部品構造
部品定義
部品: 抗菌剤とは
抗菌剤(antimicrobial agent)とは、抗菌薬とも呼ばれ、微量で微生物の発育・増殖を抑制したり、殺したりする薬のことである。
抗菌剤のうち、微生物が産生する化学物質を抗生物質(antibiotic)・抗生剤と呼ぶ。
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発熱に対して抗菌剤投与は、必ずしも適切ではない。
発熱の原因が感染症ではないことも多く、仮に感染症だったとしても細菌性感染症にしか抗菌剤は効果がないためである。
ただし、抗菌剤の投与が遅れれば死亡率の増す恐れがある場合には、経験的治療(empiric therapy)と呼ばれる、考えられる原因菌をすべて網羅できる抗菌剤を投与する。
その際、抗菌剤を投与する前に血液培養セットを採取する。
血液培養(blood culture)とは、病原菌を検出するため、患者から5~10ミリリットルの血液を採血して培養すること。
血液中には、さまざまな細菌増殖阻害物質が含まれているため、血液培養には採血量の10倍以上の培地で希釈培養する必要がある。
抗菌剤の投与前に、あらかじめ血液培養をおこなうことで原因菌を同定でき、その菌に対応した抗菌薬に変えることができる。
血液培養は複数セット採取することで、血液培養の陽性率を上げることができる。
また、複数セットあれば、皮膚の常在菌による汚染か否かを判断する材料になる。
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抗菌薬は、その種類に応じて効果を発揮する使用法が決まっている。
抗菌剤が有効血中濃度未満になると薬剤耐性菌が生まれる原因となるため、看護師不足や病棟業務の都合で抗菌剤の投与する量や回数を減らしたり、投与間隔を変えたりしてはならない。
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薬剤耐性菌(drug resistant bacteria)とは、もともと薬剤に対して感受性を示していた微生物が、さまざまな機構によって感受性を示さなくなったものである。
微生物が複数の薬剤の抗菌剤に耐性を示す場合、その性質を多剤薬剤耐性(multiple drug resistance)と呼ぶ。
薬剤耐性菌は医療の現場において無視できない問題である。
そのため、必要のない抗菌薬の使用は控えること、抗菌薬が必要な場合、適切な種類・頻度・量で使用することが重要である。
提出書式
大部品: 抗菌剤 RD:1 評価値:1
-部品: 抗菌剤とは
部品: 抗菌剤とは
抗菌剤(antimicrobial agent)とは、抗菌薬とも呼ばれ、微量で微生物の発育・増殖を抑制したり、殺したりする薬のことである。
抗菌剤のうち、微生物が産生する化学物質を抗生物質(antibiotic)・抗生剤と呼ぶ。
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発熱に対して抗菌剤投与は、必ずしも適切ではない。
発熱の原因が感染症ではないことも多く、仮に感染症だったとしても細菌性感染症にしか抗菌剤は効果がないためである。
ただし、抗菌剤の投与が遅れれば死亡率の増す恐れがある場合には、経験的治療(empiric therapy)と呼ばれる、考えられる原因菌をすべて網羅できる抗菌剤を投与する。
その際、抗菌剤を投与する前に血液培養セットを採取する。
血液培養(blood culture)とは、病原菌を検出するため、患者から5~10ミリリットルの血液を採血して培養すること。
血液中には、さまざまな細菌増殖阻害物質が含まれているため、血液培養には採血量の10倍以上の培地で希釈培養する必要がある。
抗菌剤の投与前に、あらかじめ血液培養をおこなうことで原因菌を同定でき、その菌に対応した抗菌薬に変えることができる。
血液培養は複数セット採取することで、血液培養の陽性率を上げることができる。
また、複数セットあれば、皮膚の常在菌による汚染か否かを判断する材料になる。
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抗菌薬は、その種類に応じて効果を発揮する使用法が決まっている。
抗菌剤が有効血中濃度未満になると薬剤耐性菌が生まれる原因となるため、看護師不足や病棟業務の都合で抗菌剤の投与する量や回数を減らしたり、投与間隔を変えたりしてはならない。
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薬剤耐性菌(drug resistant bacteria)とは、もともと薬剤に対して感受性を示していた微生物が、さまざまな機構によって感受性を示さなくなったものである。
微生物が複数の薬剤の抗菌剤に耐性を示す場合、その性質を多剤薬剤耐性(multiple drug resistance)と呼ぶ。
薬剤耐性菌は医療の現場において無視できない問題である。
そのため、必要のない抗菌薬の使用は控えること、抗菌薬が必要な場合、適切な種類・頻度・量で使用することが重要である。
インポート用定義データ
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最終更新:2018年11月03日 22:02