シエロ「・・・ん」
マハラ「どうしたんですか?」
シエロ「いや、少し考え事だ」
マハラ「そうですか」
シエロ「・・・しかし、今日はいい天気だな」
マハラ「そうですねぇ」
シエロ「・・・ふふっ」
マハラ「?」
シエロ「いや、昔のことを思い出しただけだよ」
ダイバージェンス4.048596に到達後、タイムマシンは破棄した。
封印した生成器はどこにあるか分からない。
ダイバージェンスメーターは、コキュートスの一室においてある。
コキュートスは、今も続いている。
4%台ということもあって、マハラやマルさん、オーヴン、マークスの全員が集合していたのだ。
何より驚いたのは、マハラの機体と立場が5%台の時に戻っていたこと。
この世界線における昔の俺が何をしていたか気になるところだが、タイムマシンは破棄してしまったのでどうしようもないだろう。
相変わらず、くだらない日々だ。
それでも、5%台の時よりは和やかだ。天使軍や悪魔軍から逃げることもなく、気長にのびのびとやっている。
ゼロ軍とは、思わぬところで出合った。
ミッション中のところを偶然見かけて、少し声を掛けると、前々からコキュートスに遊びに来ることがある、と言っていた。
この世界線は、どれだけフリーダムでピースフルなのだろうか。
いや、そんな世界線も悪くないと思った。
俺は奮闘し続けてきたのだ。
過去を書き換えるために、未来をこの形にするために。
ならば、少しくらい休息が必要だ。
それに、なんだかんだ言っているが、とても楽しい。
これからの未来は見えなくても、
今を大切にしていこう。
そう決めたから。
シエロ「マハラ、こういう日は、のんびりするのが一番だと思わないか?」
マハラ「それも一理ありますね」
シエロ「ならば、少し長めの休息と行こうではないか」
マハラ「ああ、なら皆さんも呼んで来ますね」
シエロ「ああ、よろしく頼む」
のんびりするつもりが、騒がしい3人が来るとのんびりできそうにもないかもな・・・
まぁ、いいか。
こういう日があっても、いいじゃないか。
シエロ「・・・それもまた、一興・・・かな」
そこには、平和があった。
悪魔軍に支配されてなどいない、
技術革命が起こることもない、
いたって普通の平和。
それを手に入れることほど難しいことはない。
平和は、手軽に手に入るものなどではないのだ。
何年も何年も戦い続けた人、人々のおかげで手に入るものなのだと。
平和が当然なものではないのだと。
俺は、身にしみて実感した―――
<過去別解のロジック fin.>
最終更新:2011年08月04日 23:53