龍にんでもにん龍でも、それはそれ。だったのですが、龍にんになった決定的な事項が…。

「ふうっ」
彼女はためいきをついた
「平和でござるな」
「ああ」
いつも漆黒の肌の少女はそっけない。それが彼女の彼女らしさといえるのかもしれないが。
心地よい沈黙を破るのは、楓。
「そろそろ、拙者たち、どうふるまうか決めたらいいと思うのでござるが」
立ちいち?
2人の艶めいた芳香が満ちるベッドのなか、漆黒の肌をもつ少女は腑に落ちた表情をしていない。
そんな真名の表情を感知した楓は
「こうでござる」
言うが早いか、真名の漆黒のボディーの下に自分のスタイリッシュな体をすべりこませた。
「…(えっ)…」
百戦錬磨の達人真名は、自分の葛藤を瞬時に口にすることはなかった。すべてのことを自分の想定の範囲内におきたいという彼女の戦場で得た処世訓とも言える。
が、楓の言動は真名のシュミレーションを上回っていた。
「拙者を好きにしていいでござるよ。」

しかし、楓の発言は真名の想定を超えた。
「拙者を好きにしていいでござるよ。」



真名の百戦錬磨の思考回路にして追いつかない。そんな楓の一言。

好きにしてって

「いや~」
真名の葛藤を知ってか知らずか、楓のいつもののほほんとした口調が二人を包む漆黒のベッド中響く。
「拙者の方が、真名より身長が低いでござるから」
「…(え)…」
真名は、まだ声を出さないでいる。
(身長?)
それだけではないはずだ。
楓ののほほんとした口調に、瞬時に反応する。

そんな真名の態度を見越したように、いたずらっ子のように細い目を一層細めて言う。

「拙者のほうがバストサイズは大きいでゴザるから」
「…」
真名は声がでない。
追い討ちをかける楓
「バストが大きいほうが女性(にょしょう)で ござろう」

真名はまだ声が出ない。

そんな真名の態度を見越したように、いたずらっ子のように細い目を一層細めて言う。
「拙者のほうがバストサイズは大きいでゴザるから」
「…」
真名は声がでない。
追い討ちをかける楓
「バストが大きいほうが女性(にょしょう)で ござろう」

真名はまだ声が出ない。

「何呆然としてるでござるか。」
楓が言う。いたずらっぽい目はかわらずに
「誘っているでござるよ」



「真名が欲しいといってるでごさる」

ほ、欲しいって、そんなこと言われたことは無かった。戦場で価値があると言われたことはあった。が、人として、有能なアサシンとして求められることこそあったものの、龍宮真名として、求められることはいままで無かった。
そんな外から見ても気がつかない劣等コンプレックスに、楓はクリティカルヒットをした。
「真名が欲しい」
「真名が欲しい」
「真名が欲しい」

なんていう甘美な、今までの戦場生活では味わった事の無い麻薬のような言葉であろうか。
が、ソルジャーの本能がここでも炸裂した。
これが戦場を生き抜いた彼女の生きるすべだ。
「それほどいうのなら、相手してやってもいい。ただし、激しすぎても後悔するなよ」
彼女のあるいみ虚勢から出た強がりだった。
が、そんな虚勢は通用しなかった。
彼女の
「あいあい、よろしく頼むでござるよ」

といった耳元でされたささやきに。
そして甘美な夜はふけ行く。

妄想200%ーの駄言、失礼いたしました。

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最終更新:2007年06月16日 23:57