PAにりっくじあーすのキャラクターを登場させる上で、土台となる裏設定を充実させておかないとどこかで必ず詰みが生じるので、ここで考察とか色々やっておきたいのであります。
艦これの陸上版とはいえ、似て非なる動かし方になるのでこれが案外難しいのです。
●駐屯地娘(トンムス)と武器娘(ブキムス)
駐屯地娘が歩兵、武器娘が装甲車両だったりヘリコプターだったりという内容で、このうち武器娘の場合はまだ考察が易しい。戦車なりヘリなりの特性を持ち合わせた装備が人間離れした機動力を与え、火力を提供するからである。全身装甲化されてはいないが装備の力で装甲、機動力、火力を獲得するパワードスーツとでもいうべき存在と考えれば、応用がききやすいと思われる。
一方で頭を悩ませるのが駐屯地娘(トンムス)である。その名の通り、駐屯地を擬人化した陸自娘であり、有り体に言えば「生身の歩兵」である。
しかしゲーム中では小破~大破判定があり、治療も同じ修理工場で燃料、弾薬、鋼材を消費している。しかし彼女達は歩兵である。これがなかなかに考証のハードルを高くしている、少なくとも筆者にとっては。
そこで艦娘に適用された魔法少女的扱いがヒントになるのではないかと推測される。
また、元ネタたるゲーム内における立ち位置を振り返る事も必要だ。
●数に勝るマグマ軍にどうやって立ち向かっているのか
ゲームでは一応艦これと同じく6対6の対戦形式であたかも将棋やチェスのようにキャラを動かして任意の相手に攻撃する事が可能だ。駐屯地娘を使えば敵の武器娘に相当するタイプのマグマ軍を鹵獲できる点、将棋と似ているところもある。
だが同時に、後付けではあるがストーリーも実装されており、見ている限りでは数に勝るマグマ軍相手に少数で互角に渡り合っている印象を受ける。
つまり駐屯地娘1人でマグマ軍の小中規模の部隊を相手取っているように感じるのである。勿論仲間と協力し合ってはいるが、せいぜいその数は5~6名と分隊規模であり、これに武器娘を加えるとはいえ大隊ないし連隊規模のマグマ軍相手に勝利を収めていく形式に映る。
通常の生身の兵士だと数に勝る軍団相手は分が悪い。確かに少数兵士が大規模軍勢相手に善戦するケースは史実でもあるが、それは多くの場合、援軍が来るまで持ちこたえて結果的に勝利を得たり、あるいは最終的に数に押し負けて敗退するパターンとなる。
即ち駐屯地娘が生身の兵士だと説明が難しくなる。
そこである種の魔法少女的な特性を持ったキャラクターであろうという思考に辿り着く。この手に慣れている人にとってはそれ程難しくない思考かもしれないが、筆者はその辺りとはほぼ無縁の人生を送って来た(それを言える程生きてないが)ので、なかなかこれが難しいのである。ごうか御了承願いたい。
但し魔法少女的特性を持っている事は確かだ。
ゲームでは相手のプレイヤーが編成したチームと戦って勝利し、一定の勝率と戦闘数を達成すれば特殊アイテムと交換できるチャレンジメダルを獲得できる「戦競」と呼ばれるゲームシステムがある(自衛隊で実際にある戦競がモチーフであろう)。
この戦競では、駐屯地娘が持つ「職種」の種類と、その職種のレベル(最大レベル5)に応じて仲間の能力にバフ(強化)を与えたり、逆に敵チームにデバフ(弱体化)を与える現象が発生する。魔法的な効果と言えるだろう。
職種は自衛隊の兵科に準じており、飛行科、情報科、特科、機甲科とバリエーションに富む。例えば機甲科であれば仲間内に戦車やヘリがいれば彼女達に火力アップ現象が起こり、情報科であれば相手チームの命中率を低下させる現象が発生する。
考証を更に発展させ、得意とする職種(魔法?)であればその能力を魔法の如く発揮し、それがマグマ軍相手に一騎当千の如くの威力を発揮出来ると考えられないか、と推測する。
また、駐屯地娘がそれぞれのオリジナルとなった駐屯地にいるのではなく、鎮守府のように1つの基地に集結している形を取るのが自然な流れと言えるかもしれない。ストーリーを見ていても凡そそんな感じだからだ。
ただこれで問題を解決出来たわけではないが・・・
●得意職種に応じて装備(乗り物?)のクラスター制御が出来る案
魔法少女素人の自分が出す案がこれである。艦娘だと空母娘が多数の艦載機を制御出来るというやつをそっくりそのまま持ってきたものである。
例えば補給が職種の輸送科の駐屯地娘であればトラックを複数台制御出来るというやり方である。但し数が多すぎるとそれだけ制御に負担がかかるので、それでインフレを抑えられるであろう。
しかし今度はまた別の問題が発生する。
それは機甲科の場合だ。既に戦車が擬人化した武器娘もいるのに、オリジナルの戦車をクラスター制御している光景には何と無しに矛盾を感じてしまう(少なくとも自分は)。無論、戦車に限定しなくとも装甲兵員輸送車をクラスター制御していると考えると良いかもしれないが。あるいはオリジナルの戦車は後方からの援護射撃に徹し、武器娘が前線で暴れまわるという案も可能だ。
異世界の自衛隊やGフォースの装甲車両をクラスター制御する、といったコラボも考えられるが、明らかに解決せねばならない矛盾が潜んでいるのは確かだ。りっくじあーすの世界だからこそオリジナル兵器がクラスター制御出来ているとも考えられるからだ。
ただ数に勝るマグマ軍相手に互角以上に戦っている理由として考えるのであればそれなりの言い訳になるであろう。加えてりっくじあーすでは100m規模の怪獣型マグマ軍兵器とも戦闘を交えているので、オリジナル兵器のクラスター制御で対抗する必要があると思うのだ。
もっとも、これはまだまだ中途半端な考証である。
しかし考証を前に進める為、ここに叩き台として記録する。