坂本龍馬の暗殺再現(出演・1P、2P) ~前編・未来会話編~
実現更新(粉遊びの更新で提案したものが実際に訪れること)を果たした1Pは、
この先の粉遊びの未来を想いながら、亡くなった仲間のコナコナ荘の部屋を回って、
実現更新を果たしたことを知らせた手紙を置きに出かけていた。
まずは、ずっと前に自殺したマグマの部屋に入り、手紙を机の上に置いて、一言・・・
1P「・・・久しぶりだなあ、マグマ」
1P「・・・もうお前のことは、誰も恨んでいない。だからゆっくりして、安心して天国で暮らしてれば
大丈夫だぞ」
マグマは、ものを溶かすという残酷な粉だと思われ、周りの粉からいじめられ、蹴散らされて、
自殺してしまったのだ。
1P「お前は・・・自殺して自由になったわけじゃないぞ。それだけはちゃんと気持ちにしまっとけ」
そう言って1Pはマグマの部屋を出る。
次に入ったのは、ニトロの部屋。
1P「ニトロ・・・」
1Pはまた手紙を机の上に置いた。
1P「あんなに元気だったお前が、まさか刺客にやられるとはな・・・」
ニトロは、何者かに嫌われたのか、謎の高温の液体をかけられて爆破し、死んでしまった。
1P「爆発で生きている生き物も、自分に耐えられない爆発力があるなんて、俺は知らなかったよ」
1P「天国でも元気で、気分爆発して生きてるか?」
そう言って言葉をかけながら、亡くなった粉の部屋を次々に回って手紙を置いた。
それが終わって自分の部屋に戻った1Pは、せきやくしゃみが止まらなくなり、風邪を引いてしまったことに気づいた。
1P「ゴホッ・・・やばいな」
1Pは手元の毛布をかぶって暖まった。
1P「ふぅ・・・」
思えば、今までいろんなことがあった。
パウダー悪党隊に襲われたり、ファイター組に命を狙われたり・・・
何よりも、仲の悪かったクローン藩とウイルス藩を結ばせ、機能提案をしかかったのは、
本当に大きなことをしたなと思う。
仲間と共に支えあい、懸命に前を向いて生きて、時には死にそうなるような危機もしのいで、ここまで来た。
1P「・・・」
そんなことを考えていると、1Pに客人が来たようだ。
シード「すいません、プレさん」
1P「?おう、どうした?」
シード「客人が来ました。2Pさんです」
1P「2Pが?」
すると、2Pが部屋に入ってきた。
1P「おう、2P・・・ゴホッ、ゴホッ・・・」
2P「1P・・・ずっとここにいたのか?」
1P「ずっと?そんなことはないけどな。ちょこちょこ動き回ってたぞ」
そう言って2人は机を挟んで座る。
2P「・・・風邪を引いたのか」
1P「ああ、どうもな。ちっと冷え込みを油断してたのか・・・」
2P「・・・」
2P「今日は、お前に話があって来たんだ」
1P「・・・おう、何だ?」
2P「・・・実現更新・・・本当にあれでよかったのか?」
1P「・・・?」
1P「何だよ、それどういうことだ?」
2P「新しいオブジェクトを生む提案のことだ。ダンボールの管理人様は実現させてはくれたが、また
ファイターのようなオブジェクトが生まれたとすると、またえらい争いが起こるかもしれない」
1P「・・・」
1P「なんだ・・・俺の誕生日を、祝いに来てくれたと思ったじゃないか」
2P「・・・」
11月15日、今日は1Pの誕生日だった。
2P「・・・人の誕生日を祝ってるほど、実現更新をしたからってそう暇じゃあないんだよ」
1P「・・・まあ、そうだな・・・」
2P「なあ、お前はどう思うんだ?この提案をしたのはお前だろ?」
1P「・・・」
1P「確かに、お前が言いたいことは分かる。粉遊びは粉を使うゲームだ。しかし、面白いオブジェクトがあってこそ
発展を意味し、さらに楽しいゲームになるじゃないか」
2P「そうだけどよ・・・そのオブジェクト、ほんとに『ゴースト』でよかったのか!?」
1P「・・・」
2P「使い道もよく分からないし、複雑すぎるし、むしろ粉遊びからかけ離れているぞ!」
1P「まあ・・・落ち着け」
2P「・・・」
1P「腹が減ったから、粉鍋でも食いながらゆっくり話そうや。どうだ?」
2P「・・・」
1P「お前も粉鍋好きだろ。今、ちっと頼んでくるよ」
1Pはシードを呼んで、持ち帰り食堂に粉鍋を頼んでくるように言った。
2P(1P・・・お前の前向きな精神には惚れるが、結局どう考えているんだ・・・?)
1P「・・・あのなあ2P」
2P「・・・?」
1P「俺は別に、粉だけが粉遊びだとは思っていない」
2P「・・・それは、俺だって同じだ」
1P「粉と・・・他の仲間を加えることで、ゲームという意識が深まってくるはずだ」
2P「・・・でもな、ゲームには『ジャンル』というものがあるだろ!」
1P「だからこそ・・・粉と、その他のオブジェクトが加わってゲームとして成り立つ『新しいジャンル』が
できるんだ」
2P「・・・」
1P「分かるか?」
2P「新しい・・・ジャンル・・・」
1P「そうだ。確かにゴーストは少しずれてるかも知れないが、粉と共に一緒に楽しく、この世界で自由に楽しく、
生きていけばいいじゃないか」
2P「・・・楽しく・・・」
1P「ああ、そうだ」
粉遊びは、溺れるゲームでいてはいけない。
どんな反対的なものが生まれても、これからも一緒に支えあっていかなければならない。
それが、『粉』と『オブジェクト』の組み合わせが上手く成り立ち、新しいジャンルができることになる。
2Pは、1Pの言うことに少しは納得できた。
2P「・・・」
1P「ゴッホッ、ゴホッ・・・」
2P「・・・大丈夫か?酷いせきだな」
1P「ああ・・・」
その頃、コナコナ荘の玄関口では・・・
コン、コン、コン・・・
ノックの音がした。
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最終更新:2011年02月11日 12:59