4-1 Oracle Netの概要

ネットワークを介してOracleデータベースにアクセスするために提供されている機能や、サービスを総称してOracle Net Servicesという。ここではOracle Net Servicesの主要コンポーネントであるOracle Netについて説明する。

Oracle Netとは

アプリケーション(クライアント)とサーバー間の接続を確立し、両者のメッセージを交換する機能を提供するソフトウェアである。
以下の図のようなクライアント/サーバー構成では、クライアント側とサーバー側の両方にOracle Netがインストールされている必要がある。

ネットワークを介してOracle Databaseにアクセスするために、クライアントはOracleサーバーとの間に以下の方法でセッションを確立する必要がある。
  1. クライアントからOracleサーバー上のリスナープロセスに対して接続要求を送信する
  2. リスナープロセスはクライアントから接続要求を受けると、その内容が適切であることを確認し、専用サーバープロセスを起動する(専用サーバーの場合)
  3. クライアントは専用サーバープロセスに接続し、SQLを送信する。
  4. 専用サーバープロセスは、送信されたSQLをインスタンスを介して処理する。

このようなセッションを確立するために、サーバー側およびクライアント側について、それぞれ次のようなOracle Netの設定が必要である。
  • サーバー側:クライアントからの接続要求を受け入れるためのリスナープロセスの構成。

  • クライアント側:どのデータベースに接続するかを指定するための方法(ネーミングメソッド)の構成

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最終更新:2014年03月09日 11:47
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