アットウィキロゴ
次の日。
念のため、マハラの案を聞いてみた。

マハラ「レーギャルンの筐(はこ)、でどうですか?」

とか言ってきたので、

シエロ「却下だ」

と思い切って却下したら、じゃあシエロさんの案は?と聞き返してきた。
俺が、小型ブラックホール製造器の略称でコブラ、というと、これまた逆に却下された。くそう。

結局その後も30分悩んだが、ブラックホール製造器でいいじゃん、となったのでそれで決定した。

マハラ「で、その製造器ですけど」
シエロ「なんだ?」
マハラ「なんであんな構造思いついたんですか?普通あんな組み方してエネルギーができるなんて知りませんよ」

製造機は、ブースターパックのような箱型をしている。
この中に、核融合炉と、電子エネルギーに変換するための装置を導入。
コンセントのような形で自機にエネルギーを与える、という仕組みだ。
しかし、これは未来のテクノロジー。まさか未来から持ってきたなんて言えないし・・・

シエロ「・・・何となくだ」

適当にはぐらかしたかったのだが、こいつ相手ではそう上手くもいかず、あっさり、

マハラ「適当な嘘つかないでください」

と、一蹴された。

取り返しの付かないことを、
やってはならないかもしれないことを、
昨日、
そして今日、行ってしまったのだ。
必ず話さねばなるまい。
ならば、今がチャンス。
そうだろう。

シエロ「唐突で申し訳ないのだが、俺の言うことを信じて、かつ内密でいてくれるなら・・・」
シエロ「そして、俺についてきてくれるのなら、全てを話そう」
マハラ「・・・わかりました。聞き入れましょう」

これまでのことを全部話した。
俺が未来から来たこと。
これは未来のテクノロジーであること。
取り返しの付かないことをしてしまったかもしれないこと。
狙われてしまうかもしれないこと。
そして、この機械を守らなければならないこと。

マハラは、
それを全て受け入れて、
信じて、
口を堅くすることを、
誓った。

俺達に、小さな沈黙が流れる。
未来人を前にして、マハラはたじろいでいるのかもしれない。
しかし、俺には未来を変える義務がある。コキュートスの一員として。
そしてその義務は、マハラにも小さな形で受け継がれている。
守らねばなるまい。いずれ。


意外な形で、
沈黙を破ったのは、
ドアを突き破る音で、
光の刺す向こうに見えたのは、
俺達とは違う、
天使軍だった。

天使軍「このガレージから、大きな核融合反応が発見された!お前らには一度、着いて来てもらおうか!」

<事実観測のレンブラント Fin.>
最終更新:2011年07月03日 21:51