ネットワークを介してOracleデータベースにアクセスするために提供されている機能や、サービスを総称してOracle Net Servicesという。ここではOracle Net Servicesの主要コンポーネントであるOracle Netについて説明する。
Oracle Netとは
アプリケーション(クライアント)とサーバー間の接続を確立し、両者のメッセージを交換する機能を提供するソフトウェアである。
以下の図のようなクライアント/サーバー構成では、クライアント側とサーバー側の両方にOracle Netがインストールされている必要がある。
ネットワークを介してOracle Databaseにアクセスするために、クライアントはOracleサーバーとの間に以下の方法でセッションを確立する必要がある。
- クライアントからOracleサーバー上のリスナープロセスに対して接続要求を送信する
- リスナープロセスはクライアントから接続要求を受けると、その内容が適切であることを確認し、専用サーバープロセスを起動する(専用サーバーの場合)
- クライアントは専用サーバープロセスに接続し、SQLを送信する。
- 専用サーバープロセスは、送信されたSQLをインスタンスを介して処理する。
このようなセッションを確立するために、サーバー側およびクライアント側について、それぞれ次のようなOracle Netの設定が必要である。
- サーバー側:クライアントからの接続要求を受け入れるためのリスナープロセスの構成。
- クライアント側:どのデータベースに接続するかを指定するための方法(ネーミングメソッド)の構成
最終更新:2014年03月09日 11:47