真名と楓が付き合い始めて1ヶ月がたった。

 真名と楓は未だキスより先は交えたことが無かった。
お互いに遠慮しているせいもあるが 一番の理由は
――場所が無い。
 真名の部屋には刹那が、楓の部屋には風香と史伽がいる。
――しかし今日の昼この問題を木乃香に相談したら簡単に解けたのだった。
 「なんや? 龍宮さんそんな事で悩んどったん?」
 「……結構重要なことだと思うんだが;」
 「今日から学校お休みや!! 今晩うちの部屋にせっちゃん泊まればええやん♪」
 「∑そうか! 近衛、感謝する!」
 「ええんよw それじゃー任せといてな♪」
 (帰ったらネギ君と明日菜追い出さなあかんね!!)

そう言って木乃香は私の前から消えていった、後ろ姿が妙に黒かったのは気のせいだろう。

 (後に気がついたんだが……同室の神楽坂やネギ先生はどうする気だ?
そう考えた瞬間に悪寒がしたのでその先を考えるのはやめた)

 「……放課後に話してみるか」
 授業中、断られるかもしれないと不安な考えを真名は何度もしてしまった。
おかげで授業内容はさっぱり頭に入らなかった。

 ついに放課後が来た 楓は帰る準備をしている。
――今しかない。

  「楓、話があるんだが」
放課後 真名は楓を呼び止めた。

 「ん? どうしたでござるか真名?」
首を傾げながらこちらに向かってくる楓、
目の前に来たところで真名は話はじめた。

 「今日、刹那が近衛のところに泊まりに行くんだが……」
 「ほぉー相変わらず仲が良いでござるなーww」
 (……やはり私から言うしかないか;)

 「――楓 今日泊まりに来ないか?」
真名は意を固め楓に向かって言った。
 「…!?」
驚いたのか一瞬、目が開いた。
 「嫌なら無理しなくて良いんだ、いきなりでお前の都合だってある――」
 「行くでござる!!」
 「……用事は大丈夫なのか?」
 「拙者にとって真名が一番優先でござるよw それに今日はさんぽ部もお休みでござる♪」
 「そうか、なら支度が終わったら部屋に来てくれ」
 (こいつ、何気に恥ずかしいこと言ってくれたな……)
 「あいあい~♪」

 ご機嫌な楓と別れて真名は早急に部屋へと向かった。

 部屋の中に刹那は居なかった、既に近衛の部屋だろう。

 部屋のドアを閉めた途端に、色々な妄想が頭に浮かんできた。
 恋人同士が同じ部屋で一夜を過ごすのだから期待しないほうが無理だろう、
楓はそんなこと思っていないかもしれないが。

(――少なくとも私は今夜、初めて楓を抱こうと決めている)

 真名は一旦気を落ち着かせるために相棒の銃を磨くことにした。

 (そろそろ楓が来る頃かな……)
――内心、落ち着かない真名がいた。

 ノックする音が聞こえ ガチャりとドアの開く音が聞こえた。

 「真名ーお邪魔するでござるよ」
世界で一番愛おしい楓が現れ、真名の心拍数が少し早まる。

 「真名と一晩過ごせるなんて拙者嬉しいでござるw にんにん♪」
 「私も楓と一緒にいれて嬉しいよ」
これだけ喜んでくれるなら誘った側も嬉しくなるものだ。

 二人で他愛の無い話をし合い、気づいた時には外が暗くなっていた。
夕飯は食堂棟で済ませ、大浴場に二人一緒に行ってきた。
大浴場には木乃香と刹那がいて、木乃香は真名に気がつくとグッ!と親指を突き立ててきた、
これを気に途中からこの後のことを意識してしまい、真名は楓のことを直視できなかった。

 「いい湯でござったな~♪」
 「あぁ……そうだな」
部屋に戻り真名は我慢の限界だった。

 楓の前に座り直し、正面から抱きしめる。
 「まッ、真名!?」
 「楓 私たちが付き合って一ヶ月だな……」
 「……そぅでござるな…」

 赤くなった顔と同様に赤い耳、その耳元で真名は囁いた。

 「――そろそろ良いだろう?」
 そう言い 真名は桜色の薄い唇に口付けた。

 「んん…ぅん……ぷはぁっ」
 息継ぎを与える暇もなくさらに深く口付ける。
 「――ぅむ…っん…ぁ…んんン……」
 舌を口膣に入れ楓の舌と絡めた。
何度も口付けを繰り返すうちに楓のほうからも絡めてきた。
 「んふ…っはぁ、楓ッ……」
 「っ…ま、な…ぁ……」
 艶かしい瞳で見つめてくる楓に真名は興奮を抑えきれなかた。

 一旦口付けを止め電気を落としお互いの服を脱がし合ながらベットに移動した。

 「楓の身体……綺麗だな」
組み敷いた楓の身体は染み一つなく美しかった。
 「や、恥ずかしいからあまり見ないでほしいでござる……」
触れ合っている楓の身体がほんのりと熱くなった。
 「この身体に触れたかった」
首筋から胸までゆっくりと舌を這わせる。
 「……っぁ」
真名は楓の胸の先を口に含んだ。
 「…ぁあっ!!…ふぅっ!!」
ひときわ大きく、楓が喘いだ。
 「っ、ふは…楓、感じるのか…?」
豊富な胸の上にある小さな突起が硬くなり立ち上がっている。
真名がその突起を吸ったり、甘噛みをする度に楓は声をあげて身体をそらす。

 真名の右手が楓の下半身に触れると くちゅり、と水気のある音がした。

 「……やっ!まっ真名!!」
楓が秘所に触れている真名の手を掴んだ。
 「…楓?…嫌、か?」
急なことに真名は焦った。
 「嫌…ではない…」
 「なら急にどうした?具合でも悪くなったか?」
真名は楓になにかあったのかと心配になった。
 「――っ―せ、拙者 初めてなんでござる……」
そう言いながら楓は真名の身体に抱きついた。
 「だから…その、怖くてつい……」
真名は胸の奥から熱いなにかが込み上げてくるのがわかった、
恥ずかしそうに言い終えた後、真名の胸に顔を疼くめる楓。

真名はそんな楓が堪らなく愛しかった。

 「楓、大丈夫だ 私に任せろ」
 「――んっ」
真名は安心させるようにに口付け、再び楓を組み敷いた。

 再び秘所に触れ、真名は指の腹で楓の蜜をすくい、
すぐ上にあるクリトリスに塗りつけた。
 「――ひっ!!…アぁう!!…ぁあア……」
指を押し当てるたびに楓の身体が跳ねた。
何度か繰り返すと楓の身体が震え、硬直した。
 「…ぅ…はぁはぁ…ま、な」
 「楓、お前の初めて私が貰うぞ」
右手の中指を、楓の中へ差し入れた。
 「―――――!!」
楓の目が見開かれ、声にならない悲鳴をあげた。
 (っ…楓の中、狭いな…)
 「ぅ……真名っ、ぃっ痛い――でござるよ、」
真名は痛みに耐える楓に何度も口付けを落とした。

 暫く出し入れしていると楓の声が変わってきた、
 「楓 もう平気か?」
楓は首を縦にコクリと動かした。
その合図に真名は楓の中に埋めている指を激しく動かした。
くちゅ、くちゅと淫らな水音が大きくなる。

 「ひぁ!く…ぁん、んん……あっ!!」
他の箇所と違いざらついた部分を強く押し上げると楓が切羽詰まった声をあげる。
 「だっだめ!――真名っ!そこは…ぁあン、やっ、」
 「駄目? 気持ちいいの間違いじゃないのか?」

真名は執拗にそこばかりを押し上げた。

 「んん…まな、やめ…っくぅ」
 「なっ、なに、か出そうで…ござるっ!!」
楓が悲鳴をあげるように叫ぶ。
真名はそれを聞くと人差し指をさらに追加しぐりぐりと攻め立てた。

 「ぁ…んん、はぁはぁ…っく――もっ、はぁ…おかしく、なるでござ、る」
楓の呼吸が浅くなり、身体がぶるぶると震えてきた。
 真名はすかさず楓のクリトリスを親指で押しつぶした。

 「ぁあっ…はぁっ!んくぅぅ―――!ぁああああっっ!!!」


ぷしゃぁぁあ――――――
 楓の秘所から尿と異なるものが吹き出し 身体をガクガクしながら楓は果てた。

真名は息を弾ませぐったりとし、虚ろな目をしている楓の頬に愛おしそうに口付け
 「愛してるよ 楓」
二人はきつく抱きしめ合いながら深い眠りについた。

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最終更新:2007年06月16日 23:59