部品構造
部品定義
部品: 食事介助とは
食事介助とは、入浴・排泄に並ぶ三大介助のひとつで、誤嚥や窒息を防ぎ、おいしく食べるための介助である。
報酬診療では、摂食機能障害を有する者に対し、政庁が定めた条件で食事介助をおこなった場合、摂食機能療法として点数を算定できる。
食べる働きを理解することは、正しい食事介助につながる。
スプーン介助の場合、食べ物を視覚・嗅覚・聴覚などで認識する段階では、目の前でスプーンをいったん止めて、明確な言葉で説明してから口の中へ入れるようにすることが望ましい。
人知類は食べ物を食べようとするとき、体幹を前傾させつつ、あごを上げぎみにしながら口を開く。
そのため、認識した食べ物を口の中に取り入れる段階では、スプーンの背を下唇や前舌に当て、下に向かって圧を加えると、体幹を前傾して食べやすくなる。
誤嚥を防ぐためには、口の中で舌を動かす空間が必要である。
そのため、スプーンに載せる食べ物は少量が望ましい。
また、スプーンを奥までつっこむと、食べ物が口の奥のほうにいくため、舌を充分に動かせず、誤嚥の原因となる。
人知類は上唇を丸め、くぼんだスプーンから食べ物を残さず口にすくい取れるため、スプーンを口の奥まで入れる必要はない。
食べ物が口に入ったら、しっかり口唇が閉じたことを確認し、スプーンを水平に引き抜く。
食事介助中は常時、のどを目で見て、咽頭挙上と嚥下の動きが完全に終わり、咽頭に食べ物が残っていないことを確認してから次のスプーン介助をおこなう。
咽頭挙上とは、咽仏がいったん上がる動きである。
のどがふるふると上下する動きが終わった場合、口の中の食べ物を完全に飲み込み終わったと考えてもよい。
人知類以外の知類には上記のスプーン操作が適切ではない場合があるため、知類の生物的構造や個々の患者の状態に合わせ、食べやすいよう、食事介助を工夫する。
部品: 食事形態
スプーン操作のみでの食事介助では食べ方の改善が難しい場合、食事形態を変えることが望ましい。
食事形態には、普通食・ソフト食・きざみ食・とろみ食・ミキサー食・ムース食・半固形食など様々な形態がある。
/*/
普通食とは、普通の食事のことである。
普通食は、嚥下能力が高い者しか対応できない。
そのため、誤嚥や窒息のおそれがある場合、普通食は好ましくない。
普通食は、常食とも呼ばれる。
/*/
ソフト食とは、舌で押しつぶせる程度の柔らかさの食事である。
ソフト食では、硬い食材をすり身やミンチにし、元の見た目に再形成することで、美味しそうな見た目にしている。
/*/
きざみ食とは、普通食をきざんだ食事である。
きざみ食は、食塊が作りにくく、飲み込みづらい。
そのため、誤嚥を防げるよう、嚥下機能の状態に応じた適切なとろみをつけたほうがよい。
/*/
食事の形態を変え、食べ物の水分含有量が多くなるにつれ、投与される栄養素の量が減少するため、注意する必要がある。
適切に調理された普通食はおいしく食事を楽しめるため、嚥下機能が改善した場合、徐々に普通食に戻す。
提出書式
大部品: 食事介助 RD:2 評価値:2
-部品: 食事介助とは
-部品: 食事形態
部品: 食事介助とは
食事介助とは、入浴・排泄に並ぶ三大介助のひとつで、誤嚥や窒息を防ぎ、おいしく食べるための介助である。
報酬診療では、摂食機能障害を有する者に対し、政庁が定めた条件で食事介助をおこなった場合、摂食機能療法として点数を算定できる。
食べる働きを理解することは、正しい食事介助につながる。
スプーン介助の場合、食べ物を視覚・嗅覚・聴覚などで認識する段階では、目の前でスプーンをいったん止めて、明確な言葉で説明してから口の中へ入れるようにすることが望ましい。
人知類は食べ物を食べようとするとき、体幹を前傾させつつ、あごを上げぎみにしながら口を開く。
そのため、認識した食べ物を口の中に取り入れる段階では、スプーンの背を下唇や前舌に当て、下に向かって圧を加えると、体幹を前傾して食べやすくなる。
誤嚥を防ぐためには、口の中で舌を動かす空間が必要である。
そのため、スプーンに載せる食べ物は少量が望ましい。
また、スプーンを奥までつっこむと、食べ物が口の奥のほうにいくため、舌を充分に動かせず、誤嚥の原因となる。
人知類は上唇を丸め、くぼんだスプーンから食べ物を残さず口にすくい取れるため、スプーンを口の奥まで入れる必要はない。
食べ物が口に入ったら、しっかり口唇が閉じたことを確認し、スプーンを水平に引き抜く。
食事介助中は常時、のどを目で見て、咽頭挙上と嚥下の動きが完全に終わり、咽頭に食べ物が残っていないことを確認してから次のスプーン介助をおこなう。
咽頭挙上とは、咽仏がいったん上がる動きである。
のどがふるふると上下する動きが終わった場合、口の中の食べ物を完全に飲み込み終わったと考えてもよい。
人知類以外の知類には上記のスプーン操作が適切ではない場合があるため、知類の生物的構造や個々の患者の状態に合わせ、食べやすいよう、食事介助を工夫する。
部品: 食事形態
スプーン操作のみでの食事介助では食べ方の改善が難しい場合、食事形態を変えることが望ましい。
食事形態には、普通食・ソフト食・きざみ食・とろみ食・ミキサー食・ムース食・半固形食など様々な形態がある。
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普通食とは、普通の食事のことである。
普通食は、嚥下能力が高い者しか対応できない。
そのため、誤嚥や窒息のおそれがある場合、普通食は好ましくない。
普通食は、常食とも呼ばれる。
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ソフト食とは、舌で押しつぶせる程度の柔らかさの食事である。
ソフト食では、硬い食材をすり身やミンチにし、元の見た目に再形成することで、美味しそうな見た目にしている。
/*/
きざみ食とは、普通食をきざんだ食事である。
きざみ食は、食塊が作りにくく、飲み込みづらい。
そのため、誤嚥を防げるよう、嚥下機能の状態に応じた適切なとろみをつけたほうがよい。
/*/
食事の形態を変え、食べ物の水分含有量が多くなるにつれ、投与される栄養素の量が減少するため、注意する必要がある。
適切に調理された普通食はおいしく食事を楽しめるため、嚥下機能が改善した場合、徐々に普通食に戻す。
インポート用定義データ
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最終更新:2020年10月02日 22:42