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全ての始まり・・・

 

・・・・・・

悲鳴と銃声

何もかもがドス黒いそれに飲み込まれゆく世界

崩れた瓦礫の中で僕は初めて見たんだ

彼らを・・・

 

幽の章序章

 

・・・かさん・・・か・・・かさん

遠くで僕を呼ぶ声がする

・・・すかさん・・・起きてください

・・・スカさん!!

その声に男は重そううな体を起しあくび混じりに言った

「ふぁぁぁ・・・なんだよが気持ちよく寝てるっていうのに・・・」

目をこすりながら男は傍らに佇む機械の少女をみってやった

「もう、何時までこんなところにねてるんですか?もう皆先行っちゃいましたよ!!」

と機械の少女が不機嫌そうに何か言ってるが男は気にもしない様子で頭をかいた

その男は外見20代後半ぐらいで黄色い彼ら特有の戦闘着を着ている

髪は後ろで乱暴に結わえてありこれまた黄色い色だ

一見どこにでもいるような普通の青年なのだが

全身にやる気が感じられない気怠い雰囲気の青年だ

青年はその身に纏う雰囲気の通り気怠そうに言った

「・・・いじゃない、あの二人なら大丈夫よ・・・俺たちより優秀だしね」

「何言ってるんだすか!!せっかくの久しぶりの依頼ですよ!!」

と更に声を荒げて少女は言った

「仮にも、チームマスターなんですよあなたは!!わかってますか?!」

青年は怪訝そうに顔をしかめた

「あー、はいはいわかったよ俺が悪かったよ・・・」

その後も少女の説教はどんどん続いている

 

しかし懐かしい夢を見たもんだ・・・

確かあの時はシップが奴らに襲われた時だったか・・

すべてが黒とドス黒い赤に染まってゆくあの街で

俺は・・・僕は初めてアークスの団員を生で見たんだ

事件はテレビとかでよく見てたけど全てが向こう側のことで僕には関係ないと思ってた

あの日までは・・・

 

「・・かさん・・・!!幽さん!!」

「うあ? 呼んだか?」

するとみるみる顔が赤くなり少女が憤怒するのがわかった

「あ、やべ・・・」

「聞いてなかったのですかッ!!今日という今日は絶対に許しません・・・」

と少女の怒りがピークにさしかかった瞬間に無線機に耳障りな機械音が鳴り響いた後男の声で続いた

「幽聞こえてるか?エマージェンシーだ」

幽と呼ばれた青年は助けに船と答えた

「お、おう聞こえてるぜ、どうかしたのか?」

少女が頬を膨らませていたがとりあえず見ないことにした

「奴らだ、ダーカーだ・・・それもデカイ奴だ」

静かに重い男の声に続いて女の声も聞こえる

「うふふ、お宝がやってきたぜ!」

緊急事態なのに妙に嬉しそうなその声

「嬉しそうだな彼女・・・」

と男に話しかける

「・・・うむ、手に負えん」

あーと空を仰ぎ合唱するそのとき女からの通信が入る

「いいー、ラグネちゃんは私が狩るんだからね!!勝手に倒さないでよね!わかった?」

と、空間に彼女が投影されてそう言い放った

「ああ、勝手にすればいいじゃん?いつもやってるでしょ?」

男が続いた

「いやそうはいかんのだ、いまラグネはそっちに向かってる」

「そうそう、だから私たちが行くまで足止めしててよね!!」

と男の会話に割り込んでくる

「あーまじかー?・・・めんどい・・・」

と項垂れる幽を尻目に怒りをぶつける場所ができた少女は

変なスイッチが入ったらしく不気味に笑って何かを呟いているが

聞かなかったことにした

それじゃあと通信が切れレーダーにそれらしき影が接近して来る

「はあ、今日は熊狩るだけの楽な仕事だと思ってたのに・・・とんだ貧乏くじだぜ・・・」

となりでブツブツ言ってる少女に

「おいクリス、クリスマス行くぜ!!」

と声をかける

クリスと呼ばれや少女は正気に戻ったらしく嬉しそうに頷く

「さてとお仕事始めますか・・・!」

森林を駆け抜けていく二人

物語の始まりを告げる鐘の音が静かに鳴り響いた・・・

 

俺は、僕はあの時のアークスみたいになれてるのだろうか?

・・・・・・

最終更新:2012年09月30日 23:46