坂本龍馬の暗殺再現(出演・1P、2P) ~後編・暗殺編~




その頃、コナコナ荘の玄関口では・・・

コン、コン、コン・・・
ノックの音がした。

シード「・・・はい?」

粉鍋を買いに行こうとしたシードはドア越しの人物に耳を傾けた。

「・・・私、管理人様の使いでして。プレイヤーさんにお会いしたくて来ました」

シード「・・・プレイヤーさんに?」

「はい。ドアを開けてくれませんでしょうか」

シードはドアを開け、その人物から手紙を受け取ると、2階にいるプレイヤーのところへ上がろうとした。
一段ずつ、ゆっくり上がっていったが・・・

ブシャッ!!

その頃、1Pの部屋では・・・

1P「ゴースト・・・いやあ、どんなことするんだろうな」
2P「・・・何だよ。お前が提案したくせに」
1P「まあそうだけどよ。実際に見てみなきゃそいつの行動は分からないじゃないか」
2P「・・・うーむ・・・」

1P「ゴーストっていうと、お化けだからな。最初に誰を呪うことか」
2P「ふん。そんなこと言いながら、お前が呪われたら情けないぞ」
1P「ははは。そうだな」
2P「へへへへ」

2P「あれだよな。そいつは目には見えてないから、知らないうちに金縛りにかけられたりするんじゃねえか?」
1P「なんか面白そうだな。でも俺は霊感が強いから、見えるかもしれないぞ」
2P「ふっ、まったく」
1P「ははは、はぁ・・・」

1P「この先、粉遊びはどんな・・・」

すると、下の方で大きな音がした。

ドン!ゴロゴロゴロ・・・
大きな音が転がっていくような音だった。

1P「何だよ・・・ちょっと、騒がないでくれ!」
2P「・・・」

そのときだった。
不思議な気配に気づいた2Pは、もう一度音の下方向を向く。

2P「・・・!」

すると、4、5人の男が、刀を持ってこっちへ走ってくる。

2P「まずい!1P!刺客だ!!」
1P「っ!?」

刺客1「うらあぁぁぁ!!」

ブシュッ

1P「ぬおぉぉっ!?」

1Pの額を真横に斬りつけた。
部屋の壁や床に血が飛び散る。

2P「1P!」
刺客2「死ねえぇぇぇっ!!」

ブシャッ!

2P「ぐあぁぁっ!」

2Pも頬から胸にかけて斬りつけられた。

1P(くっ、こいつ・・・!)

刺客の正体を見てみると、とんでもない人物だった。
ゴーストだ・・・!

1P「・・・!」

1Pは慌てて近くに置いてあったレーザーソードを手にしようとするが、
ズバッ!
その間に背中を斬られる。

キーンッ!
1Pは切り下ろされた刀を、レーザーソードの鞘で受け止めた。
しかしゴーストは強い力で刀を押してくる。

1P「ゴースト・・・貴様、なぜっ・・・!」
ゴースト1「ふふふ・・・プレさん、提案したのはあなたじゃないですか」
1P「・・・!」

額から流れ出る血で目がにじみ、視界が塞がれてよく見えない。

ゴースト2「このっ!!」

ブシャッ、ブシャッ!
2Pは左腕と、右足を斬られた。
どうしようもなくなり、激痛に耐えながら、短いサンダーソードで戦う。
が、体をたくさん斬られて弱っているため、立ち上がるのがやっとだった。
いくら攻撃しても、簡単に避けられる。

ゴースト2「ふんっ!」

受け止めた刀を押し出し、2Pをぐったり倒れた。
そこをさらにゴースト3が右腕、左足を斬りつける。

酷いことに、右腕はもうほぼ切断状態だ・・・
皮膚で繋がっているが、もうすぐで切り落とされてしまう。

2P「くそっ・・・1P!」
1P「あぁ!?」
2P「お前は大丈夫か!?」
1P「今、それどころじゃねえだろ!それにお前は俺のこと心配できるような状態じゃ・・・」
2P「・・・っ!?」

グスッ!ブシャッ!!

話している間に腹を刺され、そこからさらに斬られる。
酷くやられた2Pは、もう悲鳴を上げる力すらない。

1P「2P!!」

1Pは受け止めているソードを押し出した。
が、ゴーストは素早く次の太刀を出してくる。

ズバッ!!

1P「っ・・・」

斬り捨てられ、倒れこんだ1Pをさらに2、3太刀・・・

1Pも2Pも八つ裂きにされ、瀕死状態になってしまった・・・

1P「・・・」

ゴースト4「・・・もういい。退くぞ」

ゴーストたちは去っていった。

1P「・・・」
2P「・・・」

2P「ぅぅ・・・」

意識を失いかけていた2Pはゆっくりと顔を上げた。
1Pも体を引きずりながら動く。

1P「・・・2P・・・大丈夫か・・・?」
2P「あっ・・・ああ・・・」

2P「1P、お前もっ・・・大丈夫、か・・・」
1P「・・・ああ・・・俺も大丈夫だ・・・」

一瞬のできごとだった。
せっかく2人で粉遊びの話をしていたのに・・・
まさか、こんなことになるとは予想もしていない。

しかも、刺客は実現更新で生まれたゴーストだった・・・
あんな殺し方をしてくるとは・・・

1P「ぁぁ・・・なあ・・・2P」
2P「・・・んん・・・?」

1P「ゴーストにいつ呪われるか、噂をしたら・・・」
2P「・・・出てきたな・・・へへへへ」
1P「ははははは・・・」

1P「まさかあいつら・・・刀を使うなんてな・・・」
2P「ぅ・・・できれば普通に呪って欲しかったな」
1P「ふっ・・・」

1P「・・・」
2P「・・・」

悲劇に襲われ、かなり気が遠いような感じがする。
会話も、上手な弾みがなかった。

1P「・・・粉遊び・・・か・・・」
2P「・・・どう、した・・・」

1P「・・・あんなやつ、生んじまったけど・・・他の皆は大丈夫だろうか・・・」

2P「・・・」

2P「きっと、大丈夫だろう・・・いろいろあって・・・ゲームが成り立つんだ」
1P「ゴホッ・・・そうだったな・・・」

1P「この先の・・・粉遊びが、楽しみだな・・・」
2P「ああ・・・そうだな・・・」

2人とも、だんだんと意識が薄れていく・・・

1P「・・・」
2P「・・・」

1P「・・・ぁぁ」
2P「?・・・どうした・・・」

1P「・・・2P・・・俺は、もうだめだ・・・」
2P「・・・?・・・お、おい・・・」
1P「・・・頭・・・脳を、やられちまった・・・」
2P「・・・」

2P「1P・・・」
1P「・・・ごめん、な・・・」
2P「だめだ・・・死ぬな・・・」
1P「・・・粉遊びは、どうなるんだろうな・・・」
2P「ああ・・・だけど、お前は死ぬな!死んじゃだめだ!」
1P「・・・」
2P「1P!1P!!」
1P「・・・」
2P「おい!!」
1P「・・・」

2P「・・・」

1Pの上げていた顔がゆっくりと下がり・・・
息絶えた。

2P「ぅぅっ・・・」

2Pも重態だったが、なんとか死ぬまでにはいたらなかった。

床、壁、天井、血で染まった部屋の中で、1Pの命は天へと消えていった。
粉遊びで生きて、仲間と共に協力し合い、実現更新を果たし・・・そして死んだ。
その生き様は、これからの粉遊びの希望となるだろう。

そして数日後、暗殺の証言を残した2Pは疲労のためか、1Pの後を追うようにしてこの世を去った。




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最終更新:2011年02月11日 12:59