部品構造
部品定義
部品: 体位とは
体位(body position)とは、身体の位置や姿勢のことである。
無造作にとった姿勢や身体の位置には、その知類の全体性が表れる。
たとえば、腹痛や倦怠感を言語で表現しなくても、人知類が前屈姿勢でゆっくり歩く姿自体が腹痛や倦怠感を表現している。
他方、意識して適切な体位をとることによって、苦痛をやわらげることもできる。
人知類の体位には、立位・座位・臥位などがある。
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立位(standing position)とは、立った状態や直立した姿勢のことである。
立位は、支持面が狭いため、姿勢が安定しにくい特徴がある。
支持面とは、体重を支えるための面積のことである。
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臥位(recumbent position)とは、寝た状態のことである。
臥床時の体位のため、臥位と呼ばれる。
臥位には、仰臥位・側臥位・伏臥位などがある。
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仰臥位(supine position)とは、上を向いた臥位である。
仰向けに寝るため、仰臥位と呼ばれる。
仰臥位は、背中を下にして寝るため、背臥位(dorsal position)とも呼ばれる。
仰臥位は、支持面が広いため、姿勢が安定しやすい特徴がある。
ただし、寝たきりの患者を仰臥位のままにしておくと、尖足になりやすいため、注意が必要である。
尖足(pes equinus)とは、アキレス腱の拘縮などが原因で、爪先で立つように足首が伸びたまま、元に戻らなくなった状態である。
看護援助の場面では、たとえば負傷や筋力の低下などで座位になれない患者を、ケリーパッドや洗髪車などで洗髪する際、仰臥位にする。
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側臥位(lateral recumbent position)とは、横向きの臥位である。
側臥位は側位・横臥位とも呼ばれる。
側臥位は、仰臥位と比べ、支持面が狭いため、姿勢が安定しにくい特徴がある。
また、寝たきりの患者を側臥位のままにしておくと、体の下にした側が圧迫され、循環障害を起こしやすい。
そのため、寝たきりの患者の背中を清拭する際や患者を着替えさせる際など、看護援助の必要な場面で患者を側臥位にする。
また、嘔吐・誤嚥・気道閉塞を防ぐ目的で、側臥位に近い体位にすることもある。
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伏臥位(prone position)とは、うつ伏せの臥位である。
伏臥位は、腹這いになって寝るため、腹臥位とも呼ばれる。
伏臥位は、服胸部や顔面を圧迫しやすい特徴がある。
そのため、腰背部の検査など、看護援助の必要な場面で一時的に患者を伏臥位にする。
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座位(sitting position)とは、座った姿勢のことである。
座位は、臥位と比べ、横隔膜が下がり、呼吸しやすい特徴がある。
ただし、背面が解放されている場合、支えがないため、姿勢が崩れやすい問題がある。
看護援助の場面では、たとえば食事や着替えの際、患者を座位にする。
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負傷や病気などによって、自分で姿勢や体の向きを変えられない患者には、その患者にとって、その場面で最適の体位を提供することが看護において重要である。
看護師が患者の体位を変える際は、ベッドの柵を外す、ベッドの高さを変えるなど、援助しやすいように周囲の環境を整えたほうが安全である。
不意に身体に触れられることは不快である。
そのため、看護師は患者の身体に触れる前に、患者へ声をかけることが望ましい。
声をかけることによって、患者ができる範囲で身体を動かすなど、体位変換の協力を期待できる。
安楽な姿勢や体位は、患者自身の感覚が非常に重要である。
そのため、看護師は患者に、その体位が心地よいか、確認したほうがよい。
提出書式
大部品: 体位 RD:1 評価値:1
-部品: 体位とは
部品: 体位とは
体位(body position)とは、身体の位置や姿勢のことである。
無造作にとった姿勢や身体の位置には、その知類の全体性が表れる。
たとえば、腹痛や倦怠感を言語で表現しなくても、人知類が前屈姿勢でゆっくり歩く姿自体が腹痛や倦怠感を表現している。
他方、意識して適切な体位をとることによって、苦痛をやわらげることもできる。
人知類の体位には、立位・座位・臥位などがある。
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立位(standing position)とは、立った状態や直立した姿勢のことである。
立位は、支持面が狭いため、姿勢が安定しにくい特徴がある。
支持面とは、体重を支えるための面積のことである。
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臥位(recumbent position)とは、寝た状態のことである。
臥床時の体位のため、臥位と呼ばれる。
臥位には、仰臥位・側臥位・伏臥位などがある。
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仰臥位(supine position)とは、上を向いた臥位である。
仰向けに寝るため、仰臥位と呼ばれる。
仰臥位は、背中を下にして寝るため、背臥位(dorsal position)とも呼ばれる。
仰臥位は、支持面が広いため、姿勢が安定しやすい特徴がある。
ただし、寝たきりの患者を仰臥位のままにしておくと、尖足になりやすいため、注意が必要である。
尖足(pes equinus)とは、アキレス腱の拘縮などが原因で、爪先で立つように足首が伸びたまま、元に戻らなくなった状態である。
看護援助の場面では、たとえば負傷や筋力の低下などで座位になれない患者を、ケリーパッドや洗髪車などで洗髪する際、仰臥位にする。
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側臥位(lateral recumbent position)とは、横向きの臥位である。
側臥位は側位・横臥位とも呼ばれる。
側臥位は、仰臥位と比べ、支持面が狭いため、姿勢が安定しにくい特徴がある。
また、寝たきりの患者を側臥位のままにしておくと、体の下にした側が圧迫され、循環障害を起こしやすい。
そのため、寝たきりの患者の背中を清拭する際や患者を着替えさせる際など、看護援助の必要な場面で患者を側臥位にする。
また、嘔吐・誤嚥・気道閉塞を防ぐ目的で、側臥位に近い体位にすることもある。
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伏臥位(prone position)とは、うつ伏せの臥位である。
伏臥位は、腹這いになって寝るため、腹臥位とも呼ばれる。
伏臥位は、服胸部や顔面を圧迫しやすい特徴がある。
そのため、腰背部の検査など、看護援助の必要な場面で一時的に患者を伏臥位にする。
/*/
座位(sitting position)とは、座った姿勢のことである。
座位は、臥位と比べ、横隔膜が下がり、呼吸しやすい特徴がある。
ただし、背面が解放されている場合、支えがないため、姿勢が崩れやすい問題がある。
看護援助の場面では、たとえば食事や着替えの際、患者を座位にする。
/*/
負傷や病気などによって、自分で姿勢や体の向きを変えられない患者には、その患者にとって、その場面で最適の体位を提供することが看護において重要である。
看護師が患者の体位を変える際は、ベッドの柵を外す、ベッドの高さを変えるなど、援助しやすいように周囲の環境を整えたほうが安全である。
不意に身体に触れられることは不快である。
そのため、看護師は患者の身体に触れる前に、患者へ声をかけることが望ましい。
声をかけることによって、患者ができる範囲で身体を動かすなど、体位変換の協力を期待できる。
安楽な姿勢や体位は、患者自身の感覚が非常に重要である。
そのため、看護師は患者に、その体位が心地よいか、確認したほうがよい。
インポート用定義データ
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最終更新:2020年10月02日 23:06