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シュタルーム級カノン・キャリアー(過去史)

シュタルーム級カノン・キャリアーとは、アミティル連邦が第2次コルサディル戦争後半に運用していた特殊な軍用艦艇の1種で、タキオンレールガンを主砲としつつ防御力が極端に低い事で知られていた。

ネアロコルサディア共和国との戦争で徐々に共和国側に勢力圏を押し戻されていたアミティル連邦は、次第に速まる新共和国の進撃速度もさることながら、領域縮小と度重なる戦闘と敗北に伴う国力低下により、元々危惧されていた戦力不足(アムーグア帝国の指示で軍縮していた為)がいよいよ顕著になっていた。

そこでアミティル連邦は質に勝る兵器を開発すると共に、量産が可能かつ効果的な兵器の開発も模索していた。

そしてシュタルーム級カノン・キャリアーは、後者に相当する兵器として登場したのである。

強力だが多くの建造時間を要する戦艦を補完する兵器として考案され、アウトレンジ攻撃専門の狙撃艦艇として誕生した。

外観としては細長い板の上に乗った中射程タキオンレールガンの左右を、これまた細長い板が挟み込んでいるような簡素な姿であり、艦橋は航空機コクピットの如く艦首部に設けられている。タキオンレールガンはその砲口を後ろに向けている。

機関部はタキオンレールガンを乗せた板状船体の下側にある。

主砲が後ろ向きに搭載されているのは、ヒットアンドアウェイを速やかに行う事が目的であり、最大速度も0.7MTLを発揮可能。1、2発の射撃後、直ちにワープインして行方をくらますのである。

その代わりシールドはクラスBと軍艦としては脆弱であり、防御火器もタキオンニードル多目的機関砲とタキオンブラスター高角砲が少々しかない。

つまり逃げが最大の防御であり、もしも単独で敵艦と遭遇した場合は、たとえ駆逐艦が相手であっても絶望的な戦闘を強いられる事になる。

この為、いち早い敵艦の接近の探知が生存を左右したので索敵用にドロイドファイターを何機か船外にドッキングして前線に赴く事が多かった。

データリンクによる射撃が最も戦果を挙げられるが、それだけに被発見率も高く、障害物等を利用した隠蔽で身を隠しながら単独で照準をつけて攻撃するという、ほぼスナイパーのような運用が多かった。

低生存率が予測された事から、生身の乗員は少なく、真空空間に放り出されても生きられるドロイドの比率が高かった。生きた乗員は主に艦長や砲術長といった、繊細な判断が要求される部署にのみ配置され、その彼らも常時宇宙服の着用が義務付けられていた。

主砲は容易に交換が可能で、例えばドック入りとなったが主砲が無事な戦艦から主砲を調達してくる事もあったという。

<報告>

元ネタは第2次大戦で多用された対戦車自走砲。

このうち、ナスホルンやマルダー2に代表されるオープントップの対戦車自走砲を意識し、史実と同様に戦時急増が可能なお手軽兵器として設定。

ただし正面に砲を向けていては逃げ足に遅れが生じると考え、英国のアーチャー対戦車自走砲を参考に後ろ剥きに砲口を向け、1、2発射撃後直ちにワープインして逃走させて生存率を上げてみますた。

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最終更新:2017年07月24日 23:38