私たちが出会ったこの場所は
本当はつまらないことがばかばかしく思えて・・・・・
とても暖かくて、居心地がよくて・・・・
絶対守っていきたいと思ったんだ・・・・
9章 タナトスの人たち
会議は私の予想を裏切り、意外と本格的に進められていく
「では、今日の議題はここまでだ・・・ほかに質問や意見は?」
幽さんがみんなに問う
そして少しの静寂・・・幽さんはみんなを見渡したあと・・・
「とくにないようだな・・・では今日はいった奴らの自己紹介に移るか・・・ミケ!大佐はまだか?」
「今、彼らが乗ったシップが到着した、リリーパの坑道エリアにいたようだね」
「そうか、ならみんな少しくつろいでいてくれ!」
ミケさんと幽かさんの軽いやり取りの後で幽さんがみんなにそう言った
正直くつろいでいてくれと言われても・・・と思ったがすぐに声がかかる
「すまない、君はこれが終わり次第、私の部屋に来てくれ」
いきなりそう言われたが私に拒否するつもりも理由もないので
「はい、分かりました」
とだけ返した
「お?おいおい・・・マスターさんよう・・・・抜け駆けはなしだぜ・・・・・」
何を勘違いしてるのか天さんが突っかかっていく
「そんなんじゃないさ・・・クリスも一緒だしな」
「はい!新人さんに変なことしたらこの男・・・・射殺してやりますよ!」
否定した幽さんをクリスと呼ばれた小柄なキャストの少女がいまだ信じられないという様子で睨む
そこで・・・・・
「すまない・・・もう少し早く着く予定が帰路でトラブルがあってね」
イエッサ大佐と私と同じ新人4人が入ってきた
ていうか1人はすごく見おぼえがある
「なんであんたがここにいるのよ・・・・」
どこかでいったようなセリフを呟くと・・・・
「大佐と仲良くなったからだけど?」
え?何を当然のことを?というように返された・・・すごくムカつく・・・カミヲのくせに・・・
「じゃあ揃ったところで自己紹介を始めよう、みんな大佐のことは知っているようだから省略だ、そっちの奴から新人に紹介していってくれ」
幽さんが進めていき席の一番端の人を指さす
「私は空豆っていうんだ!よろしくね!新人さん!かんげいするよお♪ちなみに趣味は・・・・」
「次」
「まだ途中なのに!?」
「そらー長いよぉ早く私寝たいんだから急いだ急いだ!」
キラさんがそう言い自分の自己紹介を始める
「私はキラっていうの!よろしくね♪分からないことがあれば何でも聞いてください」
それだけ言って席に戻る、次に黒髪の女性が出てきた
「まほ・・・・よろしく・・・」
それだけ言ってすぐ戻る・・・無口な人のようだ
「今の3人は明日入っている依頼、ヴォルドラゴンの討滅および壊滅した部隊の調査を行ってもらう!新人の貂火!君はこれに参加するように!」
幽さんが指示を出しミケさんが何か操作すると私の目の前にパネルが現れた、仕事の内容や詳細な情報だ
「あとでそれは確認しておきたまえ、では続きをどうぞ」
ミケさんがそう言いまた別のパネルを操作し始める
「では次は俺だな!俺の名前は天っていうんだ、よろしくな!んー・・・かわいい子が2人も入ってくれてうれしい!君たち!2人とも・・・・俺と付き合おうぜ!」
そこまでいった天さんはさっきの調子で告白じみたことをやっている
そしてメンバー全員からの冷たい視線・・・・
「お・・・なんだなんだ?みんな・・・そんなに俺を見つめるなよ・・・・照れるだろ?いくら俺がかっこいいからって・・・・」
「最低」「シネ」「金ぴか・・・」「天さん・・・・」「しんじゃえばいいのに・・・・」
口々に呟くみんなの罵倒・・・私も彼は変態だと脳裏に刻み込んだ
「じゃあ次は俺だな・・・俺はミドリムシ、まあ見ての通りキャストだよろしくな」
そこまでいって元の席に座りこむミドリムシさんのあと・・・
「おお!私の出番か!!!!!俺はナナリー!!!よろしくぅ!!!!!」
自棄にハイテンションな女性が名乗りを上げた、紫色の髪を後ろで束ねポニーテールにしている
「さて・・・・次は私ね?私はリリって言うんだ♪通信専門だからみんなのアシストをするのが役目!頑張っていくよ!」
金色の長い髪に青い目の女性が自己紹介をする身長は低いものの顔は整っていていかにもお嬢様って感じの女性だ
「そして僕だね、同じく通信専門のミケノミスト、ミケって呼んでくれ」
ミケさんも挨拶をこなし席に着く
「では最後に俺だ!このチームのマスター・・・幽だ!よろしくな!では新人の自己紹介と行こうか」
私たちの自己紹介の番のようだ・・・私は先に終わらせようと立ち上がる
「貂火です!よろしくお願いします、アークス歴は一年で一応ハガル第一高校の3年生です。よろしくお願いします」
「ほう・・・学生さんなのか、道理でわかいと・・・・・」
「あのフォトンの研究やアークス育成のスペシャリストでもある高校か・・・楽しみではあるな」
「じょ・・・女子高生・・・・・だと?ストライクゾーンど真ん中じゃないか・・・・・!!!」
「君たち・・・・新人のそれくらいの情報は入手しておきたまえ・・・・・」
幽さんナナリーさん天さんミケさんの順で反応がある・・・て言うか1名おかしいのがいるけどね!
つぎにカミヲが一歩手前にでて挨拶をする
「同じく、ハガル第一高3年のカミヲです、てんちゃんとは同級生でクラスも同じですよろしくお願いします」
「ほう・・・同級生か」
「な・・・・貴様・・・・俺が狙っている女の子と・・・同じクラスで同じチームでアークスだと・・・?ラブコメか!ちくしょう!!!!表に出ろ!!!!!」
「おい・・・金ぴか落ちつけ・・・・・」
「あとで火山にでも沈めてくるよ」
「そうしてくれる?ナナリー」
まともな反応をしたのは幽さんだけで天さんが暴走し・・・・それをミドリムシさんがなだめナナリーさんと空豆さんは物騒なことを呟いていた
「つぎは僕ですね?age_poyo_91といいます、すいません名前難しくて…」
新人の一人が自己紹介をしそれを追うように隣の女性が自己紹介をする
「おなじく新人のぷにぷに91ですageの姉ですがアークスには一般入試で一緒になりました、あと天さんわたしは誠実な人が好きなのでごめんなさい!」
自己紹介と告白のお断りをしたぷにさんのセリフにメンバーみんなの笑いが重なる
「ブッ・・・金ぴか振られた・・・・ブッアッハッアッハ・・・・ぎゃはははははははははっはははははっはははははざまあああああああああああ!!!!!!!」
「だまれむしいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!おもてでろやこらああああああああああああ!!!!!!」
目の前では笑い転げるミドリムシさんとブチ切れた変態の図が展開されている
「あの・・・・最後に俺の紹介を・・・・」
そういったMS18さんの紹介は窓に見える宇宙に溶けて行った
そんなバタバタした会議が終わり私は幽さんの部屋に来ていた
同じくミケさんとクリスさんが同行している
さっきまでリリさんが幽さんとお話ししたかったのか一緒に来ていたが、幽さんは丁寧にお断りしていた
「じゃあ・・・早速本題に移ろう・・・・」
「あの・・・本題とは?」
私の問いに答えたのは幽さんではなくミケさんだった
「この人はね・・・君と同じなんだ・・・」
その言い方にピンとこなかった私はもう一度聞く
「あの・・どういう・・・・まさか・・・・・!!」
「そうだ・・・俺は・・・・・」
幽さんはそこで一つため息をつくと言い放った・・・・
「俺は10年前・・・君と同じ、シップアルカディア事件に巻き込まれ・・・両親を失った・・・孤児なんだ・・・・そして・・・・」
そこで言葉を切るともう一度息を大きく吸い・・・言った
「そして・・・君にも伝えておきたくてここに呼んだんだ・・・君にも教えよう・・・あの日の、あの事件の本当の真実を・・・・!!」
それは私の今までの人生の意味と・・・・そしてこれからの戦いを告げる・・・狼煙となった
最終更新:2012年11月11日 10:46