部品構造
部品定義
部品: 罨法とは
罨法(compress)とは、全身や身体の特定の部位を温めたり冷やしたりすることにより、苦痛の緩和・軽減や症状の改善、安楽をもたらす治療法である。
罨法の罨という漢字は、覆いかぶせて魚や鳥を捕る網を意味する。
罨法は、患者に知覚鈍麻や知覚麻痺がある場合、浮腫や脱水などで皮膚が脆弱な場合には禁忌である。
罨法は、温罨法と冷罨法に分類される。
温罨法と冷罨法のどちらにも乾性と湿性がある。
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温罨法とは、身体の局所を皮膚上から温める罨法である。
温罨法の効果は、血管の拡張・血流の増加、筋弛緩効果による筋肉痛や関節痛の緩和などである。
便秘や排ガス困難の患者に対し、腰への温罨法で血行を促進することによって、腸蠕動が促進され、排便を促す効果もある。
湿性温罨法には、温湿布や部分浴などがある。
部分浴(partial-bath)とは、手や足など体の一部だけを湯に浸す温浴法である。
部分浴は、湯に浸した部位の汚れを落とし、清潔にする効果もある。
部分浴には、手浴や足浴などがある。
手浴(hand-bath)とは、手首や肘から先を湯に浸す温浴法である。
足浴(foot-bath)とは、足首や膝から先を湯に浸す温浴法である。
足浴によって、入眠しやすさ・眠りの深さ・目覚めのよさなど、睡眠状態の改善が報告されている。
手足に麻痺や拘縮がある場合、湯に浸すことで、温熱刺激により間接が柔らかくなり、指間が開きやすくなる効果がある。
乾性温罨法には、ホットパック・電気毛布・電気あんか・湯枕・湯たんぽ・懐炉などがある。
ホットパックとは、保温性に優れた物質でできており、適切な温度に温めて使用する。
湯たんぽは、熱傷事故が多いため、臨床では使用されないことが多い。
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冷罨法とは、身体の局所を皮膚上から冷やす罨法である。
冷罨法の効果は、細菌の活動や増殖を抑えたり、血管の収縮によって止血したりするなどである。
湿性冷罨法には、冷湿布がある。
乾性冷罨法には、保冷剤パック・氷枕・氷嚢・氷頸などがある。
乾性冷罨法は、水滴で寝具や衣類を濡らさないよう、袋などに入れて使用する。
また、過度な冷却を防ぐため、タオルやカバーをかけて使用する。
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湿布(wet pack)とは、水・湯・薬液などに浸した布である。
湿布に使われる布は、吸湿性のある柔らかいタオル・ガーゼ・フランネルなどである。
温かい湿布を温湿布、冷たい湿布を冷湿布と呼ぶ。
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罨法をおこなう際は事前に、罨法をおこなう部位やその周辺の皮膚の状態を観察し、病変や違和感がないか確認する。
また、温罨法では熱傷を、冷罨法では凍傷を起こす危険がないか確認する。
罨法の実施中や実施後は、罨法をおこなった部位やその周辺の皮膚に変化がないか、期待した効果が表れたかなどを確認する。
提出書式
大部品: 罨法 RD:1 評価値:1
-部品: 罨法とは
部品: 罨法とは
罨法(compress)とは、全身や身体の特定の部位を温めたり冷やしたりすることにより、苦痛の緩和・軽減や症状の改善、安楽をもたらす治療法である。
罨法の罨という漢字は、覆いかぶせて魚や鳥を捕る網を意味する。
罨法は、患者に知覚鈍麻や知覚麻痺がある場合、浮腫や脱水などで皮膚が脆弱な場合には禁忌である。
罨法は、温罨法と冷罨法に分類される。
温罨法と冷罨法のどちらにも乾性と湿性がある。
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温罨法とは、身体の局所を皮膚上から温める罨法である。
温罨法の効果は、血管の拡張・血流の増加、筋弛緩効果による筋肉痛や関節痛の緩和などである。
便秘や排ガス困難の患者に対し、腰への温罨法で血行を促進することによって、腸蠕動が促進され、排便を促す効果もある。
湿性温罨法には、温湿布や部分浴などがある。
部分浴(partial-bath)とは、手や足など体の一部だけを湯に浸す温浴法である。
部分浴は、湯に浸した部位の汚れを落とし、清潔にする効果もある。
部分浴には、手浴や足浴などがある。
手浴(hand-bath)とは、手首や肘から先を湯に浸す温浴法である。
足浴(foot-bath)とは、足首や膝から先を湯に浸す温浴法である。
足浴によって、入眠しやすさ・眠りの深さ・目覚めのよさなど、睡眠状態の改善が報告されている。
手足に麻痺や拘縮がある場合、湯に浸すことで、温熱刺激により間接が柔らかくなり、指間が開きやすくなる効果がある。
乾性温罨法には、ホットパック・電気毛布・電気あんか・湯枕・湯たんぽ・懐炉などがある。
ホットパックとは、保温性に優れた物質でできており、適切な温度に温めて使用する。
湯たんぽは、熱傷事故が多いため、臨床では使用されないことが多い。
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冷罨法とは、身体の局所を皮膚上から冷やす罨法である。
冷罨法の効果は、細菌の活動や増殖を抑えたり、血管の収縮によって止血したりするなどである。
湿性冷罨法には、冷湿布がある。
乾性冷罨法には、保冷剤パック・氷枕・氷嚢・氷頸などがある。
乾性冷罨法は、水滴で寝具や衣類を濡らさないよう、袋などに入れて使用する。
また、過度な冷却を防ぐため、タオルやカバーをかけて使用する。
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湿布(wet pack)とは、水・湯・薬液などに浸した布である。
湿布に使われる布は、吸湿性のある柔らかいタオル・ガーゼ・フランネルなどである。
温かい湿布を温湿布、冷たい湿布を冷湿布と呼ぶ。
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罨法をおこなう際は事前に、罨法をおこなう部位やその周辺の皮膚の状態を観察し、病変や違和感がないか確認する。
また、温罨法では熱傷を、冷罨法では凍傷を起こす危険がないか確認する。
罨法の実施中や実施後は、罨法をおこなった部位やその周辺の皮膚に変化がないか、期待した効果が表れたかなどを確認する。
インポート用定義データ
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最終更新:2020年10月02日 22:48