3章 心
私は怖かった・・・・失うことが
今も怖い・・・・
だってそれは大切なものだから・・・・
だから私は手に入れることを拒んだ
なにもなければ・・・・失うこともないから
でも私は間違っていていたのかもしれない
遠ざければ遠ざけるほど・・・・
助けようとしてくれる・・・・・「バカ」もいるんだから
3章 助けを求める声
「あぶない!!!」
そう叫びながらあいつが私を強く抱きしめた気がした
ゴス・・・・・・・
鈍い音が静かな森林に響く
とたんに視界が暗転し私は地面にたたきつけられた
私は少し打ってしまった肩を振りながら立ち上がり周りを見渡した
後ろを見ると大きなクマのような原生生物がいる・・・・・
「こいつはたしか・・・ロックベア!?」
確か今は要戦闘回避種だったはず・・・・・
私はすぐにテレパイプまで走ろうとして・・・・
あいつの・・・・カミヲの姿を探す
「なにしてんの!?はやくにげるよ!」
焦っいたわたしはつい大きな声を出す
ふと何かが視界に入った
それは倒れている人のようで・・・・・
「あんた・・・・まさか・・・・」
こいつは叫ぶ時間があったならよけられたはずだ
なのによけなかった・・・・それに私に覆いかぶさるように抱きしめたあの意味
まさか・・・こいつわたしをかばって?・・・
嫌でもそう思ってしまう・・・・
いや実際そうなんだろう。じゃないとこの程度で私が済んでいるはずがない
つい思い出してしまう・・・・11年前・・・あの時の両親の姿を
私をかばい戦って死んだ。父と母の横顔を
「う・・・・・・ああ・・ああああああああああああああああ!!!!」
あの光景を思い出すたび
私はパニックに陥る
戦わなければならないのに・・・・戦えなくなってしまう
逃げることもできない・・・・足がすくんでよけることもできない
ずん・・・・・ずん・・・・・ずん・・・
ゆっくりと「死」がやってくる音がする
でもやっぱりなにもできなくて・・・・・
そして思ってしまう・・・・・
まただ・・・・・と
また私は失ってしまうのだろうか?
そして・・・・「復讐」も出来ずに死んでしまうのだろうか?・・・・と
せっかくアークスになったのに・・・・
私はあの頃のままなのだろうか?
何もできず泣いていた・・・・
あの頃の1人の小さな女の子のままなんだろうか?
「・・・・・・ちがう・・・・」
そう・・・違うはずなんだ
「もうあんな思いはしたくない・・・・」
そして私は・・・魔法の言葉を口にする
自分はもう・・・・大丈夫だと
あの頃はとは違うんだと
自分に言い聞かせるように
「あのころとは違う・・・・私はもう・・・戦えるんだから」
そういって武器を粒子展開する
柄を握って
一気に抜き
フォトンを剣に込める
そして急いで迫っていた拳を受け止める
「・・・く・・・」
すさまじく重い一撃
フォトンのアシストがなければ吹き飛ばされているだろう
その大きなこぶしを受け止めながら
わたしは強く・・強く願った
もう少しで大切なものになりそうだったあいつと
見つけられそうな居場所を・・・・・
失いたくないと
「だれか・・・」
もしも神様がいるならば
「私を・・・・たすけて!」
私は叫ぶ
本当はずっと言いたかった言葉を・・・
言ってはいけないと思っていた言葉を
「いうの遅いぜ!嬢ちゃん!」
そんな言葉が聞こえた気がした
最終更新:2012年09月30日 18:29