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原理は、よくわからない。
未来よりもいい物資が手に入った。
それを使って小型のエネルギー発生装置を作ろうとしたんだ。
なのに、
なぜ、
俺の、
俺達の、
目の前には、


"自転するブラックホール"があるんだ・・・?

きっかけは、些細なことだった。
買出しのついでに、ロボストアのジャンクショップに入ったんだっけ。
なんでかな。
超小型核融合炉の性能が未来よりも良くて、浮かれたんだ。

オーバーテクノロジーだったんだろうか。
この時代にこんなもの作っちゃダメだったんだろうか。
この時代にこんなもの作ったから。

この小さいブラックホールは、次元を寸断する能力があった。
吸い込まれそうな迫力はあった。
小さかったために、吸い込まれることはなかったのだが。

吸い込まれそうな、迫力。
それだけで、少し怖さを感じる。
すると、
俺の隣にいた、
マハラが、
そっと呟いた。
マハラ「なんで、こんな、ものが・・・」

俺が聞きたい。
このもやもやした気持ちを、誰かにぶつけたい。
そんなことを考えながら、エネルギー発生装置の電源を切った。
すると、同期してブラックホールも消えた。

不思議で仕方がない。一体何が起こっているのだろう。
とんでもないものを作ってしまったという嫌悪感と、
とんでもないものを作り上げたという期待感が一気に俺の脳内を駆け巡る。

そして、不安も。

"これを作ることで、誰かに狙われたりとか、しないよな?"

狙われる。
なぜかわからないけど、そう感じた。

―――名前付けません?
おそらく、逃避したかったのだろうか。
帰ろうとしたマハラが、帰り際に一言。
この装置に名前をつけよう、と言い出した。

名前なんて、思いつかない。
思いつくわけがない。どの次元の世界だ。
でも、提案されたからには何か考えないとだめだな。

数日後。
俺は、
コブラと名づけ、
これを保管することになった。

<次元破壊のハイド Fin.>
最終更新:2011年07月01日 19:38