壁見積もり

部品構造


  • 大部品: 壁見積もり RD:7 評価値:4
    • 部品: 概要
    • 部品: 1.リストアップ
    • 部品: 2.完了を定義する
    • 部品: 3.時間順に並び替え
    • 部品: 4.時間で分類
    • 部品: 5.優先順位で並び替え
    • 部品: 6.作業時間を計測する



部品定義


部品: 概要

壁見積もりとは、作業にかかる時間を見積もる方法のひとつ。同じ作業でもある人は一時間で終わるが、別の人は一日かかるということがあるため、絶対的な作業時間を正確に見積もることは難しい。しかし、ある作業は別の作業の半分の時間でできるなど、相対的な作業時間は意見が一致することが多い。そこで各作業のおおざっぱな規模を出し、いくつかの作業を実際にやってみることで作業時間を見積もる方法である。主にソフトウェア開発の分野でよく使われる。

部品: 1.リストアップ

ペンと大量のカードを用意し、ユーザーストーリーをカードに書き出す。ユーザーストーリーとは要求仕様を「どのような利用者がどのような機能を利用できるか。それにどのような価値があるか」という形式で簡潔に記述したもの。カード一枚につき、ひとつのユーザーストーリーを書くようにする。

部品: 2.完了を定義する

作業時間を見積もるため、なにが作業の完了かを定義する。たとえばソフトウェア開発なら、該当機能のデモンストレーションをおこない、ユーザーストーリーを満たしていることを顧客が認めた時点を完了に定義するなどである。

部品: 3.時間順に並び替え

すべてのカードを壁に貼り、作業担当者を集める。ユーザーストーリーを実現するためにかかる作業時間の順番に、カードを並び替える。たとえば、一番小さなユーザーストーリーは左端、一番長くかかるユーザーストーリーは右端。

部品: 4.時間で分類

作業時間をSサイズ、Mサイズ、Lサイズに分類する。一番小さな作業をSサイズの基準とし、ほぼ同じ時間で終わる作業もSサイズとする。Sサイズで収まらない作業はMサイズ、Mサイズに収まらない作業はLサイズとする。Lサイズより大きい作業は正確に見積もりできないため、Lサイズ以下となるよう、ユーザーストーリーを分割する。分類が終わったら、SサイズとMサイズの間、MサイズとLサイズの間に、境界を示すテープを貼る。

部品: 5.優先順位で並び替え

利害関係者を集め、重要なユーザーストーリーのカードを上に、そうでないユーザーストーリーを下に移動する。上下に並び替える際、カードがテープを超えないよう注意する。

部品: 6.作業時間を計測する

優先順位順に作業をこなし、決められた期間(たとえば一週間)ごとに、どのサイズのユーザーストーリーがいくつ達成できたか数える。そこからいつまでにどこまでのユーザーストーリーが達成できるか推測する。



提出書式


 大部品: 壁見積もり RD:7 評価値:4
 -部品: 概要
 -部品: 1.リストアップ
 -部品: 2.完了を定義する
 -部品: 3.時間順に並び替え
 -部品: 4.時間で分類
 -部品: 5.優先順位で並び替え
 -部品: 6.作業時間を計測する
 
 
 部品: 概要
 壁見積もりとは、作業にかかる時間を見積もる方法のひとつ。同じ作業でもある人は一時間で終わるが、別の人は一日かかるということがあるため、絶対的な作業時間を正確に見積もることは難しい。しかし、ある作業は別の作業の半分の時間でできるなど、相対的な作業時間は意見が一致することが多い。そこで各作業のおおざっぱな規模を出し、いくつかの作業を実際にやってみることで作業時間を見積もる方法である。主にソフトウェア開発の分野でよく使われる。
 
 部品: 1.リストアップ
 ペンと大量のカードを用意し、ユーザーストーリーをカードに書き出す。ユーザーストーリーとは要求仕様を「どのような利用者がどのような機能を利用できるか。それにどのような価値があるか」という形式で簡潔に記述したもの。カード一枚につき、ひとつのユーザーストーリーを書くようにする。
 
 部品: 2.完了を定義する
 作業時間を見積もるため、なにが作業の完了かを定義する。たとえばソフトウェア開発なら、該当機能のデモンストレーションをおこない、ユーザーストーリーを満たしていることを顧客が認めた時点を完了に定義するなどである。
 
 部品: 3.時間順に並び替え
 すべてのカードを壁に貼り、作業担当者を集める。ユーザーストーリーを実現するためにかかる作業時間の順番に、カードを並び替える。たとえば、一番小さなユーザーストーリーは左端、一番長くかかるユーザーストーリーは右端。
 
 部品: 4.時間で分類
 作業時間をSサイズ、Mサイズ、Lサイズに分類する。一番小さな作業をSサイズの基準とし、ほぼ同じ時間で終わる作業もSサイズとする。Sサイズで収まらない作業はMサイズ、Mサイズに収まらない作業はLサイズとする。Lサイズより大きい作業は正確に見積もりできないため、Lサイズ以下となるよう、ユーザーストーリーを分割する。分類が終わったら、SサイズとMサイズの間、MサイズとLサイズの間に、境界を示すテープを貼る。
 
 部品: 5.優先順位で並び替え
 利害関係者を集め、重要なユーザーストーリーのカードを上に、そうでないユーザーストーリーを下に移動する。上下に並び替える際、カードがテープを超えないよう注意する。
 
 部品: 6.作業時間を計測する
 優先順位順に作業をこなし、決められた期間(たとえば一週間)ごとに、どのサイズのユーザーストーリーがいくつ達成できたか数える。そこからいつまでにどこまでのユーザーストーリーが達成できるか推測する。
 
 


インポート用定義データ


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最終更新:2017年08月13日 00:46