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アークスになって1年
手を差し伸べてくれた人もいたけれど
冷えた心を温めようとしてくれた人もいたけれど
  私はまだ「失う」ことが怖くて・・・・・
 誰も頼れないまま・・・ここまで来ていた






 

 2章~一人ぼっちのアークス



 

ブォン・・・・ブォン
支給品のソードが宙を切る
そしてバシュウウウウウウという音を聞きながら
私は剣をもう1振りした


 

 ブォンという気持ちのよい音がする 
でもそんな音も今はどこか遠く感じる


 

「・・・・・・ふう・・・・今日はこんなもんかな?」


 

近くの岩に腰掛け 
持ってきたミネラルウォーターでのどを潤す
「帰ったらマップデータを他のアークスに公表しなきゃ・・・」
 アークスになって1年・・・・私はソロで今日も新惑星のマッピングをしていた
惑星名はナベリウス・・・・・・・・・・・・
豊かな自然と原生生物の量から学者の間でも資源の確保ができるかも知れないとあり調査依頼が来ていたのだ
新惑星は危険が多いけれど・・・・
私は誰かがあの「失う」恐怖を味わうよりは自分が死んだほうがいいと思っていたので
今日もこの任務を1人で請け負ったのだ・・・・
ほかのアークスが少しでも安全に調査ができるように・・・・と  
この1年私を理解してくれようとしてくれた人やチームに誘ってくれた人もいたけれど
やっぱり私はまだ「失う」ことが怖くて・・・・・・・
こうしてソロで潜っている
「この惑星も広いからなあ・・・・・・私だけだとどれくらいかかるだろ?」
そういいながらわたしは少し背筋を伸ばす
その時・・・・・カサ・・・・
「!?」
背後の茂みから音がした・・・・・
わたしはすぐ剣を抜き茂みに向かって振りかぶろうとして
「まて!!!!はやまるな!!!俺だ!!!!俺!!!!!」
・・・・・・・・・・・ものすごく聞き覚えのある声を聞いた・・・・・・・
そして「はあ・・・」と自分でも呆れてるのがわかる声を出す・・・
「なんだよそのリアクションは!!!!!」
話しかけてきた相手は不満そうだ・・・
「もうつけるのやめてってったはずだけど?」
するとそいつはとても自慢げに・・・・・
「おとなしく結婚しろって言ったはずだけど?」    
とかバカなことを言い出す
「バカなこと言ってないで早く帰んなさいよ・・・・・」
こいつはどうも苦手だ・・・・こいつといると調子が狂う・・・・・
それも・・・・・ものすごく・・・・調子が狂う
「まあそれは冗談としてさすがにパーティは組もうぜ!生存率が何倍も違うぞ?」
「あんたなんかとなら逆にマイナスよ!」
私は明らかな拒絶の言葉を口にする
「このカミヲ様がいてよかったとあとで後悔するぞ?」   
なんでこんなに自信があるんだろう?といつも疑問に思う
私は長く伸ばしたストレートの髪を指で払いながら
「残念ながらもう帰るとこよ!!!!」
と・・・・早く立ち去りたくて強くいってしまう
でもそいつは笑って・・・・・・
 「なら飯でもおごるよ!!!!いや・・・・未来の嫁の手料理がいいかな?」
「だからあんたはなんでそんなバカなの・・・・・・」
「おやあ?貂火ちゃんはお料理が苦手かなあ♪」
 「いつも自炊よ!!!!」
ほんとにこいつはバカだと思う・・・だってこの任務は・・・・
「あんた死ぬ気?ここは未開の土地なのよ?・・・・・危険なのよ?こんなとこまでつけてきて・・・」
すると向こうも真剣な顔で・・・・・・
「そうだな!!!これ中堅以上のアークス推奨だもんな!!!こんな場所ソロで潜るほうがおかしいっての!!!」
 そんな私を勝手に理解してるような話し方に腹が立って・・・  
「わたしはあんたより戦えるもん!」
と・・・少し強く言ってしまう
私が1人でいるとき・・・決まって心の中で唱える言葉・・・・・
「あの時とは違う・・・・私はもう戦える・・・・」
強がりだってわかっていても


 

そうしないとどこかおかしくなりそうで・・・                       
「この前まで見習いだったくせにこんな危ない任務受けやがって・・・」
「私は半年前に終わってるわ!!!あんたが遅すぎるのよ!!!普通あり得ないわよ!?」


 

「大体!学内ランク20位でぎりぎり引っかかったあんたにとやかく言われる筋合いはないわ!!!」
 と・・・・怒って・・・・・
「お・・・・俺は学校も行ってんだよ!!おまえも顔出せよ!おまえの叔父さんも心配してたぞ?」
「なんであんたが私の叔父しってんのよ!!!」   
 すると勝ち誇った顔であいつは・・・・・
「つけたからかな!!!!!」
と・・・いう  
「ふざけないでしょ!!!!もういい!!私帰る!!!」  
そう言ってアークス推奨の粒子化装置でソードを粒子化収納しテレパイプをポケットから取り出す
「ついてくんじゃないわよ!!」
「俺もあのキャンプシップだよ!パイプゴチ!!!」
まあいいか・・・・早く帰って食事を手早く済ませて寝ようと・・・・テレパイプに歩み寄った時


 

    「あぶない!」 



 

静寂をあいつの叫びが斬り裂いた
最終更新:2012年09月29日 18:52