サンディエゴ事件/もう1つのサイドストーリー

●They are still here.(仮題)

●シーン1
 ジョン・ウェイン空港。
 統合特殊作戦コマンド司令部でマクガイヴァーズ中佐がUSSOCOM司令部と通話中。
 元来統合特殊作戦コマンドの指揮下には入っていない海兵隊特殊部隊を組み込むなど、次元融合の影響に臨時で対処した形となったが、なんとかうまくいった。USSOCOMの命令で、統合特殊作戦コマンドを司令部に、ネイビーシールズ・チーム7、第4武装偵察中隊、第75レンジャー連隊、第160特殊作戦航空連隊を組み込んだが、フォース・リーコンやチーム7は元来統合特殊作戦コマンドの指揮下には入っていないのであった。
 ともあれ作戦は完了し、鹵獲したロボットをジョン・ウェイン空港までヘリでスリング空輸している最中であり、現地の作戦を主導したマクラナハン少尉を呼び出している。
 通話を追えると、通信員がチャーリー1とチャーリー2のサンディエゴ市生存者救助活動従事の要請を伝えてきたので、承認する。
 こちらとの通信も終えると、マクガイヴァーズ中佐とギアリング少佐がプレデター無人機でサンディエゴ市の様子を確認させる。
 酷い有様のようだ。
 

●シーン2
 サンディエゴ国際空港。
 成り行きでオペレーション・サマンサに参加したサンディエゴ海兵隊教練所のアリー・ナカムラが、キャラウェイ・エアハートと共に墜落したヴァイパー攻撃ヘリのアンバー・クレイン准尉とネイサン・マレック准尉の診察を終えていた。
 200m離れた場所では、着陸した2機のAH-6が、レンジャーやシールズの手を借りて撃ち尽くした機銃やロケットランチャーを取り外している。
 また、別の場所では鹵獲ゾイドの捕縛作業の最終チェックが行われている。
 2人の衛生兵に礼を言って離れると、アンバーとマレックはフォース・リーコンのジャクソン・ウッドワード少尉から、これから2機のAH-6はサンディエゴ市の生存者救助作業に赴く事を知らされる。
 アンバーとマレックは、待機していた海軍補給センターで無傷のUH-1Yが駐機してあるのを確認していたので、自分達も救助作業に従事する事を決意し、ヘリに乗るよう促しに来た陸軍兵士に空港に残り、救助作業に従事する事を告げる。

 

●シーン3
 海軍・海兵隊合同司令部。
 OCD世界のウォーカー海兵隊将校と、MPW世界のモリソン・F・ファラガット提督等が、偵察に飛ばしたEA-18グラウラーから送られてきたライブ映像を確認している。
 本当にサンディエゴ市上空からロボット軍団が消え去ったようだ。
 ウォーカー将軍やファラガット提督は、互いの航空資産を活用する事で合意し、「こういった事態の救助シミュレーションに慣れている」と言うファラガット提督の言に従い、MPW世界の太平洋艦隊に指揮を委ねる。
 また、陸海空軍・海兵隊、沿岸警備隊、警察、消防に使えるヘリの出動を要請し、陸路からも救助部隊を派遣するよう命令。
 そして、ヘリコプターが着陸できる場所を確保する為に、先遣隊をサンディエゴ市に送り出す。

 

●シーン4
 サンディエゴ海軍補給センター。
 2機のAH-6が滑走路に着陸すると、アンバーとマレック、シールズチーム7のメンバーが降り立つ。
 アンバーとマレックはお目当てのUH-1Yを発見し、駆動系統のチェックや燃料タンクの残量等を確認。
 いつでも発進出来る状態である事を確認するが、燃料だけ補給しなければならない。
 シールズの隊員が、燃料タンクからホースを引いて燃料補給開始。ついでにAH-6にも燃料補給する事にする。

 

●シーン5
 サンディエゴ国際空港。
 第1混成小隊の中で、救助作業に向かう隊員が選抜される。
 指揮官はワイアット・スタンプ二等軍曹。これにキャラウェイ・エアハート伍長、スチュアート・コンラッド特技兵、ショーン・パーセル特技兵、トシロウ・ミサワ特技兵、パーシー・ノーフォーク特技兵、ミッチェル・ブラックバーン特技兵、そしてガスコ・ガーフィールド一等兵が加わる。留守の間は、ジョーダン・カッセル伍長がレンジャー部隊を取り仕切る事になり、フォース・リーコンや残存ヴァイパー攻撃ヘリと共にゾイドの残骸を監視する。
 ガーフィールド一等兵とショーン・パーセル特技兵とミッチェル・ブラックバーン特技兵の3人は、ハンヴィーに乗る。
 ハンヴィーにはアリー・ナカムラも加わる。
 ガーフィールドがハンヴィーを運転し、先行して救助作業に出発。
 スタンプ達5人は、UH-1YやAH-6に分乗する為、空港で待機。

 

●シーン6

 

 


 

 

・海軍補給センター。着陸したAH-6からアリー・ナカムラとその相方、及びシールズチーム7の人員が下りて状況を確認。
目当てのヘリは無事で、駆動系統も問題無し。燃料も満タンだったので、チーム7の2名を乗せて離陸。
残るチーム7の2名は、基地の状況を確認する事にする。

・ジョン・ウェイン空港。鹵獲ゾイド到着までの時間が報告される。また、プレデター無人機でサンディエゴ市の生存者捜索を開始。
ウォーカー将軍及びファラガット提督からも連絡が入り、互いが救援部隊を送る事を確認。

・サンディエゴ市上空。2つのビルの屋上に生存者発見。しかし人数がそれなりに多く、汎用ヘリと小型ヘリでは何度か往復する事になる。
しかも、片方の火の手の回りが早い。
更に、プレデター無人機は他のビルの屋上にも火の手を逃れて追い上げられた生存者がいるのを数カ所発見する。

・海軍・海兵隊合同司令部。CCTより発着ポイント確保の報告。ヘリ部隊に発進を命令。その中には超大型のブラックフットの姿もある。
ジョン・ウェイン空港に報告するウォーカー将軍だが、途中で向こうが大混乱状態に陥り、それから悲鳴と共に通信が途切れる。

・サンディエゴ市上空でもジョン・ウェイン空港との通信が途切れる。
また、偶然にもコントロールを失ってふら付き、遂に墜落していくプレデター無人機の姿目撃される。

・ジョン・ウェイン空港近傍。コルティ少佐が乗るヘリが、ジョン・ウェイン空港を襲うゾイドの群れを発見。すぐに姿を消す。
コルティ少佐は何度が無線で呼び出し、漸くマクラナハンが応答する。
着陸するコルティ少佐達。空港は惨状を極めていた。

・サンディとビルを運んで来たハンヴィー。しかしジョン・ウェイン空港が壊滅しており、兵士共々絶句する。

・空の目を失い、生存者の位置情報が分からなくなるヘリ部隊。
しかし、ヘリの大編隊のローター音が聞こえる。
更に、ファラガット提督が派遣したヴェルトロ無人機も到着し、ヘリモードに移行すると生存者の捜索を開始。データリンクが復旧する。
ヘリは陸海空軍、海兵隊、沿岸警備隊、特生軍、警察、消防と様々な合同部隊。

・地上。走り回るハンヴィーは、空軍特殊部隊の下に負傷した生存者を運び込み続けていた。
使える民間車輛も探し出して、町中を走り回る。
また、地上を走って来た軍のトラック、ハンヴィー、装甲車、及び消防車やパトカー等も到着。
サイレンがサンディエゴ市に響き渡り、生存者達が萎えかけていた希望を取り戻す。
「あの中に我々の救助を待っている人々がいる!必ず助け出せ!」

・SOCOM司令部。ジョン・ウェイン空港が全滅し、統合特殊作戦コマンド司令部も文字通り全滅したと知って絶句する。
Gフォース及び特生軍の将軍もSOCOMに参加する。
マクラナハン少尉とブラッドリー二曹は、オンライン通信で事情聴取に応じる。記憶が新鮮なうちに情報を提供するのだ。

 

・どこかでタクシーやバスの運転手が自主的に生存者を救助して海沿いの桟橋に集めている様子を描き、その時に空軍特殊部隊の降下を目撃させる。

 

 

●登場人物

・スタンリー・マクラナハン
 第75レンジャー連隊士官。少尉。

・カーター・クアナ・ブラッドリー
 同下士官。二等軍曹。

・ワイアット・スタンプ
 同下士官。二等軍曹。

・キャラウェイ・エアハート
 同下士官。伍長で衛生兵。

・ショーン・パーセル
 同特技兵。通信担当。

・トシロウ・ミサワ
 同特技兵。狙撃手。

・パーシー・ノーフォーク
 同特技兵。狙撃手。

・ガスコ・ガーフィールド
 同一等兵。運転の達人。

・スチュアート・コンラッド
 同特技兵。爆薬の扱いに長けている。

・テレンス・マクガイヴァーズ
 統合特殊作戦コマンド所属。陸軍中佐。

・マイク・ギアリング
 統合特殊作戦コマンド所属。海軍少佐。

・ライオネル・J・ニューマン
 統合特殊作戦コマンド所属。陸軍将校。

・モリソン・F・ファラガット
 MPW世界の米海軍提督。

・デイル・P・ウォーカー
 OCD世界の海兵隊将校。

・アリー・ナカムラ
 日系女性海兵隊員。医療資格を持つ。

・カーティス・A・スプレイグ
 ネイビーシールズ・チーム7士官。少尉。

・ラルフ・D・コルティ
 第75レンジャー連隊第2大隊D中隊隊長。少佐。

・アンバー・クレイン
 女性海兵隊員。AH-1Zヴァイパーパイロット。

・ネイサン・マレック
 海兵隊員。AH-1Zヴァイパーパイロット。

・ノーマン・タイレル
 海兵隊員。AH-1Zヴァイパーパイロット。

・サンジェイ・チャウラ
 海兵隊員。AH-1Zヴァイパーパイロット。

・ゲルハルト・シュタイナー
 第160特殊作戦航空連隊隊員。AH-6キラーエッグパイロット。

・ケリー・アンダーソン
 第160特殊作戦航空連隊隊員。AH-6キラーエッグパイロット。

・ブライアン・バターフィールド
 第160特殊作戦航空連隊隊員。AH-6キラーエッグパイロット。

・エドウィン・チェンバース
 第160特殊作戦航空連隊隊員。AH-6キラーエッグパイロット。

・サンディ・カーステアズ
 CNNロサンゼルス支局リポーター。

・ビル・ヘンドリック
 同カメラマン。

・ケイト・マクファーソン
 CNNロサンゼルス支局ニュースキャスター。

・トッド・スタージェス
 同ニュースキャスター。

・トラヴィス・K・カーステアズ
 サンディ・カーステアズの父親。

・ナオミ・カーステアズ
 サンディ・カーステアズのボーイッシュな妹。

・ダグラス・ケイ
 フォルクス・ヘリコプター社員でヘリコプターパイロット。有休休暇でサンディエゴに訪れていた。通称ダグ。元第160特殊作戦航空連隊隊員。最終階級は准尉。

 

Aストーリー:第1混成小隊、第4武装偵察中隊、ネイビーシールズ・チーム7、サンディエゴ基地の海兵隊員。
Bストーリー:海軍・海兵隊合同司令部
Cストーリー:ジョン・ウェイン空港FOB
Dストーリー:第75レンジャー連隊第2大隊D中隊
Eストーリー:CNNロサンゼルス支局
Fストーリー:サンディ・カーステアズとビル・ヘンドリック
Gストーリー:サンディエゴ市の生存者の一団
Hストーリー:空軍特殊部隊STT
Iストーリー:アメリカ特殊作戦軍(USSOCOM)司令部。

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最終更新:2022年09月19日 23:31