●歴史的背景
ブレイトス防衛戦は、第2次コルサディル戦争初期の戦役で、ブレイト連合王国とアミティル連邦との間で発生した戦闘である。
アムーグア帝国滅亡後に新たに勃興したネアロコルサディア共和国に急速に接近したブレイト連合王国に対し、アミティル連邦は非常に強い不信感を抱いた。
何故ならネアロコルサディア共和国はかつてコルサディル銀河系を主導し、アミティア共和国(当時)と対立していたコルサディア共和国の流れを汲む新興国家だったからである。
当時アミティル連邦の軍事力をバックに展開した態度の大きな外交政策はコルサディル銀河系内では多くの国々から反発を買っていた。しかし問題は、単独でアミティル連邦に対抗できる星間国家が存在していなかった事だった。
アムーグア帝国撤退によって同帝国の後ろ盾が無くなり、内向き政策に移行した後となってもそれは変わらず、拡大した領宙がアミティル連邦にとって手に余る規模となっていた要素を加味したとしても対抗には厳しいものがあった。
ブレイト連合王国は確かに列強に引けを取らない工業力を持つ星間国家ではあったが、国力で比するとアミティル連邦に対抗できなかった(制圧には多少時間が掛かるだろうが)。
そこに現れたのがネアロコルサディア共和国である。アミティル連邦のピストルもといブラスター外交に反発する惑星国家ないし星間国家が次々と終結し、あっという間に大規模な星間国家として成立したのである。
ただし初期は国力が低いのでそれでもアミティル連邦に正面から対抗するには分が悪かったが、銀河諸国が結束してアミティル連邦に反旗を翻した歴史的事件となった。アミティル連邦にとっても、かつての仇敵の名前を冠する新国家の成立を無視するわけにはいかなかった。
いつものブラスター外交にも屈しない新共和国の姿勢に、いよいよアミティル連邦はネアロコルサディア共和国の制圧を決意するのである。
ブレイト連合王国も同様にネアロコルサディア共和国に接近しており、惜しみない経済援助を約束していた。
アミティル連邦がかつて共にアムーグア帝国の傘下だったブレイト連合王国の掌返しに大いに反発したのは言うまでもない。中堅ながら強力な工業力と高い経験値に裏付けられた確かな政治スキルを持ち、尚且つ帝国統治時代に収集した情報(アミティル連邦の軍事作戦にも大いに支障を来すからだ)を持つ星間国家が新共和国の味方についたとあってはたまらない。
こうしてアミティル連邦は、ネアロコルサディア共和国の制圧を優先すると共に、ブレイト連合王国の制圧にも乗り出すのである。
●ブラスター外交と銀河諸国の結束
●連合王国と新共和国の条約締結
●アミティル連邦の反発
●アミティル連邦の宣戦布告と第2次コルサディル戦争勃発
●ブレイト連合王国封鎖令と議会の決断
●アートン・リンズウェル提督の奮闘
●レーネル・ラーソン提督の奇策と封鎖網の瓦解
●アミティル連邦の撤退と対アミティル連邦同盟の締結