動機づけ面接法

部品構造


  • 大部品: 動機づけ面接法 RD:14 評価値:6
    • 部品: 概要
    • 部品: 両価性
    • 部品: 接近接近型
    • 部品: 回避回避型
    • 部品: 接近回避型
    • 部品: 正確な共感
    • 部品: 思い込みを脇において聴く
    • 部品: レッテルを貼らない
    • 大部品: OARS RD:5 評価値:3
      • 部品: 概要
      • 部品: open question
      • 部品: affirm
      • 部品: reflecting
      • 部品: summarize
    • 部品: チェンジ・トーク



部品定義


部品: 概要

両価性に焦点を当て、クライエントの矛盾を広げることで、治療者とクライエントの間で綱引きをおこなわず、治療を導入する方法。動機づけ面接法の始祖の研究によると「治療者がどのようにクライエントとかかわるか」は、どの治療法やどの治療理論を用いるかと同じくらいか、それ以上に重要であるとされている。

部品: 両価性

両価性とは相反するふたつの考えを同時に持つこと、正反対の考えに同時に心がひかれることである。アンビバレンスともいう。たとえば、不倫問題を相談されたとき、不倫相手と別れるように助言すると不倫相手を愛していると言い、逆に不倫相手と付き合うように助言するとお互いの家庭を壊したくないと述べるような状態である。両価性にともなう心理的葛藤はみっつに分類される。

部品: 接近接近型

心理的葛藤のひとつ。好ましいふたつの選択肢の間で葛藤すること。たとえば魅力的なふたつの企業から内定をもらった場合である。

部品: 回避回避型

心理的葛藤のひとつ。どちらも嫌なふたつの選択肢の間で葛藤すること。たとえば嫌いな人から「殴られるのと蹴られるのどちらがいい」と言われた場合である。

部品: 接近回避型

心理的葛藤のひとつ。ひとつの選択肢に好ましい側面と好ましくない側面があるもの。たとえば甘いものを食べたいが太るのは嫌という場合である。接近接近型や回避回避型よりも強い葛藤になるとされている。

部品: 正確な共感

動機づけ面接法のコツのひとつ。「それは私もわかります」と本人の立場や境遇を同じ立場で理解・受容することではなく、「あなたがそう考えていることを私はわかりました」という態度のこと。

部品: 思い込みを脇において聴く

動機づけ面接法のコツのひとつ。相手には相手の価値観があると理解すること。相手を正したいという気持ちが一方的な正論として口から出ると、相手を傷つけるからである。

部品: レッテルを貼らない

動機づけ面接法のコツのひとつ。クライエントには「自分には価値があり尊敬されるべきだ」という感情(自尊感情)がある。そのため、レッテルを貼られると、かえって問題行動に固執してしまう。

部品: 概要

動機づけ面接法を進めていくうえで大切な質問の仕方。open question(開かれた質問)・affirm(認める・肯定する・ほめる)・reflecting(振り返りの傾聴)・summarize(要約)の頭文字をとってOARS(オールズ)と呼ばれる。

部品: open question

open questionとは「なぜ?」「どうして?」「いつから?」「だれが?」「どうやって?」といった、はい・いいえで答えられない質問のこと。はい・いいえで答えられる質問(閉じた質問)を多用すると、相手は気持ちや考えを述べる機会を失う。また閉じた質問を多用すると、面接者が質問し、相手が受動的に答えるという役割分担に固定してしまう。

部品: affirm

affirmは「そうだったんですね」「それはもっともですね」「そのときそう考えたのは当然ですね」「なるほど、そうなんですか」といった言葉を多用して、相手がより率直に自分の考えや気持ちを話せるように促すこと。

部品: reflecting

reflectingとは相手の言葉を繰り返すことで共感的な雰囲気を高めていくと同時に、面接の要点を確認すること。人は自分の言ったことは否定できないため、本人の口から問題が語られるようにする。

部品: summarize

summarizeとは面接の要所要所で相手の言葉を要約し、本人に伝えること。一度の面接で伝わる点はせいぜいひとつかふたつで、話し合いの内容はこちらが期待しているほど相手は覚えていない。そのため、面接の最後にも要約をおこない、要点を確認する。

部品: チェンジ・トーク

クライエント自身から変化について語る言葉を言ってもらうこと。人は現在の実情と希望する未来の違いに気づくと、それを正したくなる習性がある。OARSを使って否認を避けながら面接を進めていくと、クライエントは徐々に両価性が表面化する。両価性を高め、変化について語ってもらうため、望ましい変化を語るように質問する。劣等感から変化について語れない場合は、(失敗したことに言及するのではなく)試みたことを称賛したり、過去の成功を振り返ったりすることで本人の自信を引き出す。クライエントからチェンジ・トークを引き出すには時間がかかる場合がある。



提出書式


 大部品: 動機づけ面接法 RD:14 評価値:6
 -部品: 概要
 -部品: 両価性
 -部品: 接近接近型
 -部品: 回避回避型
 -部品: 接近回避型
 -部品: 正確な共感
 -部品: 思い込みを脇において聴く
 -部品: レッテルを貼らない
 -大部品: OARS RD:5 評価値:3
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 -部品: チェンジ・トーク
 
 
 部品: 概要
 両価性に焦点を当て、クライエントの矛盾を広げることで、治療者とクライエントの間で綱引きをおこなわず、治療を導入する方法。動機づけ面接法の始祖の研究によると「治療者がどのようにクライエントとかかわるか」は、どの治療法やどの治療理論を用いるかと同じくらいか、それ以上に重要であるとされている。
 
 部品: 両価性
 両価性とは相反するふたつの考えを同時に持つこと、正反対の考えに同時に心がひかれることである。アンビバレンスともいう。たとえば、不倫問題を相談されたとき、不倫相手と別れるように助言すると不倫相手を愛していると言い、逆に不倫相手と付き合うように助言するとお互いの家庭を壊したくないと述べるような状態である。両価性にともなう心理的葛藤はみっつに分類される。
 
 部品: 接近接近型
 心理的葛藤のひとつ。好ましいふたつの選択肢の間で葛藤すること。たとえば魅力的なふたつの企業から内定をもらった場合である。
 
 部品: 回避回避型
 心理的葛藤のひとつ。どちらも嫌なふたつの選択肢の間で葛藤すること。たとえば嫌いな人から「殴られるのと蹴られるのどちらがいい」と言われた場合である。
 
 部品: 接近回避型
 心理的葛藤のひとつ。ひとつの選択肢に好ましい側面と好ましくない側面があるもの。たとえば甘いものを食べたいが太るのは嫌という場合である。接近接近型や回避回避型よりも強い葛藤になるとされている。
 
 部品: 正確な共感
 動機づけ面接法のコツのひとつ。「それは私もわかります」と本人の立場や境遇を同じ立場で理解・受容することではなく、「あなたがそう考えていることを私はわかりました」という態度のこと。
 
 部品: 思い込みを脇において聴く
 動機づけ面接法のコツのひとつ。相手には相手の価値観があると理解すること。相手を正したいという気持ちが一方的な正論として口から出ると、相手を傷つけるからである。
 
 部品: レッテルを貼らない
 動機づけ面接法のコツのひとつ。クライエントには「自分には価値があり尊敬されるべきだ」という感情(自尊感情)がある。そのため、レッテルを貼られると、かえって問題行動に固執してしまう。
 
 部品: 概要
 動機づけ面接法を進めていくうえで大切な質問の仕方。open question(開かれた質問)・affirm(認める・肯定する・ほめる)・reflecting(振り返りの傾聴)・summarize(要約)の頭文字をとってOARS(オールズ)と呼ばれる。
 
 部品: open question
 open questionとは「なぜ?」「どうして?」「いつから?」「だれが?」「どうやって?」といった、はい・いいえで答えられない質問のこと。はい・いいえで答えられる質問(閉じた質問)を多用すると、相手は気持ちや考えを述べる機会を失う。また閉じた質問を多用すると、面接者が質問し、相手が受動的に答えるという役割分担に固定してしまう。
 
 部品: affirm
 affirmは「そうだったんですね」「それはもっともですね」「そのときそう考えたのは当然ですね」「なるほど、そうなんですか」といった言葉を多用して、相手がより率直に自分の考えや気持ちを話せるように促すこと。
 
 部品: reflecting
 reflectingとは相手の言葉を繰り返すことで共感的な雰囲気を高めていくと同時に、面接の要点を確認すること。人は自分の言ったことは否定できないため、本人の口から問題が語られるようにする。
 
 部品: summarize
 summarizeとは面接の要所要所で相手の言葉を要約し、本人に伝えること。一度の面接で伝わる点はせいぜいひとつかふたつで、話し合いの内容はこちらが期待しているほど相手は覚えていない。そのため、面接の最後にも要約をおこない、要点を確認する。
 
 部品: チェンジ・トーク
 クライエント自身から変化について語る言葉を言ってもらうこと。人は現在の実情と希望する未来の違いに気づくと、それを正したくなる習性がある。OARSを使って否認を避けながら面接を進めていくと、クライエントは徐々に両価性が表面化する。両価性を高め、変化について語ってもらうため、望ましい変化を語るように質問する。劣等感から変化について語れない場合は、(失敗したことに言及するのではなく)試みたことを称賛したり、過去の成功を振り返ったりすることで本人の自信を引き出す。クライエントからチェンジ・トークを引き出すには時間がかかる場合がある。
 
 


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最終更新:2017年08月14日 19:57