この章では、Oracleデータベースを構成する制御ファイル、REDOログファイルおよびデータファイルの管理方法について学習する。
制御ファイルは、インスタンスがアクセスするデータベースの情報を格納するバイナリファイルである。データベースが正常に起動するために必要である。
REDOログファイルは、データに加えられたすべての変更を記録するファイルである。この変更情報はデータファイルへの記録よりも先に行われる。従って、障害発生時に変更済みのデータがデータファイルに記録されていなかったとしても、変更内容はREDOログファイルから取得できるため作業内容が失われることはない。REDOログファイルは2つ以上のファイルを循環して利用される。
データファイルは、表や索引などのデータが格納されるファイルで、表領域と呼ばれる論理的な記憶構造に対応付けられる。データベース起動中、必要なデータはデータファイルからデータベースバッファキャッシュに読み込まれて使用される。
これらのデータベースファイルはデータベースの稼働中、絶えずOracleサーバーによりアクセスされる。したがって、これらのファイルに異常が発生するとデータベースは正常に稼働できない。
最終更新:2014年04月19日 15:48