なんか「桜色のワイバーンを追え」のあらすじみたいなもの
書いた人:せのん
ある日。三人の冒険者達はディナンの酒場にいました。まー、飲んだくれていたわけではありませんが、仕事がなかったんですよ。
そこへ、良い屋敷の執事然とした格好の男が現れました。依頼人かな、と思っているとこちらにやって来ます。仕事です。
キール「嬉しそうな顔をするなよ、足元見られるぞ。せっかくのカモ(客)なんだから、こっちは引き受けても受けなくてもいいって顔してろよ」
みたいな感じです。実際に言っていたかは別として。
依頼内容等は箇条書きにして以下のとおり。
- 依頼主はバサル(執事)の主人であるジェイド。ブロスの領主の息子で身元は確か。
- ブロスで最近見かけられる桜色のワイバーンを生け捕りにしてほしい。
オニキス「やめておこう。生け捕りはちょっと…」
キール「ルール的には“戦闘不能”にすればいいんだよね?じゃあやろう」
エル「ロープ持って行きましょう」
オニキス「マジでやんの?まあ、二人が言うなら行こうか」
てな感じで民主主義的解決。報酬は依頼成功後。三日月亭というところで落ち合う約束。
キール「何時なら貴方は宿に来られるんですか?」
バサル/GM「そうですね。夕方には時間が空きます」
キール「じゃあ、その時間に毎日確認に来てください」
せっかくなのでブロスに行く前にここでも情報収集。
キールとエルは図書館へ。自分は酒場の冒険者に声をかけて噂を集めることにしました。女の子のテーブルへ行って、お酒をおごりながら話をします。まあ、顔が良くて話がうまければ大体聞きたいことは聞けます。図書館組みと情報を合わせると以下のとおり。
- 桜色のワイバーンは10日前に現れた。ここ何日か見かける。北のほうへ飛んでいった。
- ワイバーンとは火のブレスを吐き、その勢いは一息で村を全壊させる。そして食べる。
- ワイバーンは普通は単体でいるが、つがうことも多い。
- ブロスから北にちょっといったところにある農村でモンスターが家畜を盗んでいる。
- ジェイドはロクデナシの馬鹿息子でいつもくだらない迷惑なことを企んでいる。
やっぱジェイドだめじゃん。
とりあえず、バサルさんはもう行ってしまったので、我々もブロスへ向かうことにしました。一日の距離なので割りと近いです。街道沿いでモンスターも出ませんでした。桜色のワイバーンも見かけません。無事にブロスへ。十六夜亭というところに泊まります。
GM「え、待ち合わせは三日月亭ですよ?」
キール、オニキス「え?依頼人と同じところに行くわけないじゃん(キッパリ)」
そこからまた情報収集。夕方なので図書館は閉まってます。なので女の子に情報収集を。…なんでシーフじゃないのにこんなことしてるんだろう。アコライトも働けよ。
エル「何ていうか、俺の仕事じゃないんで」
オニキス「そりゃそーだが」
情報収集の結果はあまり芳しくなかった。以下のとおり。
- 領主ロイドの治世は上手くいっている。跡継ぎだけが心配。
- もうワイバーンの姿は見かけない。山にこもってるのでは?←キール「山狩りか…」
- 領主は北の農村にモンスターの調査隊を送り出した。ワイバーンはついでに調べるらしい。
エル「じゃあ、どっちに向かいましょうか」
オニキス「村に行ってみよう。モンスターも気になるよ」
キール「いや~、やっぱり山が本命でしょ」
エル「ぶっちゃけ村ってモンスターとの関連性がわかんないです」
オニキス「調査は実地でしょ。どうせ山に行く途中にあるんだし寄っていこうよ」
キール「仕方ないか~」
小規模な農村へ三人で調査に向かうと、着いたのはもう夕方でした。どこかへ泊めてもらおうと、とりあえず女の子へ声をかけるオニキス。
オニキス「だからなんで戦士が」
キール「え?もうそういう役割だからでしょ?それとも女の子に話かけないの?」
オニキス「……かけます」
エル「だめじゃん(笑)」
少女の名前はアン。祖父母であるマシューとマリラと一緒に住んでいる。何だかアンと仲良くなって情報ももらって、しかも好意的に家に泊めてもらいました。以下、アンからの情報。
- 村からちょっと離れた所に共有財産の氷室がある。そこをモンスターが占拠してしまった。
- 村に来た調査隊は、氷室を調べずに帰った。
エル「帰っちゃったんすか?えー」
キール「使えねーな、調査隊」
オニキス「領主さーん、仕事してない奴らがいますよ」
翌朝になって、氷室に行ってみることになった。山に行こうという意見も出たけど、泊めてもらったんだからその分仕事しなさいよ。今から領主が討伐隊を出しても遅いよ~、村の食料が全部食べられちゃったら可哀相じゃないか~。アンにもいい所が見せられるし(本音)。
というわけでアンに道案内をしてもらって氷室へ行きます。アンを抱えて飛べば早いよ。野郎どもは地面を駆けてなさい。氷室がぽっかり穴を開けているところまで来たら、人が乗っても軋まない枝を捜してアンをそこへ座らせます。一応ロープで腰を結んで、さらに上の枝にロープをかけてつかんでもらって、これで安心。連れて行くと危ないしね。
キール「じゃあ、罠探知~。入りまーす」
一本道の途中、右側に木製の扉。多分話に聞く貯蔵庫でしょうか。先に、真正面の通路を奥のほうへ進みます。通路は左に折れていますが、元々の氷室の突き当たりだった壁が破られていて、奥にまだ続いています。奥は広い空間のようです。
キール「先に左を調べようか?」
左の通路に罠探知しながら進み、と思ったらモンスターが出てきました。戦闘です。相手は2体ほど。しかもオウガアタッカーとか。すぐ撃破です。左の通路はすぐにまた左へ直角に折れており、部屋が一つありました。収穫は特にありません。
貯蔵庫を調べてから、本命の奥の空間へ。するとそこには…。
キール「なんか、巣みたいなものがあるんだけど…」
オニキス「はい~?」
エル「何の巣ですか?」
GM「ワイバーンの巣です(笑)」
奥の開けた空間はけっこうな広さを持っていました。そして吹き抜けになっていました。もう、ドラゴンだろうがワイバーンだろうが何でもござれくらいの大きさの穴です。これがワイバーンの巣でなくて何だというのでしょう。
そして、三人の目の前で、巣の中の卵がピキピキとひび割れていきます。
キール「う、うまれる!(笑)」
オニキス「やっば~い!」
GM「もう殻が割れて中から出てきそうですよ。どうします?」
キール「(即座に)くるんでバックパックに入れて逃げます」
オニキス「他に見えるものは?」
GM「特にありません」
オニキス「親が帰ってくる前に逃げましょう」
エル「え?逃げるんすか?」
オニキス「逃げるよ!逃げないでどうするんだよ」
三人は急いで氷室を出ます。キールはワイバーンの子供の世話をするためにバックパックを前に来るよう逆掛けにしています。←小学生か!アンを素早く抱き上げて(ロープも回収)、二人とは別に村へ逃げます。これも女の子の為だから仕方ない(うんうん、しかたない)。
GM「村の方へ向かおうとすると、上空にワイバーンが滑空しています。巣に戻ろうとしているみたいですね。ワイバーンの背には人型モンスターが見えます」
オニキス「さっきの奴の仲間か。戻られるとばれるな、早く逃げよう」
エル「どうするんすか」
キール「どうしようか」
GM「ワイバーンの子供が鳴こうとしますよ」
キール「鳴かせないようにします」
GM「ここは幸運判定ですね」
オニキス「じゃあ、さようなら」
エル「えー、自分だけ逃げるんすか」
オニキス「アンを連れて帰らないと!」
キール「…(考えていた)ここはフェイトの使いどころだよね?」
ころころ…成功!
GM「成功ですね、じゃあ鳴きません。親は巣に戻っていきました」
キール「じゃあさっさと逃げまーす。ところで、子供が一番最初に見たのは自分だよね?刷り込み出来ない?」
エル「あ…」
GM「あ…(笑)えーと、どうですかね。とりあえず炎吐いてますけど」
何とか三人は村のアンの家まで戻ってきました。急遽ワイバーン(子供)を囲んで作戦会議です。
オニキス「とりあえずブロスまで戻らないか?領主に引き取ってもらおうよ、それ」
キール「生け捕りって意味ならこれも依頼達成だよね。子供の方が育てやすそう」
エル「あのワイバーンは?」
キール「あれはちょっと放っておこう」
オニキス「マシューさんに馬車借りて急ごう。追いかけてくる前に!」
マシューさんに馬車を借りることは出来ました。しかし、それに乗ってブロスへ急ごうとした時、そうはさせじとワイバーンがやってきて馬車をぐわしっと掴みました。
三人「げげ~っ!」
エル「飛び降りることは出来ないんすか」
GM「やってもいいけど、もうすごい高さになってるよ。墜ちたら、分かるよね?」
キール「無理無理、諦めよう」
こうしてワイバーンの巣に連れて帰られてしまいました。
桜色のワイバーンと、ゴブリン達を目前にしてさあ大変。めちゃめちゃ怒ってます。子供をワイバーンに返したのでキールが残念がっていますが、返さないとダメだってば!
ワイバーン/GM「さあ、どうしてくれよう」
オニキス「待ってくれ、話を聞いてくれ」
ここから説得タイムです。省略が入っていますが大体こんな感じでした。
オニキス「子供は返すよ!ジェイドって奴がアンタを生け捕りにしようと狙ってる!早くここから逃げた方がいいぜ!(汗)」
ワイバーン/GM「オマエ達がジェイドって奴に雇われた冒険者なんじゃないの?」
オニキス「俺は反対したんだ!悪いのはあの2人だよ」
エル「ちょ、何裏切ってるんですか。自分だってモンスター殺したじゃん」
オニキス「うるせー、俺は最初からこんな依頼反対だったんだー!」
キール「で、ここから逃げるんですか?(ワイバーンに向かって)」
ワイバーン/GM「いや、そんな事は出来ない。子供を育てるためにも食料が必要だ」
キール「山の動物じゃダメなの?ここはもう人間に目を付けられちゃったし、貴方達がどこかへ行くなら自分も着いていくよ。(ワイバーンの)子供かわいいし」
(GM「ダメだこの人たち…早く何とかしないと(笑)」)
同感です。
一人は仲間を裏切るし、一人は目的がワイバーンの子供になってるし、もう一人は特に何も考えず流されているだけですからね。
オニキス「そ、そうだよ!ここから逃げた方がいい。人間の持ち物(家畜)に手をつければ、人間に狙われる。領主はきっとこのまま放ってはおかないだろう」
ワイバーン/GM「だけど、山の動物くらいでは子供達は養えない。協力してくれるゴブリン達もいるし、人間程度には負けない」
オニキス「だけど、兵士が大勢送り込まれれば、アンタだってただじゃすまないはずだ」
ワイバーン/GM「…。それなら、オマエ達と戦って人間達の強さを見よう。私達が負ければここから去るし、私達が勝ったらオマエ達は領主に捧げ物を持ってくるように伝えろ。命まではとらない。お互いに殺しあわず戦うだけにしようじゃないか」
エル「えー、結局戦うんですか~」
キール「自分はどっちでもいいよ。子供と一緒に行くし」
(オニキス「ん。負けても怪我して帰れば悪くは言われないだろう。最悪の場合、ワイバーン殺して子供だけ奪うのもアリだしな」)
オニキス「OK!アンタが勝ったら領主を説得してやるよ」
かくして、冒険者三人VSワイバーン+ゴブリンセイバー+オウガマーセナリー+バグベアランナーの戦いが始まったのだった。とはいえ、戦闘風景は都合により省略させていただきます。
結果は辛くも冒険者達の勝ち。ワイバーンは仲間と共に去っていきました。
エンディング
キール「ねえ、一緒に行ってもいい?その子を育てるの手伝いたいんだけど」
ワイバーン/GM「いや、それは出来ないな…。人間よ、我らが住処を明かすことは出来ないんだ」
キール「じゃあ、その子が大きくなったら会いに行くよ」
ワイバーン/GM「…そうだな。それならば会いに来い。大体30年後くらいかな」
キール「30年かぁ…。でもきっとまた会えるよね。というわけで、自分は一人ワイバーンの飛んで行った方角へ向けて旅立ちます」
オニキス「…そうだな。俺も一人で旅立つよ。今度は顔のいいマトモな仲間を探してな…(省略した部分に色々あったんです)」
エル「え、オレ最後残っちゃったんすか」
GM「うん…どうする?」
エル「しょうがないっすね。じゃあ、街に戻ります」
GM「そうだね。じゃあ…」
三人はギルドを分かち、それぞれの旅路を行くのであった…完
こぼれちゃった話
ワイバーンの巣に馬車ごと運ばれちゃった後
ワイバーン/GM「よくも私の子供を~」
GM「怒りに震えるワイバーン、その足元には大事に5つの卵を抱えています」
キール「は…?」
オニキス「なにそれ、どういうこと?」
GM「いや、卵は1つじゃなかったんですよ」
スポポポポポポーン!!!
。 。 。 。 ゚
。 。゚。゜。 ゚。 。
/ // / /
( Д ) Д)Д))
「な、なんだってー!!!」
「どういうことだ、〇バヤシ!!!」
「だから、他に見えるものはって聞いたじゃん!」
「流石にどうよ~」
「めちゃめちゃ重要な情報だろうが!」
このときは流石に説教が入りましたね。
最終更新:2009年10月03日 06:58