシュ・アサルト」を用いて発動する。 巨大な剣に変形し、結界・バリア破壊効果を持つ。 まず物理的破壊力を持つ衝撃波を放ち、次に魔力で形成した刃を振るって斬りつける。振るう際には魔力刃が伸び、使用者の意思でダメージを精神的な疲労に変えることができる。
『雷光一閃・雷斬壊者(プラズマザンバーブレイカー)』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:300人
ベルカ式カートリッジシステム搭載型インテリジェントデバイス、「閃光の戦斧・改」バルディッシュ・アサルトのフルドライブ、ザンバーフォームで放つ砲撃魔法。
高速儀式魔法によっては発生させた落雷を自身の魔力と共にバルディッシュ・アサルトの半実体化魔力刃に収束させた後、一気に振り下ろして放出し攻撃する。
また、ザンバーの巨大な刀身にそのエネルギーを蓄積することによって、自身の限界を超えた魔力を扱うことが可能となっており、そのエネルギー(屋内で使用する際はプラズマスフィアを吸収することで同様の効果を得る)は自身の魔力やリボルバー内の残りカートリッジ全ての魔力と重ね合わせることで電光を伴う巨大な魔力砲として撃ち出され、対象を完全に破壊する。
【Wepon】
『バルディッシュ・アサルト』
セイバーの持つ魔術礼装。AIを搭載しており、基本的には戦斧の形態だが、状況によって鎌と双剣、そして大剣に変形する武器で、カートリッジシステムという魔力が凝縮された弾丸を装填、解放することで魔力をブーストさせる。装備している限り高速詠唱:Bを獲得する。
【人物背景】
19歳。高速移動からの斬撃による一撃離脱を得意とし、射撃・広範囲魔法も優れた前衛戦闘型の魔導師。一方でバリア出力の低さなど防御面に難があり、また攻撃に傾倒し過ぎるためトラップに弱い点をクロノに指摘された。魔力光は金色。魔力変換資質「電気」を保有しているため、変換プロセスを踏まずに電気を発生できる。 戦闘服はやや軍服調のインパルスフォームという形態をとっている。その他に、レオタードのような薄い装甲の高速戦用形態、真・ソニックフォームが存在する。
【サーヴァントとしての願い】
野原さんを守る。
なのはとヴィヴィオの元に帰りたい。
【マスター】
野原ひろし@クレヨンしんちゃん
【マスターとしての願い】
家族の元に帰りたい。
【能力・技能】
普通の一般人のサラリーマンだが世界征服を企む悪者や宇宙人、怪獣と戦ったことがあるというずば抜けた経験をしていて、多少の戦闘スキルはありいざとなれば自分の命も張れるガッツをもっている、そして特に彼の靴下は最終兵器と呼ばれるほど臭いがキツくその威力はロボットにも通じる程。
【人物背景】
双葉商事のサラリーマンで係長、家族は妻と子供が二人に犬が一匹で一家の大黒柱。普段は頼りない一面が多くよく妻や子供からは呆れられることが多い、しかし家族がピンチに陥った時は普段の頼りない一面とは裏腹に家族のために動くという父親として立派な行動をしている。
【方針】
家族の元に帰りたいがなるべく他の組と戦いたくない。
【備考】
※出展は映画【クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲】からで参戦時期は家族で東京タワーを昇る前です
最終更新:2022年08月14日 01:23