ドレイル級軽巡宙艦は、第2次コルサディル戦争全般に置いて登場したアミティアンの軍用艦艇の一種。
武装が決して強力というわけではなかったが、軽快な機動力を持っており、汎用性に非常に優れていた。
量産性もかなり高く、当時アムーグア帝国による軍備制限を受けて戦力が慢性的に不足していたアミティル連邦にとっては、数的戦力を揃えるのにうってつけの艦艇だった。
その高い機動性をもって、不足気味の火力を戦術で補っていたのである。
ガタニ級航宙駆逐艦と共に機動戦隊を組み、新共和国軍艦艇と激しい機動戦を展開した。
初戦こそ、予算や練度に乏しかった新共和国軍艦隊相手に優位に戦闘を進めたものの、次第に新共和国軍が力を付けて行くと、その低火力が祟り始め、苦戦を強いられる事もあった。
しかしドレイル級には、性能のアップグレードの伸びしろがあった。そういうわけで、火力と防御力の強化を進められながら前線に立ち続けた。
だが戦争後半になると、いよいよその伸びしろも限界に達し、船団護衛や警備任務、訓練用に回される事が多くなった。
とは言うものの、他の追随を許さない低コストぶりは見逃す事ができず、この船体を利用して火力を強化した「ファイヤアップグレーダー」という艦種が生み出される。
無印よりは少しだけコストが高騰するものの、それでも十分な低コストと短期建造期間ぶりを誇っていた。
実際に戦果を多数上げるものの、その程度の小細工では、もはや戦局は挽回できなかった。
それでもドレイル級やその改造艦種の活躍は、歴史にしっかりと記憶されているのである。
※モチーフは旧ドイツ軍が運用していたⅢ号戦車シリーズ。ファイヤアップグレーダーはⅢ号戦車のシャーシを利用したⅢ号突撃砲がモチーフ。