REDOログファイルにはすべての変更が記録されており、データベースに障害が起きたときに必要になる。したがって、制御ファイルと同様に多重化を行い、障害に備える必要がある。
REDOログファイルは、データベースに対して実行された変更履歴情報を記録するファイルである。REDOログバッファ上に作成された変更履歴情報(REDO情報)を、LGWRがこのファイルに書き出す。
REDOログファイルに記録されているREDO情報は、データベースに障害が発生した際に再度同じ処理を実行することによりデータを復元(リカバリ)するために使用される。したがって、REDOログファイルの情報が欠けると、正常なリカバリが実行できない。このため、制御ファイル同様REDOログファイルも多重化し、障害に備えることが必要。
REDOロググループとREDOログメンバー
REDOログファイルは、複数ファイルを循環して使用する。LGWRが書き込み対象としているファイルをカレントのREDOログファイルと呼ぶ。カレントのREDOログファイルが満杯になると、LGWRの書き込み先は次のファイルに移動する。このような書き込み先の変更をログスイッチという。ログスイッチはコマンドによって強制的に発生させることも可能である。
また、REDOログファイルは障害対策としてファイルを多重化し、同じ内容のファイルを複数持つことが可能である。この場合の同一内容を含んでいるファイルのグループをREDOロググループと呼ぶ。
LGWRは、同一グループ内のREDOログファイルに同じ情報を同時に書き込む。REDOログファイルは循環して使用されるため、最低2つのグループが必要である。また、グループ内の各REDOログファイルをREDOロググループという。
REDOログファイルの古い情報が上書きされた時点で、そのREDO情報はリカバリに使用できなくなる。これを避けるためにREDOログファイルのコピーであるアーカイブログファイルを作成する。
Enterprize ManagerによるREDOログファイルの確認
EnterPrize Managerのサーバタブ内の「REDOログ・グループ」ページで確認できる。ステータスのステータスがCurrentになっているグループが現在のLGWRの書き込み先として使用されていることがわかる。
EnterPrize ManagerによるREDOログファイルの多重化。
それぞれの「REDOログ・グループの編集」ページで、グループ内のメンバーを確認できる。このページ内の「追加」ボタンをクリックし、「REDOログ・メンバーの追加」ページを表示する。
要点チェック
- LGWRは、REDOログバッファ上に作成された変更履歴情報をREDOログファイルに書き出すプロセスである。
- REDOログファイルの書き込み先は、ログスイッチが実行されたときに変更される。
- REDOログファイルのコピーはアーカイブログファイルである。
最終更新:2014年04月20日 15:37