想像以上に2000年前は大荒れだった。いかに天使軍が1000年で技術を発達させたのかがよく分かる。
まぁ、天使軍だけが発達させたわけではないのだろうが。
―――俺は、なぜ、この時代に跳んできたんだっけ?
あ、そうだ、未来を変えるためだった。
記憶障害とやらが、早くも起ころうとしているではないか。怖い怖い。
何か日記に書きとめておかないと・・・
コズミック暦XX10年 8月23日
はじめて跳んだ。
調子は良好だ。
しかし、こんなことをするだけで記憶障害の怖さから逃げられるものか?
不思議だ・・・。
コズミック暦XX10年 8月30日
ふむ、マニュアルによると日記は一週間刻みでいいのか。
楽だから、3日坊主の心配はないな。
今週は住む所がなかったので探した。300万C$ほどあると、比較的何でも買える。
とりあえず、未来でコキュートスだった場所のガレージを購入した。
購入した日あたりから、頭痛がする―――
コズミック暦XX10年 9月6日
―――何があったんだ?
急に産業が発展した。ポルドシティが作られ始めている。
どうやら2週間前かららしい。俺はそんな過去は知らない。
これがパラドックスか?
コズミック暦XX10年 9月13日
ここらへんにも慣れてきたので、ガレージで小型サークル「コキュートス」結成。
メンバーは今のところいないが・・・。
一応この時代にも、教習所があるらしいので、そこで働くことにした。
シエロ「・・・ふう。今日の分の日記は書き終わった」
シエロ「・・・サークルメンバーが居ないというのは、こんなにも寂しいもの―――」
なんだな、と言おうとして、「ピンポーン」という間抜けな音で遮られる。
とりあえず日記を片付け、玄関に出てみる。
???「あのー・・・」
シエロ「ん、マハラか」
マハラ「はい、えっと・・・」
シエロ「どうした?」
マハラ「サークル・・・入れてほしいな、って」
マハラは、非常にユニークだ。教習所の同僚で、ものすごい技術の持ち主。
勿論、その技術も使わなければ宝の持ち腐れだった。
サークルメンがいれば、俺がいなくなってもここが任せられるな。
シエロ「いいだろう、受け入れてやる」
どこかで見たようなキャラを演じつつ、サークルメンバーを増やす。
マハラ「ありがとう・・・ございます」
ふむ、やはりこやつはシャイだな・・・ミッションを遂行したら、すぐに打ち明けてやろう。
その後は、教習所で働きつつ、ちょっとした研究が続いた。そして、その途中で・・・とんでもない代物ができた。
これは・・・よくわからんぞ。世界の構造をも変貌させてしまうのか。
なんだか、この前の頭痛で、なにかがおかしいような気がする。
なぜだ。
なにが、
起こっている。
<創始記録のダイアリー Fin.>
最終更新:2011年06月28日 22:29